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めまいに悩む女性必見! 鍼灸で定期メンテナンスのすすめ


西洋医学的めまいの名称

3年ほど前から鍼灸院に通っている。

閉経後、女性ホルモンのアンバランスのせいか「めまい」が時々起きるようになった。西洋医学的には「良性発作性頭位めまい症」と呼ばれるめまい。耳鼻科に行くとこの名をカルテに書くのがめんどくさいのか、ハンコを作っているお医者さんもいるほどなので、けっこうな患者数がいるらしい。

(略して)「めまい症」は三半規管内にある平衡感覚を感知する耳石がなにかの理由で剥がれ落ち、三半規管内をウロウロすることで起きる。耳石がそこから出ていくか、吸収されるまでは頭を動かすたびに世の中がクルクル回る。めまいがひどいと吐くし、起き上がれない。初めて発症したときは3日間寝たきりだった。

なぜ耳石が落っこちるのかはわからない。検索すると「更年期の女性に起こりやすい」と出てくるが、何でもかんでも更年期で片づけられるのには釈然としない。過去10回ほど目を回した経験では、盛大に酔っ払って一時的に脱水状態になった翌々日、または忙しくて水を飲めず、やはり一時的な脱水状態になった翌々日あたりに起きた。

めまいの原因に脱水がある、とわかっていても大酒を飲んでしまい目が回るなどというアホなことを繰り返しつつ、「エプリイ法」という耳石の位置を動かしてめまいを取る方法を知った。これが終わると猛烈な吐気が襲ってきて吐くし、やっぱり3日は寝たきりなので他になにかないんかと探したのが「鍼灸」だった。

めまいの原因は「冷え」


東洋医学ではめまいの原因は「冷え」である。漢方のお医者さんに行くと、五苓散などの水分バランスの悪い人が飲む漢方薬を処方されるが、わたしにはいまいち効果がなかった。西洋医学→漢方ではわたしのめまいは良くならない。最後の手段は「整体」しかない! と近所の整体院に電話したら、なぜか鍼灸師さんが出た。

彼は「筋肉を緩めて代謝を上げ、冷えを取ればめまいがなくなります」と言う。「これだ!」と思った。体全体の代謝を上げ血流を良くすることで結果的にめまいが起きにくい体になるらしい。最初は半信半疑だったが、3年通い続けた結果、立っていられないようなめまいが起きなくなり、マイルドなめまいはお灸でセルフメンテナンスすれば一日で収まるようになった。鍼灸スゴイ! スゴすぎる! と思ったのでこれを書いている次第です。

定期的に通って体のブレを修正

とはいえ、なぜか「鍼は気休め」と言う人は意外に多い。1979年からWHOによって鍼灸治療の適応疾患が発表されているし、総合病院にも鍼灸師がいて西洋医学でうまく治療できないものの補助的治療を行っているほどだ。ということは効果があるってことだろう。なのになぜか気休めと言われる。

その理由はただひとつ。「定期的に通わない」からだ。

腰痛が起きたらとりあえず一時的に鍼灸院に行っても、良くなったらほとんどの人が行くのをやめてしまう。体の不調や不具合は、自分の体のクセによる筋肉の緊張や血行の悪さが原因なので、いっとき改善されてもまたそのクセが同じように筋肉を緊張させ同じ不調が起きる。凝り固まる筋肉を緩めて正常な状態にし、血行を良くするためには、定期的に鍼灸院に通う必要がある。

ブレ続け、揺れ続けている体を中庸に戻す、それが鍼灸効果である。体の深部にアクセスすることもできるのに「気休め」とか言われて可哀想過ぎるのだが、実は自分に合っていない鍼灸師に施術されている可能性もある。

意外なことに鍼灸師さんとの相性はかなり大事なことで、合わない人に施術してもらってもなんとなくピンとこない効果しかないのだが、継続して施術しないと「こんなもんだよね」になってしまうのだ。

相性が合えば無敵の鍼灸


しかし、自分にぴったりの鍼灸師さんを探すのはむずかしいものだ。過去に経験した鍼灸師さんのなかには、何本もやたらと鍼を刺す人、電気を流す人、痛い人、毎回担当が変わる鍼灸院などさまざまだった。まずは信頼できる人でないと自分の体を預ける気になれないし、そういう人を見つけることがなかなかできなかったわたしだが、偶然とはいえ今の鍼灸師さんを見つけられたのはラッキーだったのかもしれない。

昨今、美容鍼が流行っているためか、あちこちに新しい鍼灸院がオープンしていて、どこを選べばいいのかますますむずかしくなっている。

相性の合う鍼灸師さんは、腰痛や肩こり、めまいなどの不定愁訴が出てもそこに行けば絶対大丈夫!! 治してもらえる! という体の駆け込み寺のようなものだ。とくに「気象病」と言われるめまいや頭痛などの不定愁訴を持っている人は、真剣に鍼灸院を探してみてはどうだろう。

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