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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を… もっと読む
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#毎日note

ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

リスボンで2日間を過ごし、早朝にポルトに移動する。日本からの移動3日、滞在3日の時間のない旅行なので、まだ暗いうちから動き出した。 まだ夜の気配しかない朝の5時台にホテルを出るのは、なかなかに緊張する時間だった。泊まったのがリスボンの中心地で、朝からバスや電車が動いていて良かった。そわそわしながらバックパックを抱えて出て、でも人がいなくても穏やかな街の様子が変わっていないことに安心した。 この滞在中に何度も通った中央の広場から、バスでSanta Apolonia駅へ。こ

ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

久しぶりのヨーロッパ。憧れのポルトガル。ドバイ乗り換えでほとんど1日かけてやってきたリスボンは、まだ少し寒く、でも街を歩くと汗が滲んでくる気候だった。 空港に着いたときにはエコノミークラスと時差ボケが効いて、ふらりとしていたけれど、着いてしまえば電車への乗り換えもそんなに難しくない。少し肩を強張らせて乗った地下鉄だったが、リスボンのそれは日本のものと同じように、程よく穏やかな空気が流れていた。 目的地のBaixa Chiado駅に着く。地下から長いエスカレーターで登りきる

ポルトで「世界一うつくしい書店」を訪れて

ポルトガルを訪れて3日目、ポルトという街にやってきました。どこに行こうか調べているとき、真っ先に目に入った言葉がありました。「世界一美しいと言われる書店」。 リスボンからポルトに向かう特急に揺られながら、急いでチケットを予約しました。 その美しさに魅了され、ハリーポッターの作者もその執筆中に通い詰めたそうです。だからハリポタファンからの人気も高く、並ぶ覚悟でチケットを買う必要があると言います。 公式サイトから、日付と時間を選びます。30分ずつ区切られた時間から、12時を

27歳になりました。そして最近嬉しいこともありました。

お誕生日おめでとう、自分。 なんだか実感を持って歳を重ねていたのは23歳くらいまでで、そこからは気付かないうちに数字が増えている気がします。 とはいえ、歳をとるのは別に嫌ではないというか。だいたいこのくらいの年齢までにこういうことをしていたいな、こういう環境にいたいなという理想はあるからたまに焦るけど、日々を楽しめていると思います。 27歳の1年も、やりたいことをちゃんと達成する一年にしたいです。たとえそれが、ちゃんと休むときは休むってことだとしても。 どんなケーキを

海士町であこがれのEntoステイ。暮らすように泊まる二日間

今度海士町という島根の島へ行って、Entoというホテルに泊まってきます。 そういうと、旅好きの友人たちは口々におお、あの宿か、とか、いきたいと思ってたんだよね、いいな!とか、そんな反応をしました。 ひょんなことから海士町を訪れることになり、どうせ泊まるなら本があるこの宿に泊まってみたいな。そう思って選んだEntoというホテルは、旅が好きな一部の人たちにものすごく羨ましがられる、憧れの宿だったのです。そして泊まってみて、その一味ちがう魅力に惹きつけられる人が多いことに納得し

【世界】読書好きの心を引き込む、冒険ブックカフェ

こんばんはtagaです。 本日はトルコで話題沸騰中の「Minoa Akaretler」の魅力3つについて綴らせていただきます。 1.美しく、圧巻の本棚多岐にわたるジャンルの書籍が見事な書架に収められ、その数は驚くほどの充実ぶり。小説、詩集、歴史書、哲学など、数千冊の本が読書好きのために用意されています。これらの本は、知識の宝庫として一冊一冊が大切に並べられ、まるで探検するような楽しさが広がっています。読書愛好者にとって、この膨大な本の数が知的な興奮となることでしょう。 2

だれかの旅行プランで、いつもとちがう自分に出会うひとり旅

ベトナムから帰国するフライトが、日本にいる台風でキャンセルになった。「あなたのフライトは無くなったよ〜」みたいな、友達のチャットのようなメールが海外の航空会社から届く。私はその軽さに半分衝撃を受けて、でももう半分では旅が延長することを楽しんでいたと思う。 まだ学生だった頃、日本に帰らなくてはいけない理由はなかった。ベトナムからタイに行く友人と分かれて、ひょんなことから初めての海外一人旅が始まったというわけだ。突然とったホテルと航空券に胸が高鳴り始めている。適当にインスタグラ

あのパンが東京へ

今朝、こちらの記事を拝見し飛び起きた。 東京で開催されている展覧会、「モネ 連作の情景」の展示の中に、フランクフルトのシュテーデル美術館所蔵の「昼食 (Le Déjeuner)」(1868)が! なんと日本では初公開という。 昨年、この絵のことを書いた。いや、大好きな「この絵のパンのこと」だった。 そうか、いまはドイツを離れ、日本なのだな……勝手に感慨に浸っている。 機会があれば、この パン 展覧会をぜひ! 展覧会のサイトはこちら。 来年2月からは大阪でも開催さ

一人旅の原点は、フライトキャンセルで決まった台湾旅行だった

以前ライティングのお題で「学生におすすめしたい旅先」を書くというものがあった。行きたいところに長い時間行けるのが学生の醍醐味だと信じている私は、「自分の好きなところこそいくべき場所!」と信念は揺らがず、そのお題にかなり苦戦することになる。なんとかしようと書いたのが「台湾が学生におすすめな理由3選」みたいなウェブ記事調のやつ。でも、満足いかなくて結局お蔵入りになった。 台湾は、食べ物とか観光地とかアクセスとか、そういう理由から訪れた場所じゃなかったのだ。それを無理やり体裁よく

1歳児を連れて2泊3日で行く、秋の飛騨高山の旅の記録

先日、2泊3日で久しぶりにわたしと、旦那さんと、1歳(もうすぐ2歳)の娘ちゃんと3人で家族旅行に行ってきました。目的地は、1年ぶりの高山。 (前回の記事はこちら) いつもより早く起きて、7時台の電車に乗車。最寄り駅からまずは京都駅に向かい、そこから乗り換えた特急はこちら。 新型車両の特急ひだ。昨年乗ったのは旧型が引退し、この新型が走るようになったのだけれど、乗ったことがなかったので、ワクワクしながら乗車。もはやこの旅のメインと言っても差し支えは無いかもしれない。 京都

町興しと錦帯橋

みなさん、いつもよへいのno+eを読んでくださりありがとうございます。 山口は岩国市に錦帯橋という橋があります。日本3大奇橋の一つ。 山梨県大月市の猿橋、山口県岩国市の錦帯橋、富山県黒部市の愛本橋(現存しない)は、構造が珍しく奇橋と呼ばれているのですね。 錦川にかかる全長約200mの錦帯橋。 1674年に再建された橋は、1950年9月の台風29号による洪水で流失するまで276年間威容を保ちました。 現在の錦帯橋は1953年に再建されたもの。 今日は、先日訪れた錦帯橋の

広島1泊2日(江田島・宮島・下瀬美術館をぶらり)

広島を旅しました。前回写真を中心にエッセイを書いたら、旅程が知りたいとの声をいただいたので、今日は広島での動きを書いてみます。 前回のエッセイはこちら▽ 品川駅の通勤時間の人混みをぬけ、広島駅行きの新幹線に乗る。すでに席に乗り込んでいた友人と合流し、途中うたた寝をしながら目的地へ。 12:50ごろ広島着。中学生ぶりの広島は全部が新鮮で、まるで初めて来たかのようだった。 島への移動は夕方の予定だったので、お昼を食べようということに。広島といえばお好み焼きだと、満場一致で

【金沢】石川県立図書館が美しすぎて

こんばんはtagaです。 本日は読書愛好家を次々虜にする図書館「石川県立図書館」の魅力3つについて綴らせていただきます。 令和寛100%執筆 Special thanks 1.伝統が表現された建築植栽が手入れされた緑豊かな外苑から、館内に入ると、丸廊下とそれに沿うようにして整列された書籍がお出迎えしてくれます。さらに、グレートホールと呼ばれる中心的な空間には加賀の伝統色が用いられた、長径約56m、短径約48mの長円状の天井があり、訪れた人を魅します。書籍と建築も楽しめる

思い付きの島流し旅紀行

『誰よりも自由に過ごす』 これが昨日決めた過ごし方。 一昨日夕方に 旅したろう! と決めて、 竹島から伊豆大島行きの夜行船に乗った。 東京の中にいると息が詰まりそうになるときもあるけれど、こうやって離れてみると東京の街も綺麗だなと感じる。 横になって寝られたらいいなと思い、最下等の座敷を選択したものの、コンセントは占領されてしまうし、wifiはあっても低速すぎるし、私の旅史上一番硬い床での就寝だったし、なかなかの船出である。笑 朝6時に大島(岡田港)に到着する。 7