マガジンのカバー画像

ほんのひととき編集部が気になった記事

541
ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を… もっと読む
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

京都が大好きな私が、さらに大好きでたまらない場所について。丸太町~出町柳~鴨川

京都が大好きでたまらずに移り住んでしまった私だけれど、その京都の中でも、とりわけ大好きなエリアがある。それが、神宮丸太町~出町柳~下鴨神社のあたりだ。地図でいうと、鴨川が左右に分かれて、賀茂川(西)と高野川(東)に分岐するちょうどそのあたり。 晴れた日には、ついこのエリアを散歩したりカフェにふらっと立ち寄りたくなったりする。数ある大好きな京都のエリアの中でも、特別視したくなるほどにお気に入りのエリアなのだ。 今日はそんな大好きな場所で過ごすお気に入りの時間、場所をまとめて

【紀行文】火山がつくった奇景~大室山と城ヶ崎海岸

大室山山焼きとシャボテン公園のかわいい動物たち  大室山は、約4000年前に平らな土地のところに突如として噴火口ができ、粘性の低い火山からの噴出物(スコリア)が積もったものらしいです。  お椀を伏せたような形であり、また後述する定期的な山焼きもあって木が全くないため、遠くからも「あれは大室山だ!」とすぐわかるものです。  その昔は、この「池」という地区で良質の葦をとるために約700年前から行われてきた伝統行事でしたが、今では観光の目的から毎年2月の第二日曜日を基準に行われ

384 雨の「富士山の日」に富士が見える景色を。

今日、2月23日は富士山の日。「223」の語呂合わせで「富士山」です。 2月は空気が澄んでいて、晴れていればきれいな富士山が拝めたんでしょうが、今週に入ってからというもの静岡は梅雨のような天気が続き今日も雨。富士山は全く顔を出すことはありません。新幹線で移動されている方もさぞがっかりしたのではないでしょうか。 そこで今回はこれまでにとりだめた写真のかなから富士山の写った景色をいくつかご紹介したいと思います。すでにブログでご紹介したものもあれば、初公開のものもありますが、富士

【随筆】縄文人の「芸術性」から争いのない世界をイマジンした

 諏訪地域の縄文遺跡を訪ねて以来、諏訪に魅せられている。尖石縄文考古館にて国宝となっているビーナス土偶を見て、そして諏訪大社とその近くにある神長官守矢史料館を訪れ、古代に魂から触れたような気がした。  そして、ここ半年ほどは、これまで生きていた中で、最もたくさんの土器を見ている。大量の土器や土偶などの出土物を見ている中で、その意匠について思うところが芽生えてきた。その思うところを今回は書き綴ってみたい。 ビーナス土偶は美しいのか  「縄文のビーナス」そうこの土偶は紹介され

行きたい場所を繋いでいく自転車旅。

私が京都を好きな理由のひとつに、自転車でどこにでも行ける、というものがある。京都の街はコンパクトにぎゅっとまとめられていて、道は碁盤の目状に広がっているので、道に迷うこともなく、北へ南へすいすいと進める。鴨川を走り抜けば、信号もなく快適に風を感じられる。自転車で走るには実に快適な街だ。 春の訪れをひそかに感じる日々。実際はまだ寒いけれど、冷たい空気のなか太陽に照らされて揺らめく木陰や澄んだ青空を見ていると、外に出たくてたまらなくて、いつのまにか新しい場所へと足を運んでいる。