アメリカ・ボストン近郊に位置するウスター美術館。およそ4万点のコレクションを誇る同館から、1898年の開館当初より収集してきた印象派コレクションを中心に、名だたる画家たちの作品が日本にやってくる。
約150年前にフランスで生まれた印象派。パリには国外からも多くの画家が集い、印象派に学んだ後、その新しい表現手法を自国へ持ち帰った。特にアメリカへ帰国した画家たちは、各地で独自の技法を展開し、田園風景や西部の自然の驚異など、アメリカらしい主題にも応用していく。
本展では、モネ、ルノワールといったフランス印象派に加え、ドイツや北欧の作家、国際的に活動したサージェント、さらにはハッサムやカサットなどこれまで日本で紹介される機会の少なかった“アメリカ印象派”の魅力も堪能できる。見逃せない展覧会だ。
出典:ひととき2024年2月号
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