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ふしだらフラミンゴ考察

フレデリック「ふしだらフラミンゴ」の考察。 去年のホムパ以来、ずーっっっと解釈をぐりぐりとこねくり回してきたのだが、ようやく、これだ!と思うものに辿り着いたので書いていく。苦節1年のオタクの戯言にお付き合いください。 ふしだらフラミンゴって、何? まず、ふしだらフラミンゴってなんぞや?というところから。ふしだらを辞書で引くと、以下のように出てくる。 つまり、ふしだらフラミンゴとは、けじめがなく、だらしないフラミンゴ、ということになる。 フラミンゴは群れをなして生活す

    • 2024.5.21 夜の本気ダンス@太陽と虎

      夜の本気ダンス ''blue Spring 18 dip'' TOUR 神戸公演のレポ。セトリ、演出等大いにネタバレしておりますのでご注意を。 以下、セトリ順に感想をまとめていく。ネタバレしたくない方はブラウザバック。 ・ ・ ・ ・ おなじみの登場から始まり、1曲目に選ばれたのは早速dipから「DYWD?」。サビの「Do you wanna dance?」の歌のリズムに合わせて手を上げるようにフロアを煽るちょねさん。「踊りたいに決まってるじゃない?!」と応えるよ

      • 小さな嘘

        美容院。世の中の苦手な場所のひとつ。 ここ1年ほど通っている美容院があるのだが、平日の昼間にも関わらず何故かわたしが行きたい日だけピンポイントに予約が埋まっていた。ので、渋々初めて行く美容院を予約する。 美容院に行く前は、インスタを漁り、髪色、髪型の参考資料を収集する。初めて行く美容院なら尚更、言葉で伝えるよりも「これにしてください」と見せるだけで済むように、入念に準備する。コミュニケーション能力に少々難があるので、この過程は欠かせない。 店に入り、名前と、予約時間を伝

        • 銀河の果てに連れ去って!考察

          フレデリック「銀河の果てに連れ去って!」(以下、「銀河!」)の話。 異常なまでの熱狂的なファン人気を誇る(と、わたしは思っている)この曲のとある考察について、一銀河!のオタクとして書こうと思う。 歌詞はこちら あらすじ わたしの主観を交えた、ざっくりとしたあらすじは以下の通り。 「僕」は「片道だけの特急券」を持って、駅にいる。それは「僕」にとってとても魅力的なもので、「煌びやかなインビテーション」に見える。片道だけ、というのがどういうことを意味するのか、それも理解し

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          水たまり

          2か月前の今頃は毎日note更新するぞ!と意気込んでいたのに、平気で1か月放置してしまっている。こんなはずじゃなかったなあ、と思う。そう思うことがこのnote以外にも、わたしの生活に溢れていて、足元に水たまりができているように錯覚する。歩けないわけではない。ただ、できれば歩きたくないなあ、靴汚れるし。そういう、ちょっとだけ嫌な気持ちがつきまとうのだ。 3年暮らした、坂の途中にあるアパートはバタバタと慌ただしく引き払って、ひとり暮らしを中断し、いまは実家にいる。ひとり暮らしを

          水たまり

          毎日更新チャレンジ振り返り

          3/30まで30日間毎日note更新します、と言って、いよいよ最終日。ということで振り返り。 まず、毎日更新はできていない。微妙に日付を回ったり、1日なにも書けない日があったりしたが、3/1~3/30の30日間で30本のnoteを書く、という意味で、辻褄は合っているのでよしとする。2日以上更新が空いた日はないので、体感としては毎日更新だった。自分に甘い判断だが、1ヶ月何かを自主的に頑張る、という春休みのだらけた大学生にはちょうどいいタスクだった。 毎日書いてみてわかったの

          毎日更新チャレンジ振り返り

          夜の本気ダンス結成16周年に寄せて

          夜の本気ダンスというバンドが好きだ。 好きになってまだ1年にも満たないが、結成記念日(は明日だが)に寄せて、わたしなりの好きなところを書いてみようと思う。 まず、何よりもライブが楽しい。正直ここでこのnoteを書き終わってもいい。そのくらい、夜ダンの魅力はライブに詰まっている。「踊れる準備は出来てますか?」と何度も問いかける、絶対に観客を置いていくことのないライブ。わたしが夜ダンを好きになったきっかけが、『戦争』のライブ映像。この映像が楽しそうすぎて、速攻でワンマンのチケ

          夜の本気ダンス結成16周年に寄せて

          ぬいぐるみ

          ぬいぐるみを買った。ぬいぐるみというよりは、マスコット、という方が近いのかもしれない、デニム地のミッフィーの顔のキーホルダー。記憶にある限り、ぬいぐるみの類を買ったのは中学の修学旅行で行ったディズニーランドで買った、ドナルドのストラップ以来。 コストコにポップアップコーナーが設けられていて、そこにミッフィーの群れがいた。見ると、ただのミッフィーではなく、ブルーナボンボン、というものらしい。Twitter(Xとは意地でも呼んでやらない)で、数日前に見かけたので、気になって足を

          ぬいぐるみ

          脱する

          春。やりたいこと、進むべき道へ、確実に向かっていく友人たちの話を聞いて、自分は何をしているのだろうか、と思う。半分は自分の意思、もう半分は不可抗力で、わたしは一度立ち止まることにした。立ち止まってばかりもいられないので、一応、向こう半年くらいの目標は立てたし、それに縋り付くしかないのだけれど、あまりにもわたしが変わらない。 嫌なことは嫌。興味があることしかしたくない。美徳としている生き方に近づこうとすると、偏屈で、面倒くさくて、そういう自分を確かにわたしは好いているけど、気

          カラオケ行こ!感想雑記

          ずっと気になっていた、映画「カラオケ行こ!」をようやく観てきた。以下、ネタバレありの感想戦。 一言で言うと、「なんでもっと早く見なかったんだ!最高すぎる!」という感想。エンターテインメントとして完成されすぎていた。 聡実くんと狂児の、なんとも言えない、ただただあたたかい二人のやり取りは見ていて微笑ましかった。中学生とヤクザ、という、肩書きだけ見るとちぐはぐな二人。しかし、二人でいることがとても自然で、そこに変なノイズが一切なく、だからこそ互いに向けるあたたかさや信頼がスっ

          カラオケ行こ!感想雑記

          綱渡り

          先日、父と二人でランチに行った。何年ぶりだ?と思いながら、喫茶店に入る。 わたしのこの春からの過ごし方を、まだ父と直接話せていなかった。それを聞くために、珍しく父から誘ってくれたのだと思う。お互いに話すべきことは分かっているのに、どことなく気まずい空気が流れる。父の方から、話を切り出される。 今考えていることをとりあえず話す。反対されることはなかったが、自分が本当にやりたいことなのか?と、それだけは何度も念押しされた。 やりたいことをやるためには、ここぞと言う時に勝負を

          透明

          先輩の卒業式の朝、春からのわたしの進む道を、一番仲のいい友人に話した。家族以外に言うのは初めて。 わたしから、「朝どっかでお茶しない?」と誘った。誘ったわたしが寝坊して30分遅刻したのは申し訳なかったが、カフェの席に着くやいなや、「なんかあった?」と聞いてくれる彼女を誘って本当によかったと思った。 この2.3週間でバタバタと決めたあれこれを一気に話す。人に聞かせて、どんなリアクションを取られるのか、聞かれたくないことを聞かれるかもしれない、色々な不安が浮かんでは消える。黙

          洋楽アレルギー

          この1年で、洋楽を少しだが聴くようになった。 音楽といったら邦楽一択、その中でも邦ロックしかほとんど聴かないわたし。洋楽の楽しみ方が分からず、言わば洋楽アレルギーのようなものだった。それが少しずつ、洋楽を楽しめるようになってきた。 そもそも音楽を好きになる時、歌詞の優先順位が高い。次点でベース、ボーカル、その他楽器、と続く。なので、歌詞が分からない、というのはかなり聴きづらく、なかなか手が出なかった。歌詞が分からないとなると、どこを聞いていていいのか分からなくなる。演奏面

          洋楽アレルギー

          毎日

          3月30日までnote毎日更新します!と言って、期限まで残すところ1週間。絶賛書けていない日が続いている。今日は怒涛の3本更新。実はまだ1本足りていない。 基本的に書きだめておくことが苦手。文章を書く時はいきなり本文を書き出して、そのまま勢いで書き切ることが多い。流れとか、その時のフィーリングとか、そういうもので筆を進める。 何を書くか、も本当にその日にぱっと思いついたことをだらだらと書く。わたしの文章は、一言で済むことを何倍にも膨らませていちいちめんどくさい言い回しに変

          コピーバンドは愛

          先日、夜の本気ダンスのコピーバンドでライブに出た。 大学で軽音部に入って、いくつもコピーバンドを組んで、ライブハウスにも何度も立った。そのたびに思うのは、たかがコピーバンドが、こんなにも楽しいなんて、ということ。 心のどこかで、コピーバンドなんて、と卑下する自分がいる。どれだけ好きで、どれだけ練習して、どれだけ楽しんでも、それはコピーに過ぎなくて、そのことがとても空しい。 空しく思うと同時に、嘘みたいに楽しい気持ちもある。自分が好きな、かっこいいと思う曲を自分の手で鳴ら

          コピーバンドは愛

          信用に足る感性

          軽率に推しを増やしがちなオタクことわたし。推しが増えることって、信用に足る感性が増えることとイコールだと、最近思う。 わたしの推しの大半をバンドマンが占める。このnote内では、バンドマンを推しと呼ぶか否か、という問題はいったん置いておくとして、便宜上推しと表記する。 推しに対する好きのスタート地点は、確実に彼ら彼女らの作る音楽であるとして、そこから派生して、その人の感性に興味が湧く。どんな音楽、映画、小説、ファッションを好むのか?どんな意見を持っているのか? わたしは

          信用に足る感性