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「さかさま」赤い星と青い星、それぞれ心地よく暮らしているだけなのに… 

はじめに


まねび茶屋』『たんけん!本のまち』『ファミリーライブラリー』連動の企画がスタートしました!

※今回は参加型企画ではなく、サークル掲示板やnote記事のコメント欄などでご参加いただく公開型企画となります。1カ月間に渡り走ってくれるのは かすみさん親子です!

ねこさんがこの企画に関連する記事を書かれていて、その中で、いいなと思ったことのひとつがこの部分。

絵本は読書感想文にふさわしくないのでは」
と思う人もいるかもしれませんが、
難しいテーマを扱った絵本は素晴らしいものが多く、小学4年生くらいまでなら題材として適切だと思います。

小学校高学年以降は、先生から何か言われるかな・・?

「これは絵本ですが、私はあえてこの本を選びました。なぜなら、◯◯というテーマに関心があるからです。」
と冒頭に書いたらOKかも。

【2022年】今年こそ、早く終わらせたい!夏休みの読書感想文が苦手な小中学生向けの、感想文が書きやすい本12選 より

「私はあえてこの本を選びました。なぜなら・・・」の一文を入れるのはすごく良い作戦ですね👍さすがです!!

もし絵本で読書感想文を書くとしたら。はじめに思い浮んだのはこの一冊でした。

「さかさま」TERUKO(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

こちらの本は絶版になっているようなので、読みたいかたは図書館で探してください。(すみません…💦)

「赤い星」と「青い星」の人々は、それぞれ幸せに暮らしていました。
 しかし、しだいに隣の星からくる匂いや煙が気になってきました。
 そして戦いが始まり……幸せな生活を取り戻すために、どうすればいいのーー? 

 本書は、1人で、あるいは2人で向かい合ってそれぞれの物語を読み、そのあと本をひっくり返してもう1つのストーリーを読むことを通じて、お互いの立場や主張について思いやり、考える体験をすることを目的としています。

ディスカヴァー・トゥエンティワン 書籍紹介ページより

絵本の上下にそれぞれ逆向きに文章が書かれています。
こちら側は青い星の人々の物語。

絵本をさかさまにすると、赤い星の人たちの物語になります。

青い星の人たちも、赤い星の人たちも、自分たちの暮らしをただ毎日楽しんでいるだけなのに、次第にお互いのことを迷惑だと感じるようになります。

絵本の最後は、
「ねえ、なにが いけなかったのか きみにはわかる?」「ねえ、おねがい、おしえて。わたしたちは、なにをまちがえたの?」
という問いかけ。

私もうちの子たちも、この絵本が好きで小さい頃から何度も読んでいるのですが、私自身この問いかけには明確な答えが出せません。

※今回は、さかさまになったふたつのストーリーが同時に進んでいく様子をお見せするために、中ページを撮影してご紹介しています。



読書感想文は、原稿用紙何枚分などと文字数が指定されています。

「さかさま」のように答えの出ない絵本はたくさんの疑問や想いが頭に浮かぶと思いますので、それを原稿用紙に書き出すだけで文字数を稼げそうですね!(ということで、今回は 読書感想文の文字数を稼げそうな絵本 をご紹介しました!)



どちらも正しいと思うことをしてるのに争いになってしまう…という場面は、子どもの実生活でも、残念ながら国と国の間でもよくあることです。

文章だけだとお互いの暮らしがいまいち理解できなくてどちらか一方に偏ってしまいがちなところを、絵があることによってそれぞれの暮らしが想像できるところが絵本の魅力でもありますね。

考えるきっかけをくれる良い絵本なので、読書感想文に関係なくぜひ親子で読んで感想を伝えあってみてください。
「なるほど、この子はこんな考えかたをするのね」って、我が子の思考パターンを知ることができるかもしれませんね。


「このよで いちばん はやいのは」ロバート・フローマン 原作(福音館書店)

「このよで いちばん はやいのは」
ロバート・フローマン 原作 / あべ弘士 イラスト / 天野祐吉 翻訳

「このよでいちばんはやいのは」さて何でしょう?カメよりもウサギよりも、チータが速い。海にはチータよりも速い魚がいる、いやもっと速く飛ぶ鳥がいる。鳥より速い新幹線、と色々なものの速さを比べていきます。新幹線より、ジェット機、ジェット機よりゴーンと聞こえるお寺の鐘の音…。そして一番速いのは光?いえいえ、光より速いものがまだあります。意外な答えが、絵本の中で待っています。

福音館書店 書籍紹介ページより


この絵本は、私が大人になってから読んで一番好きになった絵本です。
文字数を稼げそうな(←言い方)絵本ですが、もしかしたら小学生にはちょっとハテナ???が浮かぶかもしれません。

どちらかというと大人の方が心に響くような気がしますので、まずは親御さんが読んでみるか親子で一緒に読んでみるのがおすすめです。



あぁ、そうか、もうすぐ読書感想文の夏休みか……と思ったそこの親御さん。
この企画をリアルタイムで追って、夏休みまでに心の準備をしませんか?

企画としては少し変わり種でして、参加者は「私と娘」のみで予定しています。
記事のコメント欄でアドバイスや経験談を募集し、参考にしたり、まねびながら仕上げていく予定です。
企画の参加方法は「コメント欄などでアドバイス」という形になります。
より気軽に、より手軽にご参加いただきたい、そんな気持ちで決めました。

期間は7月上旬までに仕上げ、その後、振り返りまとめ記事を作って、終了を予定しています。夏休み前に完成させることが『肝』です!

「公開型企画」はじめの一歩(かすみさん)より

工作はクオリティにこだわらなければ1日で完成させることも可能ですが、読書感想文を1日で仕上げることはほぼ不可能です。

本の選定、読書する時間、下書き、清書と段階を踏む必要があるためです。

一度でもお子さんの読書感想文に付き合ったことがあれば、「思いました」ばかりの文章が並んだり、あらすじをほぼ書いて終わったり、何より原稿用紙をが埋まらず途方に暮れたことがあるのではないでしょうか?

そこで今回、親子で読書感想文を取り組む姿を記事にすることで客観的な視点を持って考察し、「道筋を意識して」「楽しんで」「達成感を味わえる」読書感想文の書き方を探求してみることにしました。

ただ楽しんで書くだけではなく、「入賞」も見据えて取り組むつもりです。

【企画】読書感想文ができるまで vol.1(かすみさん)より



『たんけん!本のまち』では、カテゴリーに分かれた本の紹介やその他の特集ページもありますので、ぜひ本選びの参考にどうぞ。


こちらの企画は『まねび茶屋』noteマガジンと『ファミリーライブラリー』noteサークルでも同時に展開しています。併せてご覧ください。

まねび茶屋

ファミリーライブラリー

サークルメンバー随時募集中です!

《サークルメンバーの皆さんへ》【今回のお題】

読書感想文にオススメの『本』を教えてください!
その際、よろしければ、利用した時の学年やお子さんの様子もお聞かせください。 こちらの掲示板でも、かすみさんの記事のコメント欄でも、どちらに書き込んでいただいてもOKです🌟

ファミリーライブラリー
https://note.com/honnnomushiwo/circle/boards/e636a0a9f480/posts/f2139f3f981b

たんけん!本のまち

たのしく学べる子どもの本のウェブサイト
『たんけん!本のまち』
https://tankenbooks.com/



今回の記事はこちらの索引に入ってます。


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『たんけん!本のまち』(https://www.tankenbooks.com)では、子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながる特集やおすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています。