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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を… もっと読む
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2023年5月の記事一覧

【京都】 苔寺(西芳寺)で心整う

「このお寺が一番美しいのは、新緑の季節なんですよ」 よく聞いているFMラジオからその言葉が流れてきたのが、ちょうど1年前。それを聞き「来年の新緑の季節、絶対そのお寺に行こう」と決めた。 それは、京都にある臨済宗の禅刹「西芳寺」、別名「苔寺」だ。 このお寺は、行ってみたいと思い立っても、ふらりと立ち寄ることはできない。参拝するためには事前の申込が必要。参拝希望日の2ヶ月前から、往復はがきで申し込むことができる(オンライン申込もあるが、往復はがきよりも受付期間が短く、受入れ

スイスの絶景グリンデルワルドへの夏旅

元山岳部の私は毎年夏になると無性にスイスに行きたくなります。夏になると「おーい、今年もおいでよ。」とスイスに呼ばれるのです(笑)。スイスの中でも特にベルナー・オーバーラントと言われる、アイガーやユングフラウやメンヒ3山を望む地域が好きです。ここが好きなのは、山岳作家である新田次郎の作品を若かりし頃夢中で読んだことも影響しています。去年の夏、久しぶりに3度目の訪問を果たした時のことをまとめます。 アクセスの仕方 アクセスの仕方は、まずはICEなどの新幹線でスイスのインターラー

【プロローグ】「犬の看板」探訪記~関東編~|太田靖久

 嫌なことがあって気分が乱れたとしても、それさえできればある程度は気が休まるという習慣を多くの人が持っているのではないか。  甘いものを食べるとか、好きな曲を聴くとか、サウナに入るとか。それらは心身のバランスを保とうと試みるささやかな日常的工夫だろう。  僕の場合、「犬を見る」という行為がひとつそれにあたる。何かしらの出来事により不愉快な気持ちを抱えたまま自宅の最寄り駅に着いた時など、少し遠回りして散歩中の犬に遭遇できないかと辺りを見渡す。どんな犬種でもかまわない。小型犬

【本】本棚は新たな世界へのとびら ― PASSAGE by ALL REVEWS

今日は本好きで話題の 「PASSAGE by ALL REVIEWS」さんに行ってきました。 ずっと気になっていた本屋さんでしたので もう心はワクワク。 このブックショップのプロデュースは仏文学者・鹿島茂氏。 PASSAGEのような空間を本棚で演出、 それぞれの本棚にはフランスに実在する通りの名前がついており そしてそれぞれの棚にはオーナーがいらっしゃって お勧めの本が販売されているという仕組みです。 ちなみにパリのPASSAGEの写真は↓ (撮影2020年2月、コロナ直