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[こどもの日]書店員さんに訊く、親子で楽しむ絵本3選(神保町・ブックハウスカフェ)

こどもの日を記念して、親子または祖父母と孫で読むのにおすすめの本について、神保町のこどもの本専門店&カフェ「Book House Cafe(ブックハウスカフェ)」の書店員・岩切ももさんにお聞きしました。

天井画が可愛らしい店内

1.『きょだいな きょだいな

100人の子どもたちが遊ぶ、“きょだいな”ピアノにトイレットペーパーなどなど。普段見慣れない視点で描かれている絵が面白い一冊。「きょだいなピアノがあったとさ、~があったとさ、という読むときのリズムがすごく良くて。読み手側も読みやすいので、お父さんお母さん、おじいさんおばあさん方、普段絵本を読みなれない方にもおすすめです」と岩切さん。

長谷川 摂子(作)、降矢 なな(絵)、『きょだいな きょだいな』、1994年(福音館書店)

2.『こどもたちはまっている

国内外で活躍する絵本作家・荒井良二さんが絵本をつくるきっかけとなったというちょう新太しんた『ちへいせんのみえるところ』へのオマージュ作品。こどもたちが待っているもの、風景が描かれ、ページをめくる度に思わずはっとする世界が広がる、アートのような一冊です。

荒井 良二(作)、『こどもたちはまっている』、2020年、亜紀書房

3.『しんちゃんのひつじ

最後にご紹介するのは、岩切さんイチオシの『しんちゃんのひつじ』。お父さんが出張でいない夜に風の音が気になって眠れないしんちゃん。「ひつじの数を数えるといいのよ」とお母さんに言われても、ひつじがどんな動物かわかりません。こんなかな、あんなかな、と考えるしんちゃんの姿が微笑ましく、子どもの想像力の豊かさを感じさせられます。

川村みどり(文)すぎはらともこ(絵)、『しんちゃんのひつじ』、2023年、徳間書店
書店員の岩切さん

文=西田信子

Book House Cafe
神保町駅A1出口近くのこどもの本専門店とカフェ。ギャラリーでは個展、著者のサイン会などイベントが随時行われている。
【所】東京都千代田区神田神保町2-5北沢ビル1F
【休】年末年始
【営】書店11:00~18:00 
カフェ(平日)11:00~17:30、(土日祝)11:00~18:00
☎03-6261-6177(本・イベントの問い合わせ) 
☎03-6910-0819(カフェ・バーのご予約)
https://bookhousecafe.jp/

【お知らせ】
南伸坊さんの著者『仙人の桃』(中央公論新社)出版記念に原画展が開催されます。
[日程]2024年5月8日(水)〜12日(日)
[時間]11時〜18時
[場所]Book House Cafe 2F
[関連イベント]
●オープニングジャズライブ(中村誠一(サックス)&吉岡秀晃(ピアノ))
日時=5月8日(水)19時~
料金=チケット4,000円
●トークイベント(南伸坊×嵐山光三郎)
日時=5月11日(土)14時〜
料金=書籍お買い上げで参加無料。トークイベントのみ参加の場合2,000円

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