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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を… もっと読む
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#旅行記

春の京都の片隅を歩く。桜の行方を追いかけ彷徨う日には

4月1日。新生活にドキドキしたり、そうでなくてもなんとなく背筋がピンとしたり。フリーランスで特に環境に変わりはない私ですら、「新しい区切りだな」と思えるこの時期が好き。4月1日、桜の開花も進みつつあり、そして京都の天気予報は大きな晴れマーク。いいスタートを切るためにも、始まりにふさわしいこの日を、桜巡りDayに充てることとした。 気づいたら、1日で10キロ近く歩いていた。歩こうと思って歩いたわけではなく、桜を追い求めていたら、歩いていたのだ。バスは混雑していてあまり乗る気に

「クラゲ水族館」へ行ってきた 日帰り弾丸山形横断旅

 先日,あまり利用する機会のない山形県内の2つの空港と,過去にニュースやSNSなどで取り上げられて「クラゲ水族館」として話題となった加茂水族館に行きたいと思い,日帰りで弾丸山形横断旅に行ってきましたので,今回はその旅の記録をお届けします. おいしい庄内空港 山形県には,県の北西の酒田市にある庄内空港と,県の東の東根市にある山形空港の,2つの空港があり,どちらも空港名に「おいしい」を冠した愛称で親しまれている.  今回は,ANAだけが就航する庄内空港行きの便に乗り,山形県の西

泊まれる本屋?体験型ホテル「TUNE STAY KYOTO」

最近、「泊まれるホニャララ」を楽しんでます。 以前、ホテルにおいて、とにかく広さに興奮してた頃は、京都や日光のリッツカールトンスイート(277㎡)や、ハレクラニ沖縄のペントハウス「オーキッドスイート」(294㎡)に宿泊したり、古さと歴史に魅了されてクラシックホテルを巡ったりしていましたが、今は、ユニークなコンセプトに萌えるんだな~♪ 先週は、泊まれる京町家「NAZUNA京都 椿通」の宿泊記の記事を書きました。 今回は、「泊まれる本屋」とも言える「TUNE STAY KYO

史上初!姫路城「西小天守特別公開」

 言わずと知れた世界遺産・姫路城。白亜の国宝天守はあまりに有名です。  姫路城の天守は、複数の建物が連なった「連立式天守」という形式です。ひときわ目立つ「大天守」の周りに、三つの小さな天守が付属しています。西小天守、東小天守、乾小天守です。  天守の建物群のうち、大天守はいつでも入場可能、東小天守や乾小天守は定期的に特別公開されていました。しかし、西小天守はこれまで公開されたことがありませんでした。  2024年2月、世界遺産登録30周年を記念し、西小天守が初めて公開さ

【シンガポール歴史散策】東西の美が融合!プラナカン文化が根づくカトン地区を歩く

2023年2月に訪れたシンガポール。その中でもっとも印象に残ったのは、「カトン地区」と呼ばれるカラフルでフォトジェニックな建物が並ぶエリアです。 シンガポール観光ガイドブックの表紙になるほど写真映えする街並みが広がるカトン地区ですが、マレー半島、中国、そして西洋の文化が混ざり合うプラナカン文化が根づく歴史的な街でもあるのです。 今回は、カトン地区の写真とともに、プラナカン文化についてご紹介します。 そもそもプラナカンって?シンガポールやマレーシアには、「プラナカン」と呼

全国自然博物館の旅⑲富山市科学博物館

筆者は北陸地方が大好きです。おいしいものを食べたり、標高3000 mクラスの山に登ってライチョウを見たりと、富山県でいろいろな思い出を作りました。 超高山と雄大な日本海を擁する富山県は、贅沢なほど多種多様な生命であふれています。標高差の異なる環境が複雑に絡み合って築かれた生態系は、まさに奇跡のようです。その不思議で魅力的な自然科学を学べる博物館が、富山市内の街の中に立っています。 富山県の中心部に立つ自然科学の伝導館富山県の大いなる自然科学の学術拠点。それは、大きなビルが立

冬を終わらせに会津に行く旅 2023/2/11〜12

2月も中旬、もういい加減、この寒くて日も短い季節は終わってくれ、と思う時期です。一方で、冬だから見られる絶景もあるわけです。ということで、冬の絶景を十分に見て、心置きなく冬を終わらせよう!の旅に出ました。 ①大内宿の雪まつり!大内宿は、宿場町の風景を残す、会津の一大観光地です。この冬の時期には、茅葺き屋根に雪が積み上がる、美しい景色を見ることができます。 例年、雪まつりが開催され、今年は2/5〜2/11の期間で実施されました。私が訪れた2/11は最終日の締めとして、「御神

辺境にて 【アイスランド - リングロード一周キャンプ旅】

Day0: 僕が旅に出る理由 僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって、ひとつめは新婚旅行、コロナで行けてなかった、なんて思っていること。くるりの歌詞になぞらえながら、レイキャヴィク行きの航空券を予約したのは半年近く前のことだ。 2年ほど前、コロナ禍のさなかに僕は結婚した。当時はまだ海外への自由な渡航が難しいとされていた時期。それで仕方なく、いわゆる新婚旅行というものをずっと先延ばしにしたままだった。 新婚旅行の行き先をアイスランドにした理由は、それこそ3つくらい

長崎ほんとにいいとこだった

※この旅行記は2月に書いたものです。 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 長崎を旅してきました。 行きたいなあと学生時代から憧れ続けてきて、念願の初上陸でした。南だし、関東よりはあったかそう、と思い込んでいたけれど、普通に寒かった。冬だもんなあ。 風情のある街並みに、おいしいごはんに、親切なひとたちに、……本当にいいところでした。また行きたい。なんなら住みたい。 長崎市街で訪れたところ、おいしかったものを、写真と共に書き残しておきます。あ〜〜思い返すとまた行きたくなってくるな。 飛行機で長崎

果ての離島の海辺から ~神津島旅行記~

拝啓、現代人の皆様、 9月も半ばに入りましたね。 今回は、果ての離島の海辺から、と題しまして、旅行記と、Podcastでは、現地からの生配信をお届けします。 果ての離島の海辺、 神津島東京都にある離島、神津島。 地図で言うと、伊豆半島、静岡県の下田の右下を進むとあります。 まさに、果ての離島なんですが、こちらには、東京の芝浦にある、フェリー乗り場から、ジェットフェリーで来ました。 まさに離島で過ごす夏を体現できる、素敵な島になっています。 なぜ、神津島に来たの?神津

風がそよぐオリーブの頃

 爽やかなオリーブの木々を、唐突に見たくなった。  サラサラと吹く風、気持ちがグッと伸びて、生きる心地がした。坂を思いっきり自転車を漕いでいると、青春が遅れてやってきたような気持ちになる。気持ちが前にきちんと向いている。潮風のベタつきなんて気にならないくらいに。 * 出鼻くじかれたし ほど良い暖かさからジトリとした季節に差しかかったころ、私は少しの間旅に出ることにした。ふらり、気ままなひとり旅である。ちょうど出発日は平日だったために、飛行機のチケットも安く取れた。出発の

【国宝 松本城】|信州松本の名城と美ヶ原温泉

全国各地にある百名城の中でも、常に上位に位置する信州長野の国宝・松本城。 優美な天守の姿と素晴らしい景観を同時に楽しめる唯一無二の城です。 その美しさは、お城好きの方でなくとも魅了されるに違いありません。 松本城の城下町には蔵街が広がり、少し脚を伸ばせば美ヶ原温泉も。 今回は私が訪れたお城の中でも1、2位を争う松本城の魅力を解説していきます。 松本城へ行くには私は東京在住なので、新宿駅から特急スーパーあずさでおよそ2時間40分。 松本駅から松本城までは徒歩15〜2

旅日記 in石川

日記漫画まとめ

ドイツ・バイエルン地方・夕暮れ時のコルマン教会

ヨーロッパを旅していると何もない平原にポツンと建つ教会を見かける事が多々ある。それが宗教的意味合いでなのか、それとも他の理由なのかを私は知らない。 この教会はノイシュバンシュタイン城のすぐそばにあり、多くの旅人がこの地を訪れるのだが、はたしてどれだけの人がこの教会の存在を知っているのだろうか。 #わたしの旅行記