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2024年2月にプレイしたゲーム

 2月にプレイしたゲームたちです。17本。


ニンニク建築家

プレイ時間:7.2時間
 父からハンマーを受け継いだニンニク少年になって、様々な注文を図面通りに完成させていくゲーム。
 クラフトゲームで掘るのも置くのも好きだけど、自分で何か作ろうとすると全部豆腐になってしまう……もっと永遠に組み立てていたいけど作る物がない……そんな悩みを解決してくれる(?)リラックスゲーム。図面通りに物を置いていくことの何が楽しいのかわからない人もいるんだろうと思うけれどわたしは楽しい。このゲームが生まれたということはきっとそれを楽しむ人が他にもいるんだろう。
 注文は全部で43個ぐらい。そのうち5つほど自分で自由にデザインしなければいけないものがある。あと未完成の図面から完成図を補完する注文や、形だけ決まっているものを好きなブロックで作っていく注文もいくつかある。
 うっすらとストーリーもあって、終わる頃にはニンニク達にちょっと愛着も湧く。セリフの翻訳はぎこちないけれど意味はわかるのでヨシ。妹の口調がたまに男前になるのは逆に良かった。
 見知らぬ人に「このゲームおすすめだよ!」と言うことはできないけれど、同じ趣味の人がいたら教えてあげたいゲーム。


空と無垢の6機

プレイ時間:12.5時間
 誰も死なない戦争が続く世界で、死なない戦闘機に乗れる少年少女を育てるデッキ構築育成シミュADV。
 世界観がとても気になっての購入。普段全然やらないタイプのゲームだからとてもとても難しかった。攻略も出回ってないし。
 ただ心地よい音楽とスタイリッシュなUI、ストレスを感じさせないテンポ感で、わからないながらも夢中になって遊べた。
 三つの国をクリアした後もう一つシナリオが追加されて、それでクリアになる。すべてのモードで遊び方がそこそこ違うのに、画面を操作させながらのチュートリアルが共通部分のみなのでなかなか飲み込みづらかった。モード始まった直後に9ページの解説をバーンと出されて、触ってみなきゃわかんないよって思って飛ばして進めて、5時間ぐらい行き詰まったあとにマニュアル読み直したら解法書いてあったみたいな事件も起きた。でも終わってみるとそれも面白かった思い出なんだな。
 期待していた世界観やストーリーの表現はとても断片的であっさりだったけれど、見せられている部分だけでも充分胸に来るものがあって素敵だった。がんばって良かったと思えるゲーム。面白かった。


ナユの冒険

プレイ時間:1時間
 冒険ツアーに参加した狐のナユちゃんと、案内妖精ルゥちゃんの旅路を描いた横スクロールのクリッカーゲーム。
 かわいい。かわいいがすべてといっても過言じゃない。ゲーム性? 知らない! 集めたお金でナユちゃんのお着替えができるようになるからそれでいいのだ。
 ストーリーに30分程度、全実績解除までで1時間。実績の中にオマケモードの横スク回避ゲームでアイテムを50個集めろってものがあるけど、プレイを分けてもOKなので下手でも達成できた。


GOODBYE WORLD

プレイ時間:1時間
 ゲーム開発者二人の物語を追っていく一本道のビジュアルゲーム。
 クリエイターのストレスを煮詰めたような物語。型にはまった、「こんなこと言う奴本当にいるのかよ」というような無神経発言をするモブキャラもいるけれど、現実って意外といるんだよねそういうやつ。パワハラに弱い人は気をつけた方がいいかも。わたしはギリギリ耐えたけどコントローラー投げそうだった。
 主要キャラクター達の物語について、個人的には思うことがたくさんあって面白かった。わたしはどちらかというとクマちゃん寄りの立場になりやすいので、カニちゃんにどうしてあげたらよかったんだろうってずっと考えちゃった。なんか、なんだろう……寄り添うだけで救えないとき、どうしたらいいんだろうね。距離を置いた後にも腐らず信じたカニちゃんはそれだけでえらい。


東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト

プレイ時間:10.5時間
 東方Projectのアレンジ楽曲で遊べるリズムゲーム。以前スマホゲーだったものがサービス終了したあと、クラウドファンディングでとんでもない金額を集めて話題になったアレ。
 ストーリーモードとフリーモードがあって、上記プレイ時間はストーリーモードをクリアするまでの時間……なんだけど面白くって途中でフリーにこもったり、クリアした後も少し遊んだりしたので集中すればもっと早く終わるかも。音ゲーのストーリーモードって要は楽曲開放モードなので好みが分かれるよね。どうしても嫌な人には楽曲開放DLC(495円)も用意されている。
 難易度イージー・ノーマルまでが4鍵で、ハード・ルナティックが6鍵になっている。ノーマルまでしか出来なくてもストーリークリアは出来るようになっていた。ただストーリーには意地悪なステージギミックが多く、完全なる音ゲー初心者には厳しいものがあるかもしれない。
 シナリオは「東方の二次創作」というよりは「ダンカグ開発者の自戒を込めた寓話」って感じだったと思う。まず解決しようとしてるのが「砂愁異変(さしゅういへん)」なのでね。
 UIが使いづらすぎたり、音ゲーとして設定の足りないところなどあったりするけれど、素敵な楽曲がたくさん遊べて良いゲーム。まだやりたい曲が残っているのでフリーモードにこもります。


KarmaZoo

プレイ時間:6.5時間
 最大10人で協力してステージをクリアしていくプラットフォームアクション。キャラごとに特性があって、それらを活用しないと進めないパズル的なギミックもある。上記プレイ時間は満足するまでの時間。キャラ全開放とか目指したらもっと膨大な時間がかかると思う。
 キャラがかわいいし、一人で取り残されると幽霊になってしまう仕様上、野良マルチで出会った知らない人も命を守るために駆け寄ってきてくれたりする、あったかゲーム。
 アクションも、わたしにはジャンプが少し大変だったけれど、総合的にはそんなに難しくはないと思う。ゆるっと温かい気分になりたいときに良い。


Glass Masquerade 3: Honeylines

プレイ時間:4.5時間
 綺麗な絵柄のジグソーパズル。
 シリーズ1作目はステンドグラス風の絵でタイトルに納得感があったんだけど、2で薄れて、3ではちょっとわたしの知ってるガラスじゃなくなっちゃった感じがする。ピースのカット方法もこだわりが感じられなくて寂しい。とはいえ落ち着いて遊べるジグソーパズルとしては充分楽しめた。世界のどこかにはこういったガラスアートがあるのかもしれない。


Understand

プレイ時間:10時間
 自分でルールを見つけ出し、見つけたルールに従って解いていく一筆書きのパズルゲーム。たぶん高難度。
 各ステージで1つめの問題だけクリアの道筋が表示されているので、そこからどんなルールなのか推測していく。ただ、1つめの問題ですべてのルールが出揃っていないパターンもあり、「あ~おっけ~I understand」と言いながらふんふんと進めた先で未知のルールにぶちあたって叫びたくなることもある。そんなかんじ。
 もうね、難しくて難しくて。好きなのに少しやると頭が疲れてしまってなかなか進められなかったんだけど、やっとクリアまで行けてうれしい。一部Chapterの「?」だけはSteamガイドのヒント見ちゃった。ヒントを見ても「これは生まれ変わっても自分では思いつけなかっただろうな……」って気持ちになるものが多かったので、自分的には見ちゃって良かったと思う。
 なんにしても楽しいパズルたちだった!


Black Book

プレイ時間:16.5時間
 婚約者を喪った少女が彼を取り戻すために魔女になって、願いを叶える黒の書の封印を解いていく物語メインのRPG。
 戦闘はカード形式だけれど、デッキから除外したカードは本に収納されるのでいつでも組み直せる。探索するときすごろくっぽいMAPが表示されるけれど、一度行った場所に再訪できないだけで分かれ道を戻ってすべてのマスに行くことが出来る。ぱっと見StS系のデッキ構築ゲーに見えたけれどまったく別物だった。難易度選択があるので苦手な人も安心。
 個人的にはRPGやってるというよりロシア文学に触れているというような感覚だった。翻訳のテイストも現地の言葉がそのままカタカナ表記されていたりして、岩波文庫とかその辺の翻訳小説を読んでいるような気分になった。翻訳小説を読み慣れていない人にはちょっとしんどいかも。
 魔女(作中ではズナートキと呼ばれる)として村の人たちの手伝いをしていくにつれ、スラヴ神話や伝承を詳しく知れておもしろかった。仲間になってくれたネコチャンかわいかったな。ネコじゃないんだけど。
 道中の選択で悪い魔女にも良い魔女にもなれて、エンディング分岐がある。意外性などはあまりないけど、しみじみ味わえる良いお話だったと思う。


No Straight Roads: Encore Edition

プレイ時間:6.7時間
 ロックで有名になりたい少女とその相棒が、街を支配するEDMの企業を潰していく三人称視点のアクションゲーム。
 アクション部分に関しては、リズムアクションと見せかけてそんなにリズムアクションじゃないし、カメラワークがかなり悪くて自分はあまり爽快に遊べなかったかな。難易度選択はないけど、回復スキルやアイテムなどを駆使すれば死なずにクリア出来るレベル。どうしても無理な人には被ダメゼロにする装備もある。
 音楽とキャラクターが魅力的だった。主人公のメイはとにかく元気でかわいいし、落ち着いた相棒ズークがたまにアツくなることがあるのもよかった。あと敵キャラのSAYUちゃんがめちゃかわいい。タティアナさんも素敵。
 ゲームの構成的にストーリーで語り切れないんだろうなと感じさせられるぐらい、キャラに深みがあったと思う。じっくり語られないことが惜しいといえば惜しい。


Florence

プレイ時間:40分
 日々に行き詰まりを感じていた女性が、素敵なチェリストに出会って生き方を変える短編ADV。
 物語として新奇性はなかったけれど、言葉もなく状況や感情を切々と伝えてくる演出が見事だった。会話の返事をするミニゲームで、出会った頃は複雑なパズルだったのが親しくなるにつれ単純なパズルになるのとかとても素敵な表現だと感じた。こんな風な世界の捉え方もあるんだなあ。
 あと音楽がとてもとても良い。


Polimines

プレイ時間:2時間
 マインスイーパー+イラストロジックなシンプルパズル。全部で30問。
 日本語に対応していないけれど、マインスイーパー+イラロジなだけなので特に説明はなくても大丈夫だった。パズルとしては……わたしの頭が足りてないせいかもしれないけれど、論理的に解ききることができなくてちょっと残念だった。せっかく2軸の情報があるんだから全部論理的に解けてもよさそうなのに。もしかしたら膨大なマス目を全部シミュレートしたら確定できたのかもしれないけれど、ちょっとそこまで頑張れなかったな。綺麗に情報が出てきた部分は気持ちよく遊べた。


アクアリウムは踊らない

プレイ時間:3.5時間
 訪れた水族館が突然恐怖の世界と化してしまった中で、はぐれた親友を探しにいくホラーアドベンチャー。なんと無料。
 ホラー要素弱めとストアページにあるけれど、画面や状況がドット絵とはいえグロいこともあったし、演出としてじわじわ怖い部分もあった。ホラーゲームをめったにやらない層にはちゃんとホラーゲームだと感じられる物だと思う。わたしはチェイスに恐怖を感じるのでしっかり怯えながらプレイした。
 ホラーながらもキャラクターがかわいいし、物語も素敵だった。謎解きは易しめだったと思うけど、わからなくても公式サイトにヒントがあるので安心。良いゲームだった。


Cat Cafe Manager

プレイ時間:9時間
 亡くなったおばあちゃんの遺志を継いで、猫カフェを再建していく経営ゲーム。
 再建(更地から)だったから開始早々笑っちゃった。でも元の形にとらわれず自分のカフェを作っていけるのでこれはこれでよかった。Steamのユーザーレビューが悪い寄りだったからこわごわしながら始めたんだけど、レビューされていた頃からずいぶんアプデが入ったようでとても遊びやすくなっていた。一日で一気にやっちゃった。
 経営ゲームをあまりやらないので、経営ゲームとしての難度は評価できる立場にないけれど、慣れていなくても楽しくクリア出来る程度だから簡単だったんだと思う。
 ネコチャンたくさんいるし、みんなかわいいし、街の住民も魅力的でとっても楽しかった。


Arise: A Simple Story

プレイ時間:4.2時間
 おじいさんが火葬されるシーンから始まる、おじいさんの人生を辿ったパズル寄りのアクションADV。
 人生の楽しさや悲しさを、言葉じゃなくステージの風景や音楽、ギミックなどで表現していて素敵だった。恋をしてるステージのゆめかわ演出大好き。
 パズルの形式としては『The Gardens Between』に少し似ていて、時間を前後させて状況を変えて進行していくようになっている。あくまでアクションADVなので『The Gardens Between』よりはずっと簡単だけどね。代わりにアクションがちょっと大変……というかカメラの細かい調整が出来ない仕様なので、ジャンプの距離感とか高低差とかの認識が難しくてたくさん死んじゃった。死亡演出が気持ち長いけどリトライ地点が近めなのでそんなにストレスはなかった。
 思いがけず美しいゲームに触れられたなあという気持ち。


Zodiacats

プレイ時間:2時間
 星座モチーフのねこパズル。イラストがマス目で切り分けられている。スライドパズルじゃなくて入れ替え式。12星座+2面でノーマルとハードを選べるので全28ステージ。
 のんびりリラックスしながら遊べて良かった。「未来予想図」という名前の、まるで星座占いでもしてくれそうなオマケメニューがあるんだけど、選んでみたらネコを飼うことを熱烈に勧められたので笑っちゃった。予想ってなんだっけ。


Papercut Art Gallery-Nature

プレイ時間:3時間
 リラックス出来る、切り絵風のアートパズル。全32面。かわいくておしゃれなパズルが詰まっていてとても素敵。
 これは本当は今月のクリアリストに入るはずじゃなくて、もっとゆっくり進めて味わう予定だったんだけど楽しくって一気にやっちゃった……止まれなかった……。
 パーツがすべて切り絵の材料みたいになっていて、台紙に置くと奥行きというか、高さの表現が付く。完成するとそれこそ上手な人が作った重ね切り絵の作品みたいになってめちゃくちゃ気分が上がった。切るのが上手な人にパーツを用意してもらって、組み立てのおいしい作業だけをやっているような感覚を味わえた。
 ステージに入ってパーツだけを見たときは何がなんだかわからなくて、組み立てている最中も何を作っているのかわからなかったりするのに、ふとしたときに「ああいま鳥を作っていたんだ」って気づけたりするのがすごく楽しい。
 以前やったネコのジグソーパズルと同じところが作っているんだけど、あれのようなやべー難度の跳ね上がり方はなく、32面すべてリラックス出来る難度だった。ネコジグソーみたいな高難度も珍しかったからあれはあれでよかったけどね。


おわりに

 今月はなんかリラックスパズルをたくさんやったなあという気がするんだけど、これはUnderstandの反動です。頭を使いすぎるパズルをやると頭をあまり使わないパズルがやりたくなる……そういうもの……。ジグソーパズル系のストックがなくなってしまったのでまた何か見つけたいな。

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