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ダンナの説教と息子の反抗

7月20日。
こんなつぶやきを私は書いた。


キッカケは些細なことだった。

いつも7時電で帰ってくる息子が、時間になっても帰ってこない。
『8時電で帰る』と私への連絡もなかった。

8時45分頃帰ってきた息子。

ダンナが「なんで遅くなった?」と。

「あー、部活の片づけとか…」と息子。

「お母さんに連絡したか?」
「あれ?してなかったっけ?」と息子の言葉に
「ん?した記憶あるのか?」
「あ…いや…した…?いや…してない…」とモゴモゴ言い出した。

「あ⁉️💢なんだ❓したかしてねぇのかわからねぇのか?そんなわけねぇだろ💢そんな嘘つくな‼️」といきなりギア全開になるダンナ。

「あ、いや、したつもりっていうか…」
「いや、してねぇんだろ。なら、してない。忘れたでいいだろ。そんな嘘つかねーで」
「いや、嘘っていうか…」
「だから‼️それが嘘っていうんだよ‼️嘘つくんじゃねー‼️俺はそういう嘘が大っ嫌いなんだ〜‼️」と、声を荒げて息子に掴み掛かるダンナ。

そして、ビンタ‼️
倒れる息子。

突然のことに、驚く私。

「いったぁ〜…」という息子に
「いったぁ〜じゃねぇ‼️痛いのはお前じゃねえ‼️」と怒鳴るダンナ。

え?なになに?なんなん?

訳のわからない私。
…いや、少しはわかる…。
わかるけど、わからん…。

息子が8時電で帰って来る時は、ほとんど『整体』に行ってくる日。
うちでは『整体』に行くことをダンナが禁止している。
よっぽどの時は息子もダンナに伝えて許可が降りるけど、基本整体に行くことは禁止されている。
なので、息子は内緒で時々部活帰りに行くことがある。

だから、「なんで遅くなった?」と聞かれて「部活の片づけ」という嘘をつくことにより、若干罪悪感というかを持ってしまったんだろう。
そこに「連絡したのか?」で動揺して「あれ?してなかったっけ?」なんていう、変な答え方になってしまったのだと思う。

いつもなら私に遅くなることだけでも伝えるのに、今回はそれもなかった。

遅くなったことで心配したからとか、連絡をしなかったから怒ったと言うより、嘘をついているような態度にダンナ腹を立てたのだ。


叩かれた息子はいつもならそのまま泣くかダンマリになるけど、今回の息子は違った。

そう。
この「いったぁ〜…」と言うことさえ今までなかったこと。
このセリフからして反抗期のような面が感じられた。

だからダンナもこの「いったぁ〜」に過剰反応したんじゃないかと思う。

息子は
「ちょっと言わせてもらうけど…」と言って自分の思いをダンナに伝え始めた。

私はその姿に少しウルッとしてしまった。
ついに、この時が来たのかと…。

息子は人に自分の思いを伝えるのが得意ではない。
お父さんに自分の気持ちを言って、否定されて、怒られて、言い負かされてきたので、自分の思いを伝えることをしないできたし、伝えようと努力することもとうの昔に諦めてきた息子。

「そうじゃないのに…」
息子はいつも心の中でそう思っていた。

その「そうじゃないのに」をついに言うことにしたのだ。

「あのさ…。言い方は悪かったよ。忘れてたって言えばよかったのに、してなかった?って言ってしまって…。けど、それを嘘って決めつけないでよ。嘘を言ってるわけじゃないんだから」と。

文章にするとこんな感じだけど、伝えるのが苦手な息子はここでも辿々しく、言葉が少し足りない感じ。
それでも一生懸命伝えようとしている。

「いや、それが嘘なんだよ‼️」
真っ向から否定するダンナ。

「いや、だから、嘘じゃないんだって。いつも8時電って、LINEしてるじゃん。だから、今日も駅で電車待ってる時にしたと思ったんだよ。だから、してなかったかな?って思って…」
負けずに言い返す息子。

「いや‼️だから‼️その考えが間違ってる‼️」
「いや…」
「いやじゃねぇ‼️なんで、そんな嘘をつくんだ‼️」
「だから…」
「お前は咄嗟に嘘をつく癖があるんだよ。そういうところを直さないといけないと思って俺は今怒ってるんだ‼️」と、どんどん声を荒げるダンナ。

なんだかダンナの言ってることが合ってるような合ってないようなことがたくさんあったから、証拠を取っておこうと思って急いで録音することにした。

…が、せっかく録音していたものを最後の最後に間違えて消してしまった私。

その後、第二試合、第三試合とあったので、そこは録音出来たけど、1番デットヒートしているところの証拠がないのは、残念だ。


ダンナは息子がいつも咄嗟に嘘をつくところがあるので、そのことについて怒ったらしい。
何度か気になっていたけど、我慢してきて、今回のこの時がコップの水が溢れ出したタイミングだったのだろう。


そして「お父さんがどれだけ今まで我慢してきたか」と言い、「お母さんだって我慢してるんだぞ」とも言った。

それに対して息子も
「俺だって…ずっと我慢してきたんだよ」と言い返した。
息子のコップの水も満タンになって溢れ出した。

すると
「そんなのは我慢じゃねぇ‼️」と否定したダンナ。
「お前は自分のことしか考えてない‼️」とも言い出した。

はい。ここで一旦停止。
待って🖐️
「お母さんも我慢してた」
ん⁉️
私👈⁉️
何⁉️
我慢⁉️
息子に⁉️
お前(ダンナ)に、じゃなくて⁉️
はて?
息子に対してそんなに我慢してきたかな?
多少あるかもしれないけど、基本優しい息子だから、あまり気にしてないぞ。
え?私を引き合いに出さないで欲しい…。
巻き込み❓
巻き込み事故なの❓
そんなことを考えてしまった私。


で、そんなのは我慢じゃねぇとか、自分のことしか考えてねぇとか、え?なんでそんなこと言えるの⁉️と思ってしまった私。

本人が我慢してたら我慢だし、高校生だもん、自分本位で自分勝手に考えるのは当然でしょうよ。
お前だって高校生の頃はそうだったでしょ。
いや、今でもそうでしょうよ‼️と、心の中でつっこんだ。

人のことや全体を考えるなんて、この後色々経験してから覚えていくことなんだし、今は自分中心だとしても自分の思いを大事にしたらダメなのかね?と、私はつい思ってしまうのです。

色々私の思いとは違うダンナ。
だけど、私の考えが合っているとも当然思っていないので、心の中でツッコミながらも黙って聞いていた。
ただ、時折ツッコミ顔が出てしまうかもしれないと思い、クイックルワイパーで床を拭き拭きしながらうろちょろしてあまり私の顔は見られないようにした私。

では、一旦停止を解除して、続きをどうぞ。

「いや、お父さんが言ってることはいつも正しいよ。正しいと思うけど…」と息子が言うと

「お父さんだって、間違っていることもある。いつも正しいとは限らない」とも返したダンナ。

😳ほう😳‼️自分、間違っていることもあるって思うことあるんだぁと心の中で思う私。
なのに、そんなに声を荒げられるのか…逆に凄いな…。
ままま、聞こうじゃないか。

「お前が今、反抗期っていうのもわかる。だから、ある程度お父さんもお母さんも我慢してきた。けどなぁ、調子に乗るんじゃねーぞ」
「反抗するのもいいけど、今じゃねぇだろ。まだ早い」
「だからお前は甘いんだよ」

などなどめちゃくちゃ息子に言っていた。

はい。
またちょっと一旦停止。

調子に乗ったっていいじゃないか。
反抗期だもの。
高校生の息子に反抗するのがまだ早いって、え?大人になってからじゃ遅いんですけど…。
…つうか、今反抗出来て良かったよ。
遅いくらいだよ。

確かに甘いよ。
息子の考えは。
けど、そこの言葉の部分だけ拾うなよって思うんだよね。
そこに含まれた言葉の奥の想いを汲み取れよって。
何を言いたいのか。
伝えたいのか。
どんなことを想っているのか。

言葉足らずで、自分の思いを伝えるのが下手な息子が、勇気を出して、自分の思いを伝えた。
怖いけど「言わせてもらう」と言って伝えたこと。
否定されて傷ついたことを知ってもらいたかったということを拾ってあげなよ…と、私はつい思ってしまう。

だけど、ダンナは、そこをわかった上(たぶん)で、あえてそこには触れずに、論点を変えて、相手の言ったことに対して、一つ一つ問題点を指摘する。

私はダンナから会社の人のことで、矛盾してる人や理不尽なことを言う人に対しての問い詰め方や言い負かしたことなど聞くことがあり、ダンナの戦略を知っている。
こいつ、絶対敵に回したくないって思うことが山ほどあった。
言葉の奥を汲み取るというより、言葉の節々を拾い、それを覚えておき、切り札をいくつも持っておく。
そして、誘導尋問をして、自分の思っている通りのストーリーを作り、相手にそれを言わせて、先に相手が言った矛盾な部分を炙り出し、切り札を出し、問い詰めていくのが彼のやり方だ。

だから、怖い。
なおさら色々考えてしまって、ダンナに楯突くことが出来ない。
どうしても言い負かされてしまう。

ダンナとケンカして(と言うか、色々言われて)興奮して理性がぶっ飛んで、思わず楯突いてしまい、後で痛い目にあってきたことも多々あるけれど…。


言い返すというのは、リスクがある。
ましてや相手がうちのダンナ。
めちゃくちゃめんどくさい。
一筋縄ではいかない。

そんなめんどくさい相手に息子は今回ちゃんと言い返した。
自分の思いを伝えた。

ただ、今回、自分の嘘から始まったこと。
嘘というか、整体に行ったことは誤魔化してから始まった出来事。

全てが白ではない負目もきっとあった。

なので、息子の中でも「今回じゃなかったかも…」という後悔もあったようだ。

けど、いいじゃないか。
言えて良かったじゃないか。

後悔だってしてもいいんだよ。
それも成長だよ。

後悔(後悔)だって(だって)
僕だけのstory
誇らしく前を向こう

King & Prince【Beautiful Flower】より歌詞一部引用


ではまた一旦停止を解除して、続きをどうぞ。

少し落ち着いてきてからダンナは
「お前は今、後悔してるだろ」とも言った。

…だからさ、そういうのは、本人に任せろよ。

「けど、言いたいこと言えて良かっただろ」

お⁉️そう思うのか⁉️ダンナも成長…と、私が心の中で褒めるか褒めないかのタイミングで

「けどな。今じゃなかったな」と言うダンナ。

あー‼️それ‼️それいらん‼️惜しい‼️

「お父さんも自分が子どもの頃、親と色々あったんだよ。けど、後悔はしたことないぞ」

ないんかい‼️
嘘だろ…。

「お父さんのお父さんとお母さん、つまりじいじとばあばな。じいじとばあばは、言葉が足りなかった。だから、お父さんは、自分が親になった時、ちゃんと伝えようと思ったんだよ。それは、子どもの時感じて、大人になるにつれてそう考えるようになった。お前たちを立派に育てるためならお父さんは、いくらだって怒れるんだよ。その意味がわかるか?」
「お前も大人になればわかる」
「お父さんは、小さなことに細かく言わない」
「お父さんは、根に持たない」

…あなたは少し言葉が多いね…。
ってか、小さいこと細かく言うよ。
根に持たない❓
めっちゃ持つじゃん‼️
めっちゃ覚えてるじゃん‼️
え?どーゆーこと⁉️
この人正気か⁉️

若干自分に酔ってる感じのダンナ。

自分は感情のまま怒っているんじゃなくて、躾のために叱ってやってるということを伝えたかったんだろう。

私は子どもたちが小さい頃、間違えた怒り方をしてきた。
それは今でも子どもたちに対して申し訳なく思う。
それでもそれがその時の精一杯だった。
かと言ってそれを許してもらおうとは思わない。
本当にダメダメな母親だった。
今でもそうだ。

私はもう子どもたちに怒れない。
叱れない。

「こう思うから、こうしてみたら?」的な提案はするし、これはダメだよねと言うこともあるけど、なるべく声を荒げて怒らないようにしている。

間違えてきたし、自分に自信がないから。
自分は、そこまで立派じゃないし。
自分の考えが間違ってるかもと思ってしまうし。
ブレブレなのだ。

それでもつい何か言ってしまう時もある。
そんな時は、大抵私は感情が先に立っているから、後から冷静になった時考えると、しまったと思うことばかり。

逆にここまでブレずにいるダンナが凄いとも思える。


ダンナは失敗させたくないし、困ることにならないように今、注意してあげているんだと堂々と言う。
そのためだったらどんなに嫌われてもいいと。
怒って嫌われても子どもたちが立派に育つならいくらでも嫌われてやるみたいな感じのことを言っていた。

少し合っているし合っていない。
あ、これは正しいとか正しくないとかの合ってる合ってないじゃなくて。
私の考えとっていう意味で。

上手く言えないけど、なんかどっか引っかかる。
…うーん、それは怒るという行為じゃないとダメなのかな?って私が思うからなのかな?
自分の思い描く子育てや思い描くこの姿に当てはまらないから怒っているんじゃないか?と思っているからなのかな?

まぁ、けど、それはそれでダンナの愛なのだ。
私よりもすっごく深くて大きな愛なんだ。
きっと。

ダンナは、失敗や挫折を避けることは、人の経験を奪うことになるなんて、思いもしないんだろう。
それが親の愛と疑わずにいるんだから。


今回、些細なことから始まったこの親子喧嘩。

ぶたれたのを見るのは辛かったし、息子が言い返したのに、どんどん声を荒げてけちょんけちょんにされる姿も苦しくなったけど、息子が成人前にダンナに言い返せて良かったなと思えた。

人の成長の速度は人それぞれ。
うちの子、歩いたのよと聞いて焦っていた頃と同じ。
歩き出すタイミングは、子どもそれぞれ。
母子手帳や育児本より遅いことはある。

うちの子にとっての反抗期は、今なんだ。

なんてことを思いながらも、この次は私がダンナにやられそうだなぁ…と一抹の不安を抱えるのでした…。

もしかしたら、今ダンナの私に対してのコップの水はギリギリラインなのかな?と。
色々切り札持たれているのかな?と。

私もその時のために切り札を持っておかないと…と、前にたねさんからリーディングしてもらった時に言われたことを思い出しながら、ドキドキしている私。
わかってる。
わかっているよ。たねさん
ちゃんと言い返せるというか、そうならないための言葉を用意しておかないとって。
わかっているけど…なかなかわからない…。
つくづく私ってその場のノリと雰囲気と直感で生きてきてしまったんだなぁと思ってしまう。

周到に準備するということがなかなか出来ない…😅

息子と似てるんですよね…。


めちゃくちゃ長くなってしまってすみません💦

またここから考えが変わるかもしれないし、ダンナと息子の関係も変わるかもしれないので、その時はまたnoteに書かせてもらいます。


最後までお読みいただきありがとうございます😊

しあわせをありがとうございます💖
うちなる平和を💕
シュカポン🐼

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