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放送大学に通う私が、自分にインタビューしてみる。

こんばんは。

これを書き始めたのは2024年5月15日深夜1時30分です。昨日は辛い気持ちにさいなまれてしまったので、なんだか眠る気になれません。

昨日、Twitterにて「卒業するまでに放送大学に通う学友にインタビューしてみたいんだ。」と書いたら、そのことについて関心を持ってくださっている方が一定数いることがわかりました。

善は急げという事で、早速インタビューの予行練習をしてみたいと思います。今日のゲストはハニーピーナッツ本人です。それでは始めていきます。


自己紹介

ニックネーム

 ハニーピーナッツです。

学生ステータス

 全科履修生、2021年4月に1年次で入学しました。

所属コース

 入学当初は心理と教育コースでしたが、2022年度2学期より生活と福祉コースに所属しています。

年齢

 20代です。

職業

 病気療養中のため専業の大学生です。(放送大学的に言うと、無職というカテゴリーに入ってしまいますが)

関心のある話題

 社会福祉、地域福祉、高齢者福祉、社会政策、健康、ICT活用にも関心があります。


放送大学に入るまで

ー放送大学に入るまでは何をしていたのですか

 普通科の高校で不登校になった後、通信制高校に入学しました。通信制高校では精神の状態を安定させながら、勉強というよりはファッションや芸術に興味を持っていました。通信制高校を卒業した後、芸術系の専門学校に1年通いました。専門学校時代の忙しさや過度なストレス環境によって、心身のバランスを崩し精神科に入院しました。そこでの主治医、看護師さんとの出会いによって心理学に興味を抱きました。

ー放送大学に入ったきっかけは何ですか

 専門学校時代から何となく大卒の資格(っていう言い方も適切かどうかは今となってはわからない)に興味を持っていました。専門学校で芸術の理論や批評を学んでいった時に、それが実践よりも面白く感じました。教えてくれる先生は皆さん大卒でしかも大学院を出ているんだなーと思っていました。

 体調を崩した後、専門学校に通学し続けるのは困難でした。ストレスの多い環境を変えたいと思い、両親に専門学校を退学して環境を変えたいと申し出ました。その時はまだ、放送大学は念頭にありませんでした。

 次の環境をどうしようと考えていた時、専門学校で放送大学の情報コースを卒業した先生がいたことを思い出しました。とにかく体調が不安定だったので、通信制大学ならキャンパスに通学する必要がないから自分にも出来るかもしれないと思いました(ぶっちゃけた話、卒業も楽にできるんだろうと当時は考えていました)。最初は人間と文化コースに入ろうと思ったのですが、精神科の入院を経験したことで心理学に関心があったため、心理と教育コースに所属することになりました。

 放送大学の学費の安さに目を魅かれました。全科履修生は最長10年まで、学籍維持費(他の通信制大学は4年以上在学すると、5年目から学費のほかに追加で学籍を維持するための費用がとられることがある)を一切取られずに在籍できるのも魅力であると感じました。

放送大学に入学してから

ー大学に入ってまず驚いたことは何ですか

 大学に入学すると、もれなく大学生という肩書がつきますが、最初はその実感もわきませんでした。家族からは試験を受けていないからそう感じるんだと言われましたが、そういうことではありませんでした。当時の私が抱いていた大学に対するイメージって、通学制の大学の影響が強かったです。1限に間に合わせるために早起きする必要がないし、講師の先生も画面の中にいて当然一方向の講義になります。キャンパスに行って友人とコミュニケーションを取ることもありません。講義動画やテキストを読んだかを定期的に管理するようなシステムもありません。完全に自学自習。大学に入学したっていうより、ずっと資格勉強をしているっていう感覚でした。

ーその後、大学生になったという自覚は芽生えましたか?

 芽生えました。転機は3つあります。

 まず1つ目はTwitterを始めたことです。放送大学の学生をフォローすることによって、1人で学習しているわけではない事を実感しました。同じ時期に通信指導(中間テストのようなもの)を提出したり、単位認定試験のために勉強を頑張っているんです。学費の振込用紙が来る時期やテキストが早く来ないかと盛り上がったり、フォロワーさんの勉強に関する意識の高さも刺激になりました。

 2つ目は単位認定試験に合格して単位を無事に取得出来た時です。どんどん積み重なって、卒業に近づいていくにつれて大学生である自覚が芽生えるきっかけになったと感じます。

 3つ目は環境です。学びを深めていくごとに自分の学びたいと思うことを安心して学べているなと実感しました。学んだ知識を自分の教養として貯めていくこともできれば、自分の仕事に生かすこともできます。読みたい本を自由に読めるし、面接授業ではどんどん湧き上がる疑問に誠意をもって答えてくれる先生方に出会いました。大学生でなければ、こんな体験をすることはできないだろうなと感じます。

ー心理と教育コースから生活と福祉コースに変更したのにはどんな理由があったのでしょうか

 心理と教育コースで、精神疾患とその治療という授業を受けたことがコースを変更するきっかけになりました。担当講師の石丸先生がとてもやさしく、ラジオ授業であるのに思わず聞き入ってしまうような語り口で授業を展開していたのがとても印象深く残っています。その勉強をしていく中で、私が勉強したかったのは心理学ではなく病気の詳細について詳しく学ぶ精神医学だったんだと気が付いたんです。当時から卒業研究したいという思いがあり、精神医学などを担当する石丸先生の卒研指導を受けるには先生が所属する生活と福祉コースに変更する必要があるなと感じました。

ー大学の勉強をしていく中でどんなことに興味を持ちましたか

 様々な困難に対応していくための解決策をどこにあるのかという視点を持って学習を進めてきました。心理と教育コースにいた時に一番興味を持ったのが教育・学校心理学でした。

 生活と福祉コースに移ったころに同居していない祖父母の介護事情が悪化しました。同居している祖母が一時的に寝たきり状態になりました。私自身も病気があることで、なかなか社会復帰できずにいました。コース変更によって、福祉系の科目を取ることが増え、日常の困難に対する解像度が上がったような感覚がありました。

 また実写化されたドラマのリエゾンを見たことで、通常学級で教育を受ける子供たちの中にも学習への困難を抱えている子がいると知りました。ちょうどそのドラマを見たのが履修登録の時期で、教育のためのICTの活用という科目を勉強することができました。

ー最後に、あなたが放送大学に入ってから大切にしている(楽しみにしている)イベントがあれば教えてください

 2つあります。

 まず1つは面接授業です。放送大学の学びは自学自習が多い中で、講師の先生や学生と直接コミュニケーションを取れる機会は少ないので貴重なイベントであると考えています。最初に面接授業を受けた時は緊張であまり記憶がないですし、先生にあまり積極的に話に行けませんでした。けれど、面接授業は放送授業とはまた違った学びが得られるので大好きです。

 2つ目は、学期の始まりに玉手箱が届くことです。玉手箱とは、学期最初に送られてくるテキストが入っている箱のことを指します。この箱に学びたい事が詰まっているんだと思うとワクワクして、届く直前は宅配ボックスを何往復もします。本当に最近気づいたのですが、面白くて何回も読んだテキストは宝物になります。体調が悪くて勉強どころじゃなくても、玉手箱を開封する瞬間は幸せを感じられる気がします。

終わりに

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。今回の投稿は私のやりたいことから発想して書きました。自分のこと書くだけでも結構大変だったので、学友のインタビューはもっと大変そうだなという事が想像できます。もし、インタビューに興味があるよって方がいらっしゃいましたら、Twitter等にお気軽にお寄せください。今学期中に卒研の履修申請があるため、すぐには動き出せないのですが、今年中におひとりのインタビューが出来ればいいなと思っているところです。それまでに詳細を詰めたいと思います。

 現在午前4時30分過ぎ。徹夜しちゃうだなんて、我ながら頭おかしいと思います。今日を無事に過ごすことができますように。

 それではまた。




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