見出し画像

プチ情報⑦~楽天の送料無料問題とそこからみえるAmazonとの差~

楽天送料無料にします。

楽天の3月中旬から楽天市場でのお買い物について送料無料化〔一定金額以上〕の話題がメディアでも多く取り上げられています。
この背景にはAmazonなどへの対抗があります。

“送料無料”事態はいいことだと思いますが、既存出品者の一部〔楽天ユニオン〕が問題視しているのは、“かかる送料”の責任所在についてです。
今回の楽天の整理は、送料負担は店舗ということです。
店舗は自分たちで負担するか、今までの販売価格に送料分を上乗せし販売するかの二択しかないのです。〔これは結果的に顧客負担〕

楽天の考え方。

楽天の言い分は“現行の送料設定は顧客にとって複雑であり、そこを明瞭化することで今まで以上に多くのお客様に楽天市場をご選択いただく。利用客数・頻度が増えれば送料負担増以上の見返りが各店舗になされる”というものです。

三木谷さんがおっしゃるように、今まで以上に多くのお客様に選ばれてハッピーになるかもしれない。
楽天ユニオンの店舗たちが懸念する通り、販売が想定ほど伸びず送料負担に苦しめられるかもしれない。
この問題に正解はない、というよりやってみないとわからないと思います。

みえてくるAmazonとの力の差

それ以上に、この問題で感じたのは“Amazonとの明らかな物流力の差”です。
Amazonは送料無料への道のりを、自社努力で実現していきました。
今では大手ヤマト以外にも自社独自流通網を確立しつつあります。

一方で、楽天は“無料化”という目指すゴールに対し、明らかに自社努力を怠り、楽をしてゴールに向かおうとしている風に他社からは見えてしまいます。
もちろん買い手である顧客に選ばれなければいけません。
ですが、楽天やAmazonからすると出品者がまずは大事な顧客なはずです。

今回の楽天ユニオンの動きを、「出品店舗のごく一部」と考えてしまうのか「真摯に受け止めるべき問題」と捉えるのか、
デカイ企業になったからこそそういった小さな動きを大事にしなければいけない側面もあるんではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?