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スーパーカブ110でウキウキバイク通勤の巻

5月からバイク通勤を始めた。

これまで往復14kmの道のりを自転車通勤していたが「61歳、毎日14km遠いですう」みたいな体力の衰えを感じることが多くなった。自転車通勤の有酸素運動25分は健康には良いのだが「あー明日も仕事かあ今晩熱が出ないかなー」と高校生のようなことを毎日考えてしまうほどわたしはくたびれていた。そんな折にスーパーカブを見つけ、衝動買いしたのだった。


カブ通勤。もうめちゃくちゃ楽しい!!!

仕事中「夕方もカブに乗ってお家に帰ろう」とウキウキ。「明日もまたカブに乗って仕事に行こう!!」とウキウキ。熱が出ないかなーとかまったく考えなくなり、バイク通勤を始めてから日々ミョーにウキウキしてしまっている自分なのだが、なぜなんだか。ということでひとしきり考えてみた。

1.鉄の塊と一体化してる自分という万能感

まっすぐな道をただひたすら走っているときにはあまり感じないのだが、カーブにさしかかるとカブという鉄の塊と自分との一体感をめちゃくちゃ感じる。車高が低く安定度が半端ないカブは少し体重を移動するだけでスムーズにふわっと曲がる。路上のマンホールも体重移動でふわっと避けられる。そういうとき、鉄の塊を自分が御しているという万能感をめっちゃ感じ、さらに「わたしってスゴイ!!」と自己肯定感が爆上がりし、乗るたびに高揚する。これが最も大きなウキウキの一因。

2.風に吹かれ放題・雨に濡れ放題

バイクは身ひとつで乗るので、頭はヘルメットで守られているが、その他は裸と同じだ。大風に吹かれればよろよろするし、信号待ちでは排気ガスをモロに浴び、乗ってる最中に雨が降ればびしょ濡れになる。でもそれがなんというか、ものすごく心地良い。

通勤では大きな道は怖いので、主に生活道路、つまり裏道を走る裏道人生なのだが、メット越しに花の香りがしたりして「5月、いい季節ですねえ」などと考える。雨上がりの濡れた道路とか、青臭い草のニオイとかを感じながら走る、そういうとこがめちゃくちゃ好き。

3.自転車・歩行者に邪魔されない

実はチャリ通勤のときもチャリの人々ができるだけ走っていない裏道人生を走っていた。通勤時間の自転車は主に「でかいおこちゃま用イスのついたでかい自転車に乗っている急いでいるおかあさん」が運転していて、この方たちは一分一秒がもったいないから前後左右を確認しないで突っ込んでいらっしゃる。おこちゃまが乗っていて急いでいるのがわかるためできるだけ邪魔しないのだが、めっちゃ危険だ。

バイクに乗り始めてからは走る場所が違うため、突っ込んでくる自転車の人々、ゆっくりというかよろよろ蛇行運転しているお年寄りの方々と競合することがなくなり、ストレスフリーになった。また道の真ん中を歩く学生の方々もウザイと思っていたが、その道は一方通行なので走らなくなった。

歩行者・自転車の人々がいないのはめっちゃ快適。車道を走りつつ「わたしは自由だ!!」と叫びたくなるほど。※ノロノロ走ってるお前がウザイと車の人に思われてるかもなと今ふと思ったけど気づかないふり。

4.シフトチェンジめっちゃおもしろい

「スーパーカブのいいところ」とかでWEB検索するとローリングシフトとかシフトチェンジとかが出てくる。慣れないとめんどくさいと感じる人がいると思うが、これがおもしろい。とくに止まるとき。
カブは4速まで上げてからブレーキで止まるとシフトをひとつ押すだけでニュートラルに入れることができる。しかしわたしは以前から基本シフトダウンしてエンジンブレーキを主に減速して止まっていた。足がそれを覚えていてカブでも信号の手前でシフトダウンをしてしまう。これが最初うまくできなかった。

とくに、2速から1速にダウンすると急激にエンジンブレーキがかかり、ガクンとなる。何度か試しているうちに、2速で止まってから1速にするとか、シフトを踏みっぱなしにするとクラッチを切ったのと同じ状態になるからブレーキで減速しつつ1速に入れるとか、ガクンとならない方法を発見した。これがおもしろく「バイクに乗ってる!!」って気がする。たぶんこれはスクーターでは味わえない。

現在、上手につなぐ踏み方をいろいろ試しているところ。とかやってたら昨日の夜中に足がつりました(泣)

年相応のバイクの楽しみ方ってのがある

娘のころは早く走るための足としてバイクを楽しんでいた部分があった。数年しか乗ってなかったけど、風や雨を体で感じるところはとても好きで、雨の日カッパ着て走るのとかも好きだったのに、そういう感覚を長いこと忘れていた。

今、年を取って、もうスピードとか遠くへ早く行くとかはどうでも良くて、ただ通勤のために乗っているが、それでも風だのにおいだのを体全体で感じることができるのは楽しい。のんびりポレポレ走るのが楽しい年齢になったのだろう。

若いときとは違う楽しみ方ができるのは、スーパーカブ110ならでは。今後も裏道人生でのんびり乗っていく予定です。

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