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詩…金子みすゞ 絵…上野紀子『ほしとたんぽぽ』

 有名な『こだまでしょうか』を含む、金子みすゞさんの詩15編ひとつひとつに合わせて、まだあどけない女の子の心の揺らぎを、透明感のあるイラストで描いた絵本。

 「もしもなみだがこぼれるように、こんなわらいがこぼれたら、どんなに、どんなに、きれいでしょう」

(詩…金子みすゞ 絵…上野紀子『ほしとたんぽぽ』「わらい」ページから引用)


 という一文とイラストとが絶妙にマッチしていて、とても心惹かれます。

 女の子が泣いているようにも笑っているようにも見えるから。

 この子が笑っているならいいなぁ、もし泣いていたとしてもそれが未来への希望に繋がる涙だったらいいなぁ…と、わたしはこの絵本を読み返す度に思います。

 子どもの頃読んだ時には、この本の素敵さがよく分からなかったけれど(ちなみにこの絵本の第1刷は1985年)、大人になってから読んでみたら心にじわじわとしみてきました。



 〈こういう方におすすめ〉
 繊細なイラストと美しい言葉で彩られた絵本を読みたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 15分〜30分くらい。

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