土井善晴さんが訪ねる京都 古都に花開いた和菓子文化
20代、大阪の日本料理店で働いていた頃から京都に通い、古都の文化や習慣に親しんでいた土井さん。和菓子が暮らしとともにあるそのわけを知りたいと――(ひととき2021年創刊20周年記念号「食の達人がゆく 歴史町、うまいもの探検」より一部抜粋してお届けします)
京暮らしのなかの和菓子
生まれ育った大阪で日本料理を修業していた20代、京都にはよく一人で来たのです。今改めて、地図を見ると四条河原町(しじょうかわらまち)あたりから、半径1.5キロほどの中をぐるぐると歩いていたんですね