本石町日記(窪園博俊)

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 金融機関でマーケット業務に携わりたい方、これからマーケット業務に関わる可能性がある方、あるいは個人としてマーケット業務に強い関心を持つ方などを対象にしています。マーケットの中心に位置するセントラルバンキング業務について教科書にはない解説・勉強会などを行う予定です。  ヤフーで発行するメルマガは、週間で起きつつある事態を追いかけていますが、こちらでは、現在の金融政策と今後の展開を把握する上で重要となる、過去の軌跡の実情(オフレコ的なところも含めて)を時系列で解説します。  ベテランの方々は、過去の蓄積があるために、現在進行形で政策を追えますが、途中参加の場合は、キャッチアップが大変です。こちらでは、そうした方々への、手助けとなる動線の役割を果たしたい、と思っております。  もちろん、メルマガの読者がこちらに参加されるのは大歓迎です。掲示板等を利用して、意見交換などができれば幸いです。よろしくお願いします。  

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このnoteの動機となった配属ガチャの大外れ

 サラリーマン社会では、「配属」は職業人生の運命を左右する一大事です。ただ、配属(or異動)でどこに回されるかは、神のみぞ知る世界で、当たりのガチャを祈るしかありません。私の場合、今の会社における最初のガチャは大外れでした。深い絶望とはこのことでした(このエントリーはnote紹介もかねて無料としています)。  ところが、です。いきなり大外れとなったガチャは、結果的には大当たりとなり、このnoteを始める大きな動機となりました。この話は、テーマ分類では「キャリア」に入るでしょ

    • イエレン財務長官が説く介入の「事前伝達」の意味=資金需給の観点で読み解く

       イエレン米財務長官が、政府・日銀の円売り介入に関連し、「まれであるべき」との考えを繰り返しています。また、介入を実施する際には「事前の伝達が適切」とも指摘しています。日本の介入への強いけん制ではなく、介入に関する一般論と受け止められますが、ここでは「事前伝達」の意味をマネーフロー上の観点から考察してみます。

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      • 為替配慮への最初で最後の抵抗=1999年の日銀の拒否宣言

         岸田首相と植田日銀総裁が7日に会談。植田総裁は会談後、円安に配慮する姿勢を示しました。そして、日銀は13日の公開市場操作(オペ)で、国債買い入れの減額に踏み切りました。金融政策の為替配慮は今に始まった話ではありませんが、日銀はかつて配慮を拒否する宣言を出したことがあります。1999年9月、為替配慮への最初で最後の抵抗を紹介します。

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        • 為替配慮を強める日銀の命運=「国際金融のトリレンマ」で読み解く

           先週7日に岸田文雄首相と日銀の植田和男総裁が会談しました。会談後、植田総裁は「最近の円安について、政策運営上、十分に注視する」と述べました。岸田首相は、記録的な水準まで円が売られる中、円安配慮の政策運営を求めたとみられます。今後、日銀は為替配慮の姿勢を強めるとみられますが、その命運を「国際金融のトリレンマ」で読み解いてみます。

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           イエレン米財務長官が、政府・日銀の円売り介入に関連し、「まれであるべき」との考えを繰り返しています。また、介入を実施する際には「事前の伝達が適切」とも指摘しています。日本の介入への強いけん制ではなく、介入に関する一般論と受け止められますが、ここでは「事前伝達」の意味をマネーフロー上の観点から考察してみます。

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          為替配慮への最初で最後の抵抗=1999年の日銀の拒否宣言

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           岸田首相と植田日銀総裁が7日に会談。植田総裁は会談後、円安に配慮する姿勢を示しました。そして、日銀は13日の公開市場操作(オペ)で、国債買い入れの減額に踏み切りました。金融政策の為替配慮は今に始まった話ではありませんが、日銀はかつて配慮を拒否する宣言を出したことがあります。1999年9月、為替配慮への最初で最後の抵抗を紹介します。

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           先週7日に岸田文雄首相と日銀の植田和男総裁が会談しました。会談後、植田総裁は「最近の円安について、政策運営上、十分に注視する」と述べました。岸田首相は、記録的な水準まで円が売られる中、円安配慮の政策運営を求めたとみられます。今後、日銀は為替配慮の姿勢を強めるとみられますが、その命運を「国際金融のトリレンマ」で読み解いてみます。

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          為替配慮を強める日銀の命運=「国際金融のトリレンマ」で読み解く

          介入で有名になった「財政要因」とは=政府と民間のお金のやり取りと資金変動

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

           政府・日銀が円買い・ドル売り介入を行い(注1)、介入規模がすかさず推計されました。推計のベースになるのは、日銀の「資金需給表」です。この表における「財政要因」がカギを握ります。当noteでは、こちらで推計方法を紹介済みですが、改めて「財政要因」とは何かについて解説します。インタバンク市場の入門編となります。

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          介入で有名になった「財政要因」とは=政府と民間のお金のやり取りと資金変動

          「タカ派」なのに円安が加速するのはなぜ?=法的に正しく、現実にそぐわない誠実な答弁

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

           日銀は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めました。広く予想された決定でしたが、結果公表後から円安が進み、植田和男総裁の会見を経て円安が加速する展開となりました。政策運営のロジックは「タカ派」的ですが、それでも円安が進展した構図を、法律上の建付けの観点から読み解いてみたいと思います。

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          「タカ派」なのに円安が加速するのはなぜ?=法的に正しく、現実にそぐわない誠実な答弁

          ベースマネーを制御するのは誰か=銀行主導で量的緩和が再拡大!?

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

           こちらによると、メガバンク三行の日銀当座預金残高(3月16~4月15日)増加しました。マイナス金利解除に伴って当座預金に利息がついたことが増加要因と指摘されています。ただし、「どんどん積めばたくさん利息をもらえる」わけではありません。ベースマネーを制御するのは日銀だからです。銀行がいくらでも積めると、量的緩和が再拡大してしまいます。

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          介入で有名になった「財政要因」とは=政府と民間のお金のやり取りと資金変動

           政府・日銀が円買い・ドル売り介入を行い(注1)、介入規模がすかさず推計されました。推計のベースになるのは、日銀の「資金需給表」です。この表における「財政要因」がカギを握ります。当noteでは、こちらで推計方法を紹介済みですが、改めて「財政要因」とは何かについて解説します。インタバンク市場の入門編となります。

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          介入で有名になった「財政要因」とは=政府と民間のお金の…

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           日銀は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めました。広く予想された決定でしたが、結果公表後から円安が進み、植田和男総裁の会見を経て円安が加速する展開となりました。政策運営のロジックは「タカ派」的ですが、それでも円安が進展した構図を、法律上の建付けの観点から読み解いてみたいと思います。

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           こちらによると、メガバンク三行の日銀当座預金残高(3月16~4月15日)増加しました。マイナス金利解除に伴って当座預金に利息がついたことが増加要因と指摘されています。ただし、「どんどん積めばたくさん利息をもらえる」わけではありません。ベースマネーを制御するのは日銀だからです。銀行がいくらでも積めると、量的緩和が再拡大してしまいます。

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          完全無欠の日銀文学で何が起きたのか=『デリヴァティヴズ』の謎

           マイナス金利解除後で初となる「展望リポート」公表を今月末に控え、債券市場は追加利上げの思惑で少しざわついていますが、それはさておき、今回は軽い読み物を。「日銀文学」と言えば、誤字脱字はもちろん、用語・表記の揃った完全無欠の文章を思い起こしますが、それでも極めて稀に「奇妙な単語」が登場します。その謎を解明したいと思います。

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          新たな金利政策の特徴=誘導水準と付利金利と基準貸付の関係

           日銀が19日にマイナス金利解除などを決め、金融政策はシンプルな金利操作に復帰しました。ただ、金利操作とは言っても、かつてとは金利の動かし方は異なります。こちらの続編にもなりますが、大量の当座預金を抱えて利上げしていく新たな金利政策の特徴を解説します。後段では、誘導金利と付利金利と補完貸付金利の関係性を説明します。

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          「リーク」についての雑感

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          「リーク」についての雑感

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          なぜ「議案」がリークされるのか=日銀決定プロセス(ロジ)で読み解く

           日銀が3月18、19日に開催した金融政策決定会合で、マイナス金利解除などを決めました。その際に、マイナス金利解除が提案された、との速報が流れました。まるで会合出席者の誰かがメディアに実況中継しているかのようです。なぜ、そのようなことが起きるのかを政策決定のプロセス(ロジ)の側面から読み解いてみます。

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          「ロンバート・ストーリー(補完貸付導入物語)」=それは「予告ホームラン」で始まった

           今回は、前回利上げ局面(2006、7年)で活発に利用された補完貸付制度(ロンバート型貸出)の導入経緯の解説です。見出しは「ロンバード・ストリート」(注1)をもじったものです。導入は2001年で、個別銀行向け貸出政策(最後の貸し手=LLR=レンダー・オブ・ラスト・リゾート)の大転換でした。そして、「予告ホームラン」で導入物語は始まります。

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          前回利上げ局面の「波乱」=日銀調節現場はなぜ翻弄されたのか

           日銀のマイナス金利解除が迫ってきました。解除後の焦点は、追加利上げとなります。今のところ、日銀は追加利上げを急がず、ゆっくり進める方針とみられます。ここでは、回顧録として、前回の利上げ局面(2006、7年)でインタバンク市場が「波乱」が起きた顛末を紹介します。利上げの「即時実施」に日銀の調節現場は翻弄されることになりました。

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          「安く買い叩かれる」という誤解=新卒一括採用の功罪

           こちらのポストを受けて、自省も込めて、新卒一括採用の功罪を改めて検証したいと思います。「『働き方改革』でどうなるの?」と重なるテーマです。「自省も込めて」の意味は、私自身が新卒時に一括採用を否定的に捉えて苦労したからです。まずは、決して「安く買い叩かれて経済の養分になっている」わけではありません。以下、詳しく解説します。

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          「安く買い叩かれる」という誤解=新卒一括採用の功罪

          2006年のバブル予防=BISが絶賛(?)した日銀解除劇

           日経平均株価がバブル期の最高値(1989年の3万8915円87銭)を更新しました。おりしも、日銀はマイナス金利解除に前向きで、あたかもバブル予防で引き締めに動くかのようです。もちろん、現在の日銀はバブルを懸念していませんが、実は前回の引き締め局面である2006年はバブル予防とみなされました。その顛末を紹介します。

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          2006年のバブル予防=BISが絶賛(?)した日銀解除…

          シンガポールの「シンシア」=バブルの思い出(読み物)

           今回は軽い読み物です。日経平均株価がバブル期の最高値を突破しました。マスコミ報道では思い出のシーンとして、「ジュリアナ東京」などディスコのお立ち台で踊る女性を紹介しています(注1)。当時の私は、ディスコに行く気力もない疲弊したサラリーマンでしたが、一つだけバブルのおかげかもしれない思い出があります。生涯で唯一の「海外出張」です。これに絡む話です。

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          シンガポールの「シンシア」=バブルの思い出(読み物)