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デ・キリコ展が10年ぶりに日本で開催

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2024年5月号より) 

 20世紀を代表するイタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコ[1888〜1978]の大回顧展が東京都美術館で開催される。

 本展では、約70年の画業の中で生まれた作品100点以上が世界各地から集結。注目すべきは、彼の代名詞ともいえる「形而上絵画」シリーズだ。人物に代えて〝マヌカン(マネキン)〟を描いた作品は、ダリやマグリットなど多くの芸術家に衝撃を与えたという。また、伝統的な西洋絵画の表現に回帰した作品も展示。ルネサンス期に見られるような作風は、それまでのタッチとは全く異なるもので、彼の多様な芸術性がうかがえる。さらに、彫刻や挿絵、舞台衣装のデザイン画といったあまり知られていない創作活動も紹介する。

 さまざまな角度からデ・キリコの魅力を堪能できる展覧会だ。

《形而上的なミューズたち》1918年 カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(フランチェスコ・フェデリコ・チェッルーティ美術財団より長期貸与)©Castello di Rivoli Museo d'Arte Contemporanea, Rivoli-Turin, long-term loan from Fondazione Cerruti ©Giorgio de Chirico, by SIAE 2024 
《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》1959年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団©Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma ©Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

デ・キリコ展(8/29まで)
[所]東京都台東区・東京都美術館
[時]9:30~17:30(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
[休]月曜(4/29、5/6、7/8、8/12は開館)、5/7、7/9〜16
[料]一般2,200円、大学生1,300円 
*土・日曜、祝日、8/20以降は日時指定予約制
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://dechirico.exhibit.jp/

出典:ひととき2024年5月号

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