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【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.2

こんにちは。営業部長です!

某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材にいくという編集長に同行し、
福井県立恐竜博物館に来ています。

福井駅改札内にあった手描きのホワイトボード。絵・桃木さん/文・蟹江さん

こちらは、
【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.1
の続きです。

編集長Ver.はこちら!
vol.1
【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1

vol.2
【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.2

vol.3
【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.3


恐竜のミイラ

見どころしかない福井県立恐竜博物館ですが、その中でも特に見ていただきたいのはやっぱりこちら。
今回の取材で解説をしてくださっている湯川先生を含めた全員のテンションがMAXになった実物標本、

ブラキロフォサウルスのミイラ!!!!!

写真上部のハチの巣みたいになっている部分、これは皮膚なのだそう

詳細については編集長のvol.2を是非読んでいただきたいのですが、
アメリカから期限付きで借りている実物標本のため、期間が終わるとアメリカに帰ってしまうそう。
ここに実物があり、直接観察できるということは研究者にとっても貴重なことで、
これからどんどん研究して発信していきたいとのこと。
福井県立恐竜博物館から今後また新たな発表があるかもしれませんよ…!


ところで、ブラキロフォサウルスのミイラ展示を見ていてふと気になったのですが、展示の前でお客様に解説をしている方がいました。
展示室を見渡してみると、あそこでも、ここでも、解説が行われています。

伺うと、場所ごとに何人かの解説員が配置されており、お客様の状況にあわせて声をかけて説明してくれるんだそうな。
展示を見てキャプションを読んでも理解が追い付かない時、ありませんか?
私はしょっちゅうあります。。
そんな時、浮かんだ疑問をそのままにせずに質問ができるのはとても嬉しい。
そしてまた、解説員さんもすごく楽しそうに解説してくれるんですよ……!
恐竜好きなんだなというのが伝わってきて、色々聞きたくなってしまいます。
中には開館当初からの方もいるとのこと。当たったお客さんは超ラッキーです。


みんなに楽しんでもらうための工夫

お客さんを楽しませる工夫は、他にもたくさんありました。
展示を見ていて気付いたのですが、

どの標本も距離が近い!

触れそう、だけど触っちゃダメよ
左側のスロープから見ると体感目と鼻の先になる衝撃

触れられそうで触れられない、ギリギリの距離になるよう展示しているとのこと。やっぱり意図的なのか……!
実際に触れてしまうと劣化や破損、思わぬ事故に繋がってしまうのでかなり調整を重ねられたそうです。

距離だけではありません。
大きさを比較できるように並べて展示したり、
スロープを登っていくと背丈の高い恐竜の目線に近づいたり
骨格標本にはほぼ必ず生体復元のフィギュアがあり、
実際の姿を想像しやすかったり。。
ただ巡回して眺めているだけでも発見の連続で、全く飽きない。
もしかしてこのフロアだけで1日居れるのでは…?

生体復元のフィギュアはすべて荒木一成先生の制作によるもの

まだまだ見ていたいけれども、取材せねばならぬ場所は他にもたくさんあるので、歯を食いしばりながら移動します。。


スポットライトを当てなおしてあげる

ダイノラボ

こちらはダイノラボ
先ほどの展示形式とは変わり、
こちらは恐竜たちの体や成長のしかた、生活について学ぶことができます。

そして、展示に組み込まれているこの化石たちについて、
「以前の展示ではあまり目立たせてあげられてなかったものを、新しい手法で展示しなおしているんです」と湯川先生。
新たな発見がたくさん詰まっている。とても重要な化石。
けれど、つい花形に目が行ってしまいスルーされがちな化石たちに展示手法を変える事でスポットライトを当てなおす。
そう、愛です。

草食恐竜のふん化石

もしかしたら以前の展示ならば時間をかけなかったかもしれない
ウンチ化石をじっと見つめながら、
福井県立恐竜博物館と職員の皆さんの愛を噛みしめたのでした。

ティラノを同じ目線で観察できるのも新鮮

ダイノラボを見ながら階段を上り一同は2階へ。
まだまだ続きます。
続きはvol.3にて!


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