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陰謀論/定説/常識の検証シリーズ7「血液は骨髄で作られる」

Wikipediaによれば、
「白血病とは、遺伝子変異を起こした造血細胞(白血球系細胞)が骨髄で無限に増殖して正常な造血を阻害し、多くは骨髄のみにとどまらず血液中にも白血病細胞があふれ出てくる血液疾患である。「血液のがん」ともいわれる。

 白血病細胞が造血の場である骨髄を占拠するために造血が阻害されて正常な血液細胞が減るため感染症や貧血、出血症状などの症状が出やすくなり、あるいは骨髄から血液中にあふれ出た白血病細胞がさまざまな臓器に浸潤(侵入)して障害することもある。」

 白血病に対する治療法として骨髄移植がある。これは、血液が骨髄で作られるとの考えに基づく治療法だ。

 骨髄造血説が定説になった経緯は、以下の通りだ。

「骨髄で赤血球が造血されることを最初に唱えたのは、1868年、NeumanとBizzozzeroだ。その後、Doan、Sabin Cunninghamらが1925年に鶏や鳩を9-11日間絶食させた後で骨髄に赤血球がたくさんあるのを見て、赤血球は骨髄で造られると唱えた。
 しかし、誰が調べても健康な成体では骨髄は脂肪で充満されていて造血像が見られないので、SabinやDoanらは上述したように絶食したトリ類では骨髄に赤血球が多数認められることから骨髄造血説を唱えたところ、それが世界の血液学界の定説になってしまった。」(「血液と健康の知恵」千島喜久男著より)

 この「骨髄造血説」に異議を唱えたのが千島喜久男博士だ。
 千島博士の唱える説は「腸造血説」である。

 これは千島博士の唱える革命的学説「千島学説」の中の5番目の原理であり、その他の主な原理は以下の通りだ。

第1原理 赤血球分化説
 赤血球があらゆる細胞に分化する。

第2原理 赤血球と組織との可逆的分化説
 赤血球からできた各種組織の細胞は、飢餓状態になると赤血球に戻る。これは食物から赤血球を作れなくなるからと考えられる。

第3原理 バクテリアやウイルスの自然発生説
 これは、何もないところからバクテリアやウイルスが自然発生するとの意味ではなく、細胞からそれらが発生するという説。

第4原理 細胞新生説
「細胞は細胞分裂によって生ずる」というのが生物学の定説になっているが、実際は細胞は細胞構造を持たない有機物から作られる、という説。
「細胞分裂説」では1個目の細胞がどのようにしてできるのかを説明できない。


 千島学説の根本の考え方は「食べたものが血となり肉となる」というものであり、「食べ物が健康を左右する」とする「医食同源」の考え方にも合致する極めて自然な理論だ。

「骨髄造血説」の提唱者が骨髄造血の証拠だと思ったものは、飢餓状態の骨髄の中で脂肪が赤血球に逆分化する過程であり、千島博士は、

「造血は栄養状態に支配されることはすぐに解るはずなのに長い間絶食させた後だとか、大量の出血の後で骨髄中に赤血球が多いからと言って、それを健康な栄養のよい人や動物にそのまま適用することがいかに大きな誤りであるかは正常な判断力のある人ならすぐに気づかねばならぬはずである」

と厳しく批判している。

 千島学説を初めて聞いた人は恐らく誰でも「そんなバカな!」と思うだろう。
しかし、千島博士の本を読めば、少ない予算しか与えられなかった博士が、愚直にひたすら観察を続け、自分の目で見たものをそのまま伝えているだけなことが分かる。

 一方で主流の学説に乗っかった研究者は、先人の説を盲目的に「正しいもの」として検証も行わずに肯定し、矛盾点には目を瞑り、砂上の楼閣をひたすら高く大きくするための研究に邁進しているに過ぎない。

「腸造血説」をはじめとする千島学説は、従来の定説の上に築かれた生物学、医学を根本から突き崩すものであり、誤った説を支持し、その上に研究を積み重ねてきた学者のプライドと利益、そして何より医療業界、製薬業界の利権を脅かすものであるために、徹底的に無視され、なかったことにされてきた。

 しかし最近になって千島学説の正しさを示す研究が様々発表されるようになってきた。

◾️STAP細胞
 2014年に小保方晴子さんのグループが発表して大きな話題になったSTAP細胞。
 リンパ球にストレスや刺激を与えることにより、STAP細胞という初期化された体細胞(万能細胞)を作成することに成功したというものだ。

 恐らくこれは「千島学説」の第1原理と第2原理を立証するものと思われる。

 しかし、当初はビッグニュースとして好意的に取り上げたマスコミが、ある時点から掌を返したように一斉にバッシングに走ったのは、STAP細胞が千島学説を裏付けるものであると気付いた生物学界、医学界、医療業界から圧力が掛かったのではないだろうか?

◾️オートファジー

 2016年、大隅良典教授がオートファジーの研究によりノーベル生理学・医学賞を受賞した

 オートファジーとは細胞内の不要になった物質を分解する働きとされている。
「オートファジーは、細胞内を正常な状態に保つために、細胞内で不要となった物質を分解する、いわばリサイクル業者のようなはたらきをしています。分解された老廃物はリサイクルされ、生きるためのエネルギーとなります。」とのことだ。

 空腹が16時間続くと“オートファジー”が働くとも言われる。

 これは千島学説の第2原理に相当すると思われる。

◾️血球が腸でも生成される
 2018年にNewsweek誌に載った記事だ。

「「血球は腸でも生成される」ことがわかった──腸移植の耐性を高める可能性

 <米コロンビア大学の研究チームは、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた>
 赤血球や白血球、血小板といった血球は、従来、骨の中心部の骨髄にある造血幹細胞からつくり出されていると考えられてきた。しかし、このほど、米コロンビア大学の研究チームは、腸移植を受けた患者の血液にドナーの血球が含まれていることに気づき、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた。」

とのことだ。


 骨髄造血説が嘘であれば、骨髄移植は何なのかという話になる。
 しかしこのように誤った前提の上に築かれた「産業」は生物学や医学に留まらず、様々な分野に存在する。リサイクル然り、地球温暖化人為説しかり。この肥大化した「利権」をひっくり返すのは並大抵なことではなく、そのためには長い時間と決定的な事件が必要だろう。

 誤った仮説の上に築かれた「砂上の楼閣」が余りにも巨大になってしまった現在、「土台が誤っていたので、全てを立て直します」とは誰も自分の口から言い出せなくなってしまっている。それを言うことで自分にとってメリットのある人間がほとんどいないのだから。

【筆者による評価】
 150年も前に杜撰な実験により提唱された「骨髄造血説」は明らかな間違いであり、千島学説にこそ真実があると判断する。

 それは千島博士本人による以下の本を読めば確信できると思うので読まれることを強くお勧めする。
 いかに我々が間違った定説の数々を信じ込まされてきたかに愕然とするだろう。

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