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「ひととき」の特集紹介

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旅の月刊誌「ひととき」の特集の一部をお読みいただけます。
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2021年7月の記事一覧

古典的なモチーフを現代的なセンスで昇華――江戸型染作家・小倉充子さんの手ぬぐい(神田神保町)

神田神保町に工房を構え、型染や注染でオリジナルの浴衣や手ぬぐいなどを手掛ける江戸型染作家の小倉充子さん。古典的なモチーフを現代的なセンスで昇華した数々の図案は、大胆かつ、江戸っ子のような洒落っ気にあふれています。江戸の香薫る、そのものづくりへの想いをうかがいました。(ひととき2021年7月号特集「〈堺、浅草〉東西手ぬぐい探訪」より一部抜粋してお届けします)  手ぬぐい「心太突(ところてんつ)き」の帯紙には「お椀ににゅるっとところてん、そこはきらきら光る小宇宙。」と添え書きが

土井善晴さんが訪ねる京都 古都に花開いた和菓子文化

20代、大阪の日本料理店で働いていた頃から京都に通い、古都の文化や習慣に親しんでいた土井さん。和菓子が暮らしとともにあるそのわけを知りたいと――(ひととき2021年創刊20周年記念号「食の達人がゆく 歴史町、うまいもの探検」より一部抜粋してお届けします) 京暮らしのなかの和菓子  生まれ育った大阪で日本料理を修業していた20代、京都にはよく一人で来たのです。今改めて、地図を見ると四条河原町(しじょうかわらまち)あたりから、半径1.5キロほどの中をぐるぐると歩いていたんですね