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大阪から来た名店〜うどん「根津 釜竹」で釜揚げをいただく

「大吉原展」の会場、東京藝術大学の最寄り駅は上野あるいは根津。ならば根津のあの店でランチを取ろう。うどんの名店「根津 釜竹(かまちく)」である。

大阪・羽曳野のあったうどん店「釜竹」の二代目が東京に進出、あっという間に名店として有名になった。「食べログ」によると、出店は2005年。もう20年近くが経過した。

11時半の開店だが、到着したのは11:05、既に10名以上の方が開店を待っている。昨日書いた通り、GWの祝日谷間の平日である。ただ、このくらいの人数の場合、外に置かれたベンチに座れるので楽である。私の後、三人目からは行列となった。

建築家・隈研吾により石蔵を移築・改装したお店は、とてもうどん屋とは思えない佇まいである。

11時半の開店、入るとホールの12名がけの大テーブル、右手の階段を上がったスペースが蔵の席となっている。私はホール席にしか座ったことがないので、蔵の席の様子はよく分からないが、3ー4人のグループに適したスペースのようである。

入店客を手際よく振りわけ、おひとり様の私はホールの大テーブルに。おそらく30名程度が、第一巡で席につくことができたと思う。

メニューは麺前の一品料理、多種の日本酒やワイン、そしてうどん。うどんは、釜揚げとざるうどん(太打ち・細打ち)の二種となる。

私はうどんのみ、釜揚げの大盛り。並んでいる時に注文を取ってくれるので、酒肴は比較的すぐに出されている。一品の量はしっかりしていて、隣のカップルはうどんの外、天ぷらと出汁巻き卵を注文されていたが、出汁巻きは半分お持ち帰りにしていた。

うどんの薬味が運ばれてくる。揚げ玉、生姜、七味。うどんの方は、丸亀製麺の製麺のように素早くは出てこない。各食、かなり丁寧に茹でているのであろう。周囲を見ていると、ざるうどんが比較的早くサーブされている。

釜揚げうどんのつゆが大きな徳利から注がれる。「足らない場合は、言ってください」と、申し添えられる。

うどん登場、とにかく熱々である。“釜揚げうどん熱々大賞“があったら、間違いなく優勝するだろう。まずは薬味を入れず、これまた熱々のつゆで食べる。

うどんは固すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い食感である。大盛りは結構な盛りなので、ちょっと大丈夫かと思ったが、プレーン→生姜→七味と微妙に味を変化させながら食べると、スイスイ入って言ってしまう。

最後は揚げ玉で〆め、ほどよく薄まったつゆを飲み干す。凄いのは、あれだけの熱々状態なのに、うどんが最後までしっかりと自身を保っていることである。

私のようにうどんだけ食べた場合でも、店を出るのは入店から30分後の正午頃。したがって、第1ラウンドを逃すと、そこから30分は待たざるを得ない。

待つ価値のあるうどんであることも確かである


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