マガジンのカバー画像

ほんのひととき編集部が気になった記事

542
ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を… もっと読む
運営しているクリエイター

#海外旅行

トロピカルな夫

お酒を飲むと性格が変わる人、ハンドルを握ると人格が変化する人がいるけれど、私の夫はハワイに来ると人格が変わるタイプの人間であることが判明した。 日本にいるときには私にだけ懐いている幻の野生動物みたいだった夫が、ハワイでの滞在時間が長くなるにつれてトロピカルな生物へと変化していったのだ。 ハワイ効果、恐るべし。 ハワイに着きたてホヤホヤの私たちは、チェックインしようとホテルに向かった。 「予約していた〇〇です」 夫が英語で名乗ると、フロントの人は「宿泊は二人ですよね、もうお一

ポルトガル ポルト1泊~女子ひとり旅日記~

リスボンで2日間を過ごし、早朝にポルトに移動する。日本からの移動3日、滞在3日の時間のない旅行なので、まだ暗いうちから動き出した。 まだ夜の気配しかない朝の5時台にホテルを出るのは、なかなかに緊張する時間だった。泊まったのがリスボンの中心地で、朝からバスや電車が動いていて良かった。そわそわしながらバックパックを抱えて出て、でも人がいなくても穏やかな街の様子が変わっていないことに安心した。 この滞在中に何度も通った中央の広場から、バスでSanta Apolonia駅へ。こ

ポルトガル リスボン1日目~女子ひとり旅日記~

久しぶりのヨーロッパ。憧れのポルトガル。ドバイ乗り換えでほとんど1日かけてやってきたリスボンは、まだ少し寒く、でも街を歩くと汗が滲んでくる気候だった。 空港に着いたときにはエコノミークラスと時差ボケが効いて、ふらりとしていたけれど、着いてしまえば電車への乗り換えもそんなに難しくない。少し肩を強張らせて乗った地下鉄だったが、リスボンのそれは日本のものと同じように、程よく穏やかな空気が流れていた。 目的地のBaixa Chiado駅に着く。地下から長いエスカレーターで登りきる

森鴎外も学んだ東ドイツの小さな街・ライプツィヒにて

こんにちは。 ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。 昨日ベルリンで年越しをしたばかりなのですが、新年早々やってきたのはザクセン州最大の都市・ライプツィヒ。 森鴎外も学んだ小さな町を、ふらっと歩いてみました。 ヨーロッパいちの駅 前回のベルリンで年を越し、新年早々やってきたここ、ライプツィヒ。 到着早々、駅の美しさに魅了されてしまいました。 実はこのライプツィヒ中央駅、2021年の「European Railway Station Index」という

【シンガポール歴史散策】東西の美が融合!プラナカン文化が根づくカトン地区を歩く

2023年2月に訪れたシンガポール。その中でもっとも印象に残ったのは、「カトン地区」と呼ばれるカラフルでフォトジェニックな建物が並ぶエリアです。 シンガポール観光ガイドブックの表紙になるほど写真映えする街並みが広がるカトン地区ですが、マレー半島、中国、そして西洋の文化が混ざり合うプラナカン文化が根づく歴史的な街でもあるのです。 今回は、カトン地区の写真とともに、プラナカン文化についてご紹介します。 そもそもプラナカンって?シンガポールやマレーシアには、「プラナカン」と呼

辺境にて 【アイスランド - リングロード一周キャンプ旅】

Day0: 僕が旅に出る理由 僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって、ひとつめは新婚旅行、コロナで行けてなかった、なんて思っていること。くるりの歌詞になぞらえながら、レイキャヴィク行きの航空券を予約したのは半年近く前のことだ。 2年ほど前、コロナ禍のさなかに僕は結婚した。当時はまだ海外への自由な渡航が難しいとされていた時期。それで仕方なく、いわゆる新婚旅行というものをずっと先延ばしにしたままだった。 新婚旅行の行き先をアイスランドにした理由は、それこそ3つくらい

香川県民、カザフスタンでうどんを食べる

と大学の図書館であの女性は教えてくれた。私は当時ハタチになったかなっていないか程度の年齢だったが、彼女は長年のキャビンアテンダントとしてのキャリアの後に大学生活を過ごしていた。 彼女とまともに話したのはこれが最初で最後である。実際、なぜラグマンの話になったのか、それどころか彼女の名前も一文字も覚えていない。ただ、これ以降、私の中でカザフスタンはうどんの国として認識されるようになっていた。 といっても、カザフスタンが「うどんの国」になったところで、その事実は今に至るまでの8

普段着の首都ダブリンと地酒

2023年5月、7年ぶりにアイルランドに行った。 ダブリン1泊、ゴールウェイ3泊、国境を超えて北アイルランドに2泊。アイルランドへ行くのは3度目だったが、記憶の中の首都ダブリンは「もう大体のところは見たし、首都の割には幾分地味な都市だったから特にやることもないだろう」という程度に感じ、たったの半日しか時間を確保しなかった。 しかしダブリンに着いて、スーツケースを転がしにくい石畳の悪路を歩きながら、「あれ、ダブリン、めっちゃ良くない?」と思い始めていた。 国内旅行でわたしが好

大谷はエンジェルで、ユニコーンで、オーロラだった

【ロサンゼルス紀行#0】 ロサンゼルスに行ってきた。6泊8日、私の人生でもっとも長く、大掛かりな旅行だった。細かいことは旅行記という形で後日しっかり書き綴るつもりだが、取り急ぎ、帰国して間もない今の所感を残しておきたい。 先延ばしになっていた新婚旅行という大義名分で、無難にハワイやグアムという選択肢もあった中、ロサンゼルスという旅行先を選んだのは明確な目的があったからだ。エンゼルスの大谷翔平が見たかった。 北海道に住んでいた私にとって、日本ハムファイターズにいたころの大

【女ひとり旅】ロンドンの本屋巡り

今回はロンドンで見つけた素敵な本屋さんをご紹介 DAUNT BOOKSここは店内がとてもかわいい。 階段に登って中2階の壁沿いに置いてある本を見ることができる。 このような建物の作りって日本であまりみないので新鮮でいい。 日本の作家コーナーには村上春樹さんの作品が沢山並んでた。 本屋さんに置いてる日本の旅行本は東京・大阪・京都・福岡と主要都市だけのものが多く置かれていた。 日本って主要都市だけじゃなくて他にもいい場所があるんだけどなと思いつつ。 ジャパンエモジ 絵文

世界一美しいカタツムリの伝説:語り継がれるキューバの物語

ナショナル・ジオグラフィックにこんな記事が出ていました。 「世界一美しいカタツムリ、絶滅危機と懸命な保護活動」 ポップな色彩の殻を持つキューバ固有種カタツムリ”Polimitaポリミータ"🐌 (キューバではpolimita表記ですが、世界的にはpolymita表記が多そうです) キューバに住んでいた頃、幾度か仕事でポリミータに関する案件に携わり、ハバナで観られる場所を探したり、殻を使った工芸品についてや、彼らの発祥地や繁殖地について調べたことがあったので、ナショナル・ジ

マチュピチュ・クスコ・リマおすすめホテル・レストラン・おみやげ情報まとめ/体験談vol.3

夢だったマチュピチュ・クスコへ、夫婦&11歳息子・8歳娘の4人家族で旅してきた我が家。 こちらの記事では、今回の旅で実際に訪れて良かったレストラン、お店、ホテルなどをまとめています。 人気のマチュピチュですが、小学生以下の子ども連れでの旅行記や体験談はなかなか見つけることができませんでした。子連れでも安全に無理なく楽しめるよう一所懸命調べた持ち物やスケジュールなど、我が家のマチュピチュ家族旅行について3回に分けてお届けしています。 これからマチュピチュを訪れる方々に、何か少

何回か死にかけたけどまた行きたいあの場所

死にかけるというのは実際のところ死んでいないのだから、その程度というものがあると思う。それに、「死」とは生物的死と社会的死の2種類が存在するものだ。心臓が一時は止まったけれど再び動き出すという限りなく死に近い生物的死にかけがあれば、飲み会であやうく吐瀉物を撒き散らしそうになるという社会的死にかけも存在するだろう。 では、僕がスリランカの滞在中に何度か死にかけた経験というのはどこに分類されるのか。それは生物的死にかけであり、はっきり言って程度は他の事例と比べれば死に近いもので

【まんが】鳥の"キウイ"ってめちゃ可愛いぞー♡いつかのニュージーランド旅🐤

こんなん見ちゃったら大好きになるよね🥰 👇この動画のキウイの動きが私が見たのに近いかも! ほんとに"ひゃっほー"って感じでカワイイ💕 日本にはいないと思っていたんだけど、大阪にある天王寺動物園にいるみたいなのでいつか行ってみたいな♪ (てか日本語表記はキーウィなのかも…キウイじゃないのか…発音一緒だからまいっか😝) ちなみに私がキウイに会ったのはŌtorohanga Kiwi Houseという所です。 ニュージーランドに行く際には、キウイに会いに行くのをお忘れなく