つまずく本屋 ホォル

埼玉県は川越市、角栄商店街の本屋。mibunkaの一階にあります。本の紹介、イベントの…

つまずく本屋 ホォル

埼玉県は川越市、角栄商店街の本屋。mibunkaの一階にあります。本の紹介、イベントの告知、日記などを書きます。金曜休み、12時から20時まで営業しています。 https://hoorubooks.wixsite.com/info

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    雲煙模糊漫画集 居心地のわるい泡

    平田基『雲煙模糊漫画集 居心地のわるい泡』さりげなく、2022年 京都の出版社、さりげなくより新刊です。毎回スタイルもジャンルも違う本を出版されるので、今回はどんなのが届くのだろうと待ち遠しかったのですが、函入りの漫画が届きました。それも画家による、鉛筆画の。 森が信号待ちをしていたり、石で石を買って食べたり、不思議な話が詰まっているように見えるが、どこかリアリティがあるように思える。それは私たちの生きる現実に通じるものがある、という程度ではなく、どこか詩情をたたえていて、するりとこちらに忍び込んでくる。それはこちらの顔を見ず隣り合う人が、一人語るよもやま話を聞いているかのようでもある。親しげで、硬質。背景も人物も、同一の材料、つまり黒鉛で描かれるからだろうか。 「あなたが今朝お飲みになった水を構成する水素と酸素はかつて/よその国をこえた海であり/はるか昔にトマトをぬらした夜露であり/誰かの唾液だったかもしれない」 漫画を構成する紙も、鉛筆の線も、物語の内容も、いつか私と一体になるのかもしれないし、かつて自分の一部だったのかもしれない。長い長い時間に思いを馳せる事ができる作品である。 以下、版元より 鉛筆で描かれる、線、線、線。 生き物のはなし、人間の営み、 どこか別の世界線か私たちと同じ地平線か。 ? 14編の物語と散文。 著者 平田基 装丁 浦川彰太 編集 稲垣佳乃子 印刷 藤原印刷 発行 さりげなく 2022年10月1日 発行 価格 2000円(税別)
    2,200円
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    アンソロジー 非実在神様

    アンソロジー 非実在神様 以下、版元より 八つの神様、八つの祈り。 カバー有/オビ付き 御札デザインのシール付属 犬山 昇「デュッセルドルフの神さま」 水子おばさんの部屋は、水際の最下層にある。ひび割れが目立つ築四十年のアパートは、入口が四階にある。彼女以外に住人の気配はないし、他の部屋はすべて硝子窓が黒のテープで覆われている。目の前はリゾート再開発に失敗した湖で、最寄りのJR駅から五キロ歩いたところに、その湖上アパートの入口はある。 大木芙沙子「お正月さん」 そのひとは、私たちが遊んでいるところへある年ふらっとやってきた。仏間は大人たちがお酒を飲んでいる居間から便所へ通じる廊下の途中にあったから、便所へいくついでに私たちの姿を確認していく大人はいたけれど、そのひとは居間とは逆方向の廊下から歩いてきて、「おじゃまするね」とふすまを開けて、後ろ手でそれを閉めると、すとん、とその場に胡坐をかいた。 尾八原ジュージ「おまよい様の住む家は」 おまよい様を見た。黒い子どもの影のようなものが古地川さんの家の門から出てきたと思ったら、ぴゅんと走って角を曲がった。わたしはとっさに追いかけた。遅れて曲がった角の先に、その姿はもうなかった。 木古おうみ「虚渡しの日」 虚渡しの神が現れる期間はほぼ五十年毎だ。直近で現れたのは二十一年前だから、後三十年近くは安全だ。出たとしても、神に遭遇する確率は飛行機事故より遥かに低い。 紅坂 紫「高峰」 その日、高峰は月見団子をふたつ買ってきた。島で唯一の和菓子屋の名が入ったビニール袋を揺らして、土間に立ったままわたしを呼んだ。気分が良かったのだろう。デジタルノイズのような顔を色とりどりに変えながら大きな声で笑っていた。 鮭とば子「たいか様」 たいか様。その漢字には複数の説があるけれど、大抵は『大禍』と『対価』が選ばれる。「大禍を呑めば対価を与える神様」ということがわかりやすいからだ。 瀬戸千歳「生まれたばかりの泉」 死者に会える泉のうわさを耳にしたことはあったけれど、それにまつわるアルバイトがあるとは思ってなかったし、まさか受かるとも思っていなかった。どれくらいの倍率かは知らないけれど受かったのは僕だけだった。 橋本ライドン「らぶらぶ様」 まったく 信じる力はおそろしい。 装幀:瀬戸千歳
    1,320円
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    架空線/澤直哉

    講義とエッセイからなる一冊。本という具体的な存在を原理的に考え、そこから必然的に立ち上がる文章、という印象です。私は雪の中を傘もささずぶつぶつ呟きながら歩いているシーンが好きです。 以下、版元より 今、これほど澄みきった声で本を、詩を、語ることのできる人がいるだろうか。 若きロシア文学者による渾身の散文集。 本も詩も、降って生るのを寝て待つのでなく、立ち上がり、足で強く地を蹴って、空を切るように手を伸ばし、架空を束の間摑んで作られる。だから人の心をかくも狂わせ、慄わせ、高鳴らせる。──本書「跋」より 装丁 港の人装本室 ■内容 「本をめぐる こころの ことばの 形にふれる」 文芸科の学生たちへ向けた講義をもとにした文章。戸田ツトムらブックデザイナーや文学者たちの言葉を引用しながら「人のこころのあり方」「ことばとは何か」に遡って、私たちの生と死の姿としての書物を考える。 「発生へ」 ある少年と交わした会話をきっかけに、心に湧き上がる数々の思い出や詩人たちの横顔をつづる。詩のことばの響きを基調低音に、生命の内奥へと歩みを進める書きおろしエッセイ。 および無題の詩1篇 ■著者 澤直哉(さわ・なおや) 1987年、ドイツ連邦共和国ハノーファー生れ。北海道に育つ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、修士(ロシア文学)。早稲田大学非常勤講師。 単著に『花を釘となす人 菊地信義に』(via wwalnuts、2015)、共著に『言語と美術 平出隆と美術家たち』展図録(発行:DIC川村記念美術館、販売:港の人、2018)、編著・設計に《平出隆最終講義゠展[Air Language program]》図録(多摩美術大学、2020)。 論攷に「線の倫理のために 河出文庫における戸田ツトム」(『ユリイカ』1月臨時増刊号〈総特集 戸田ツトム 1951–2020〉、2020)、「「盗まれた大気」への亡命 ナターリヤ・ゴルバネフスカヤの「長いお別れ」」(『総合社会科学研究』第4集4号、2022)、「〈等しさ〉の詩学 O・マンデリシターム「アレクサンドル・ゲルツォヴィチというひとが…」の反転・回転・転移」(同前、第4集5号、2023)他。
    2,200円
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    雲煙模糊漫画集 居心地のわるい泡

    平田基『雲煙模糊漫画集 居心地のわるい泡』さりげなく、2022年 京都の出版社、さりげなくより新刊です。毎回スタイルもジャンルも違う本を出版されるので、今回はどんなのが届くのだろうと待ち遠しかったのですが、函入りの漫画が届きました。それも画家による、鉛筆画の。 森が信号待ちをしていたり、石で石を買って食べたり、不思議な話が詰まっているように見えるが、どこかリアリティがあるように思える。それは私たちの生きる現実に通じるものがある、という程度ではなく、どこか詩情をたたえていて、するりとこちらに忍び込んでくる。それはこちらの顔を見ず隣り合う人が、一人語るよもやま話を聞いているかのようでもある。親しげで、硬質。背景も人物も、同一の材料、つまり黒鉛で描かれるからだろうか。 「あなたが今朝お飲みになった水を構成する水素と酸素はかつて/よその国をこえた海であり/はるか昔にトマトをぬらした夜露であり/誰かの唾液だったかもしれない」 漫画を構成する紙も、鉛筆の線も、物語の内容も、いつか私と一体になるのかもしれないし、かつて自分の一部だったのかもしれない。長い長い時間に思いを馳せる事ができる作品である。 以下、版元より 鉛筆で描かれる、線、線、線。 生き物のはなし、人間の営み、 どこか別の世界線か私たちと同じ地平線か。 ? 14編の物語と散文。 著者 平田基 装丁 浦川彰太 編集 稲垣佳乃子 印刷 藤原印刷 発行 さりげなく 2022年10月1日 発行 価格 2000円(税別)
    2,200円
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    アンソロジー 非実在神様

    アンソロジー 非実在神様 以下、版元より 八つの神様、八つの祈り。 カバー有/オビ付き 御札デザインのシール付属 犬山 昇「デュッセルドルフの神さま」 水子おばさんの部屋は、水際の最下層にある。ひび割れが目立つ築四十年のアパートは、入口が四階にある。彼女以外に住人の気配はないし、他の部屋はすべて硝子窓が黒のテープで覆われている。目の前はリゾート再開発に失敗した湖で、最寄りのJR駅から五キロ歩いたところに、その湖上アパートの入口はある。 大木芙沙子「お正月さん」 そのひとは、私たちが遊んでいるところへある年ふらっとやってきた。仏間は大人たちがお酒を飲んでいる居間から便所へ通じる廊下の途中にあったから、便所へいくついでに私たちの姿を確認していく大人はいたけれど、そのひとは居間とは逆方向の廊下から歩いてきて、「おじゃまするね」とふすまを開けて、後ろ手でそれを閉めると、すとん、とその場に胡坐をかいた。 尾八原ジュージ「おまよい様の住む家は」 おまよい様を見た。黒い子どもの影のようなものが古地川さんの家の門から出てきたと思ったら、ぴゅんと走って角を曲がった。わたしはとっさに追いかけた。遅れて曲がった角の先に、その姿はもうなかった。 木古おうみ「虚渡しの日」 虚渡しの神が現れる期間はほぼ五十年毎だ。直近で現れたのは二十一年前だから、後三十年近くは安全だ。出たとしても、神に遭遇する確率は飛行機事故より遥かに低い。 紅坂 紫「高峰」 その日、高峰は月見団子をふたつ買ってきた。島で唯一の和菓子屋の名が入ったビニール袋を揺らして、土間に立ったままわたしを呼んだ。気分が良かったのだろう。デジタルノイズのような顔を色とりどりに変えながら大きな声で笑っていた。 鮭とば子「たいか様」 たいか様。その漢字には複数の説があるけれど、大抵は『大禍』と『対価』が選ばれる。「大禍を呑めば対価を与える神様」ということがわかりやすいからだ。 瀬戸千歳「生まれたばかりの泉」 死者に会える泉のうわさを耳にしたことはあったけれど、それにまつわるアルバイトがあるとは思ってなかったし、まさか受かるとも思っていなかった。どれくらいの倍率かは知らないけれど受かったのは僕だけだった。 橋本ライドン「らぶらぶ様」 まったく 信じる力はおそろしい。 装幀:瀬戸千歳
    1,320円
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    架空線/澤直哉

    講義とエッセイからなる一冊。本という具体的な存在を原理的に考え、そこから必然的に立ち上がる文章、という印象です。私は雪の中を傘もささずぶつぶつ呟きながら歩いているシーンが好きです。 以下、版元より 今、これほど澄みきった声で本を、詩を、語ることのできる人がいるだろうか。 若きロシア文学者による渾身の散文集。 本も詩も、降って生るのを寝て待つのでなく、立ち上がり、足で強く地を蹴って、空を切るように手を伸ばし、架空を束の間摑んで作られる。だから人の心をかくも狂わせ、慄わせ、高鳴らせる。──本書「跋」より 装丁 港の人装本室 ■内容 「本をめぐる こころの ことばの 形にふれる」 文芸科の学生たちへ向けた講義をもとにした文章。戸田ツトムらブックデザイナーや文学者たちの言葉を引用しながら「人のこころのあり方」「ことばとは何か」に遡って、私たちの生と死の姿としての書物を考える。 「発生へ」 ある少年と交わした会話をきっかけに、心に湧き上がる数々の思い出や詩人たちの横顔をつづる。詩のことばの響きを基調低音に、生命の内奥へと歩みを進める書きおろしエッセイ。 および無題の詩1篇 ■著者 澤直哉(さわ・なおや) 1987年、ドイツ連邦共和国ハノーファー生れ。北海道に育つ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、修士(ロシア文学)。早稲田大学非常勤講師。 単著に『花を釘となす人 菊地信義に』(via wwalnuts、2015)、共著に『言語と美術 平出隆と美術家たち』展図録(発行:DIC川村記念美術館、販売:港の人、2018)、編著・設計に《平出隆最終講義゠展[Air Language program]》図録(多摩美術大学、2020)。 論攷に「線の倫理のために 河出文庫における戸田ツトム」(『ユリイカ』1月臨時増刊号〈総特集 戸田ツトム 1951–2020〉、2020)、「「盗まれた大気」への亡命 ナターリヤ・ゴルバネフスカヤの「長いお別れ」」(『総合社会科学研究』第4集4号、2022)、「〈等しさ〉の詩学 O・マンデリシターム「アレクサンドル・ゲルツォヴィチというひとが…」の反転・回転・転移」(同前、第4集5号、2023)他。
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          2023年2月の新入荷

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          本屋移転のお知らせ

          今月末をもちまして、本屋を移転することとなりました。 移転先は38℃ 吉田 @ondo_38 が改装を進めている「mibunka」一階のスペースとなります。 つまり、現在本屋が入居しているamist @amist_zakka さんのとなりに移動するだけなので、場所はほぼ変わりません笑 2階から1階になる、というくらいでしょうか。 営業内容も特に変わりなく、古本・新刊の販売、買取、取り寄せ、シェア本棚「書−店街」、新刊定期便、ネットショップ、イベント、出店等をこれまで通り

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          1月1日〜7日の日記

          1月1日(日) 遅く起きて、コンビニまで散歩。鴨が五羽。珈琲とヤクルト1000を買う。 お雑煮を食べる。食べた後、うどんも入れる。 コメダの席がなかったので、ガストで仕事。パフェを食べるも、やはりロイヤルホストのが恋しい。 お客さんからおせちが余ったと連絡。いただきに自転車を走らせる。TSUTAYAにはもう寄るまいと思うのに、他の書店が開いていないので寄ってしまい、後悔する。本が並んでいるけれど、買う気がしない。何の差なんだろう。新年1冊目はいいものを買いたい、という方もい

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          自宅療養 20221201-1207

          1201 定休日。回転寿司を食べに行く。コメダに寄って、口コミ欄に存在する紳士的な店員を鑑賞しに行くつもりだったが、眠気が勝ち帰宅。夕方から昼寝をし、夜に起きてみると喉と頭が痛い。念のため明日休むことを考え始める。 1202 金曜日。症状変わらず、熱はない感触だったが測ってみると38.8℃。店を休むことにする。9時過ぎから病院へ電話するも繋がらず。風邪薬を飲み、諦めて寝る。辛い。 1203 病院につながり予約が取れたものの、車をもたない患者は「外で2、3時間待たされ

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          パン屋 20221110

          休み。遅れていた梱包と発送をした。先日のイベントのせいか腰が痛い。 自転車の整備もした。チェーンの汚れを落とし、油を差す。手が真っ黒になった。 夕方に商店街のパン屋「シャロン」に寄る。いつもは入るなりおじいさんが一点一点「焼き立てだよ」「安いよ」などと説明をしてくれるのだが、今日は講習に出ているとかでおばあさんが店番。私がpaypayの操作に手間取ったためか、「私はこれなんだけど(ジェスチャーからしてガラケーだろうか?)、時間を見るくらいしか使わないからねえあっはっは!息

          顔を合わす 20221101

          寝坊した。無印良品の不揃いバームクーヘンを引っ掴んで外に出る。 昨晩は帰って新刊定期便の包装をしていた。封筒が足りず、無印良品に買いに行くついでにうどんを食べたのだった。帰って作業をして、そのまま寝てしまったので寝坊したのだと思う。 朝から古本の持ち込み。もう三回ほど持ってきてくださっているか。今回はゆっくり棚を見てくださって、高野文子や入荷した新刊について二、三言交わす。サイン本があることに驚いて、内澤旬子『カヨと私』を買ってくださる。何度か顔を合わせたのちにしか生まれ

          顔を合わす 20221101

          寒い日 20221025

          今日も寒い。 本日の新入荷 ・タバブックス 小沼理『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』 堅田香緒里『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』 惣田紗希『山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと』 イ・ミンギョン著、すんみ・小山内園子訳『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』 小川たまか『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』 栗原康著、瀬々 敬久・相澤 虎之助原作『菊とギロチン—やるならいましかねえ、いつだって