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2023年8月にプレイしたゲーム

 8月にプレイしたゲームたちです。12本。


ライアートリック ~本格推理・心理学アドベンチャー~

プレイ時間:9.5時間
 悪い嘘を絶対に許さない主人公が、表情分析などで嘘を見破って複雑な事件を紐解いていく推理ADV。現場検証はしないで聴取だけで進んでいく、安楽椅子探偵系。
 嘘に対して一貫して厳しい目を向けている主人公や、彼を支える仲間達が、必要な時には自身も嘘をついたり、そのことに悩んだりして、嘘と真摯に向き合ったシナリオだったな~と思う。嘘に悩まされたことがある人にはぜひやってほしい。きっとなにか心に届くと思う。
 表情分析すごく楽しかったな。話が進むにつれ難しくはなったんだけど、「この人がここでこういう発言をするならこの表情だろうな」ってアタリをつけながら表情を見ればちゃんと現れていて安心できる。本当はアタリとかつけたら先入観になってダメなんだろうけど……現実で表情分析なんてしないしできないから、ゲームならではの楽しみ方として。
 推理パートに発想の飛躍が必要だったり、テンポが悪めだったり、UIが野暮ったかったり、ちょっと政治的に極論が出てきたりとオススメしづらい要素もあるっちゃあるんだけど、それでももっと広く遊ばれて欲しい気持ちがある。なんといっても続編がやりたい。


Minute of Islands

プレイ時間:5時間
 心と体を蝕む胞子が蔓延した島を救うため、巨人からもらった特別な道具を持った少女が一人で旅に出るパズルプラットフォーム。
 かわいらしい線に鮮やかな色合いが美しくて、なんでもないところでも歩きながらスクショを撮りたくなるほどだった。わたしは絵から何かを読み取るのがそんなに得意じゃないんだけど、それでも背景を見て「ここでこんなことが起こったんだろうな」とか想像できる描き込みだったな~と思う。
 描き込まれているからこそ歩ける場所がわからなくて探索につまりがちという難点があったけど、そんなに大きな問題でもない。
 物語がすごく心にきた。んだけど、先入観なしでやってほしいので何も言葉にしたくない……。「こういう話で」と要約するだけで初めてやる人の受け取り方へのノイズになっちゃうよな~と思ってしまうぐらい、プレイヤーに感じ取らせる表現をしている作品だったと思う。良かった。


ストーレンレルム

プレイ時間:9時間
 ターン性のタクティカルダンジョンクロウル。Divinity: Original Sin2の戦闘と育成を抜き出したようなゲームって言えば結構わかりやすいと思うんだけど、そっちのゲームも日本での知名度どのぐらいなんだろう……。
 ともあれ、立ち位置などをマス目で選んで、攻撃するスキルと対象マスを選んで打つ、というタクティクス系の戦闘を友達とマルチで出来る楽しいゲーム。
 キャンペーンモードとローグライクモードがあって、キャンペーンの方はハクスラ色がちょっと強いのかな? そっちも楽しそうだけど、とりあえず今回はローグライクモードをやった。ローグライクの難易度1を友達とやって、何度か失敗しつつクリアしたところまでで9時間。友達が持ってるスキルを頭の片隅に置きつつ、どうするのが一番勝ちやすいかそれぞれ考えながらやる戦闘はとっても楽しい。ラスボスは戦闘に1時間近くかかったかも。ほどよい歯ごたえでちょうど良い遊び心地。
 まだまだ遊べそうなのでやりたくなったらまた触ろうと思う。


Storyteller

プレイ時間:2時間
 シーンと人物を組み合わせて、指定された物語を完成させるパズルゲーム。
 キャラや場面によって結果が変わっていく。やらせたい行動があっても動機になるシーンを作っておかないと行動してくれないのが面白いところ。思い通りの事をしてくれないキャラ達にわいわい言いながら考えていくのが楽しかった。とりあえずあの執事はすぐ解雇した方がいいと思う。


白夜夢

プレイ時間:2時間
 人間が食べ物に見えてしまう女性が、夜の街を酩酊しながら歩き回るローグライトカードゲーム。場に出ている5枚のカードを上手に選んで、ネコを見つけるまで死なずに歩き回るのが目標。おしゃれな音楽を聴きながらあんまり考えずに料理を選んでいくのが息抜きにちょうど良い。
 サンセット・ルートフラッシュバックの続編……だったらしい。だったらしいというのは実績で詳細を見るまでそれと気づけなかったから。今回は現代の物語でみんな新キャラか~と思っていたら実は前作までと同じキャラだったのでびっくりしちゃった。なんにしてものんびりできてよかった。


Feed All Monsters

プレイ時間:3.5時間
 配達員になってお腹を空かせたモンスターたちにごはんを届けよう! というパズルゲーム。系統としては一筆書きになるのかな?
 一度に配れるごはんの数や、移動出来る歩数の違うキャラ達をうまく歩かせて、すべてのモンスターに必要数ごはんを配るのが目標。全200ステージ。
 絵柄がかわいらしく、進めて行くとモンスター図鑑も埋まるし、難度もそんなに高くない。ちょっと悩んだら解けるぐらいのやさしい頭の体操感。年齢問わず楽しめそう◎


Paper - A Game of Folding

プレイ時間:4時間
 正方形の紙を折って指定の形にするパズルゲーム。
 Origamiの国の者としてこんなの余裕ですわと言いたかったんだけど……難しかった! プレイ時間は全部のステージを開放したあと出来そうな所をちょこちょこやっての時間。全ステージクリアはできてない。なぜなら難しいから……。
 普通に折りたたむことと折り返すことぐらいしか出来ず、折り筋をつけることも、開いて潰すなどのテクニックも使えないので、折り紙をやるつもりでいるとちょっと肩すかしを食らうかも。(折り紙得意な友達に助けを求めたけど「なんか違う」と言われてしまった)
 指定図形との一致率でスコアが出て、総合点の世界ランクなども見られるので、我こそはという人はやってみてほしい。スコア的に全ステージ100%クリアは2人しかいなそう。そしてわたし程度の達成度でも世界14位にいる。(執筆時点)


Glass Masquerade 2: Illusions

プレイ時間:8.5時間
 ステンドグラス風のピースを嵌めていくジグソーパズルの二作目。ピースを持った時の音や嵌めたときの音が心地よいリラックスパズル。DLC抜きだと全部で30ステージぐらい。これ以上特筆することがあんまりないんだけど、心地よく遊べるジグソーパズルとしてとっても優秀で、のんびりしたいときにおすすめ。


ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S

プレイ時間:43時間
 超絶王道を往くドラゴンクエストの集大成らしいRPG。
 ドラクエはXとビルダーズ2しかやったことがないけれど、シリーズやったことなくても楽しめると聞いていたのでわくわくしながらプレイした。
 正直メインストーリーに関しては肌に合わない部分も多かったんだけど、展開の引きが巧妙で、面白いわけじゃないけど続きが気になるという状態を40時間味わわされたなという感じ。ダンジョンの長さとかモンスターの強さとかも絶妙だったと思う。11作続いた一大タイトルの妙技を見せられた気持ち。
 カジノのマルティナイベントはやりすぎてて正直気持ち悪かった……。カミュ周りのイベントは全部好き。デルカダール王は褒めるべき人が複数人いる状況で一人だけ褒めるのをやめたほうがいい。


Agent A: A puzzle in disguise

プレイ時間:3.3時間
 主人公の仲間達を殺して回る敵スパイ、ルージュを捕まえるため、彼女のアジトに潜入して、閉じ込められて脱出するポイント&クリックADV。
 終盤MAP移動が多すぎてちょっと面倒だったな~という印象はあるけど、全体的にパズルの難度は低めで気楽に進められた。息抜きにちょうど良い。
 ハンドルを回すギミック、マウスでやったら処理落ちでうまく進行できなかったんだけど、コントローラーを使ってみたらボタンを長押しするだけで解決したので、もし遊んで同じ所で詰まる人がいたら試してみてね。


HARVESTELLA

プレイ時間:45時間
 季節の変わり目ごとに、すべての生命を脅かす「死季」が訪れる世界で、農業しながら世界を救うアクションRPG。
 めちゃくちゃよかった……。(噛みしめ)
 とにかくシナリオがとても良かった。ストアページには明記されてなかった気がするけど、好きな人がこのゲームを見過ごしていたら勿体ないので言ってしまうとけっこうなSFだった。SFだと明かさずにやらせるにしては設定が濃厚めだったと思うんだけど、キャラごとのストーリーとかサブクエとかにヒントがちりばめられていて、全体で世界観を味わえるようになっている。最高。
 登場人物が賢いのも良い。最初に対峙する大きな敵が「何かを成し遂げたければぬるま湯の中で飼われるな。真実を求め、己の知性で相対することだ」とか言ってきたところでわたしは完全に引き込まれちゃった。敵が格好良いのは良い物語。もちろん仲間達も思慮深くて良かった。推しはハイネ。好きだ……。
 時間制限というものがほぼなくて、メインシナリオでめちゃくちゃアツくて今すぐ行くぞ! みたいな雰囲気の時でも自宅に帰って農作業ができるのが、個人的にはとても助かった。メインシナリオ進めたいけど農業もしたいけどサブクエも気になる~! みたいな状況になって慌てることなく、ひとつひとつこなしていけてよかった。
 アクションは回避とかなくて歯ごたえや爽快感がないのかもだけど、個人的にはシナリオの続きが気になってるときに難しいアクションで詰まりたくなかったのでこのテイストでちょうど良い。仲間達のレベルが主人公準拠なのも良かったな~。色んなキャラと冒険出来るのは楽しい。
 音楽も良かったし、アイテムごとのフレーバーテキストも良かったし、絵も可愛いし、アクションも難しくないし、ここまで自分好みなゲームを今までやらずにいたことを謝りたくなるレベル。発売からしばらく経っちゃったけどやってよかった。45時間の中に無駄な時間が少しもなかった。最高。感謝。


Venba

プレイ時間:2時間
 夫とともにカナダに移住したインド女性の半生をたどるお料理ゲーム。
 南インドのものらしい、見知らぬ料理を色々作れてたのしかった! 材料の中にもわからない物があったり、できあがった物をどうやって食べるのか想像が付かなかったりしたけど、なんだか全部おいしそうなので全部食べたくなっちゃった。あのたこ焼きみたいに作る奴なんだったんだろうな……やっぱたこ焼きかな……。
 物語は移住してきた家族の悲喜こもごも(悲しみ多め)って感じで切なかったな。言葉も文化も違う場所で生きて、子どもを育てるのはむずかしい……。でもどんなときでも故郷の曲と料理は心を和ませてくれる。

 今のところ英語しかないんだけど、英語が読めないのでUnity製のゲームを自動翻訳してくれるツールを適用して遊びました。自動翻訳で精度が低いのでオススメはできない……英語が読めなすぎるけど気になりすぎる方は探してみて下さい。


おわりに

 今月の特に好きなのはライアートリックとHARVESTELLA。
 ライアートリックは自分の心の中で大事にしたい作品。HARVESTELLAはSF好きな人にやってもらって色々話したいような作品だった。どっちももっと広まってほし~い! そして次回作出てくれ!
 あとこれはnoteでゲームの記録をし始めるより前にクリアしたゲームの話なんだけど、Strayという可愛いネコちゃんがサイバーパンクな世界を冒険するゲーム、ネコの死亡描写を隠すアプデがされたらしいので、ネコの死ぬところが見たくなくて触らなかった人たちはやってほしいなの気持ち。あれもいいお話だったよ。


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