プチ情報⑫~NTTグループが世界に対抗するために~
激変期にあるドコモ、そしてNTTグループ
NTTの完全子会社、社長交代、格安プランAhamoの導入、さらにはNTTコミュニケーションズ・NTTコムウェアを子会社化していくという、まさに激変期にあるドコモ。
NTTとしては一連の再編で、ドコモを単なる携帯電話サービス会社からICTの総合企業に変化させようとしているようです。
要はドコモ単体でウィークポイントとなっていた法人事業や金融・決済やコンテンツ配信部分をNTTコム・コムウェアと連携することで巻き返しを図っていく戦略とのことです。
KDDIやソフトバンク幹部陣も「ドコモを軸に巨大NTTが復活する」と警戒を強めているとのこと。
NTTグループが目指すものとは?
巨大NTTの目論見としては、国内のKDDI・SB・楽天等への対抗という側面はもちろん、GAFAなど世界規模の企業対抗も視野にいれているとのこと。
要はグループ総力をあげて研究開発に力をいれていくということです。
※今は、各会社ごとに開発していることで分散し、非効率になっている側面がある
例えば、高速通信規格「5G」の次の「6G」に必要な光通信技術「IOWN(アイオン)」の実用化が一つと言われています。
※IOWN=消費電力を100分の1にできる技術で世界の通信大手も注目している技術であり、IOWNを使った回路基板が実現すればスマホ充電が1年間不要になる可能性もあるとのこと
NTTの売り上げに占める研究開発費は2%程度しかなく、米アルファベットは16%、アップルは7%など世界規模の企業と比較すると差は歴然なのですが、NTTドコモがNTT傘下に入り、さらにNTTコムやコムウェアがドコモ傘下に加わることで売上高は世界トップ企業に肉薄していくことで、自ずと研究開発費の投資額やグループ統合による効率化も高まることが想定されます。
筆者のあとがき
何を隠そう、昨年3月まで私もドコモ社員として勤めさせていただいておりました。
OBとしては、ドコモが中心となった新NTTグループがGAFA等と対抗しながら、世界に名を轟かせる未来があったら本当にうれしいなと思います。
より直近では三菱UFJとの連携も発表しました。auやSB、楽天のように自前で銀行機能を保有しない方向性に、ネットではいろいろな意見が飛び交っていますが、ドコモは以前からもAmazonやメルカリはじめ様々な企業とアライアンス提携をしながら業務拡大を進めています。
自前ですべてを実現していくことの利点もあると思いますが、私はドコモの今の方向性を支持したいなと思います。
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