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短所があっていいじゃない!心が温かくなるおばあちゃんの絵本「へたなんよ」

こんにちは。
雨の音が気になって早く起きてしまいました。

今日は図書館で見つけた、かわいいおばあちゃんの本をご紹介します。
敬老の日も近いので、ぜひ読んでみてください。

それではさっそくいってみましょう!

へたなんよ

おばあちゃんは、いろんなことが へたなん。
おかあさんは、「へたやなんて いうたら アカン」とおこります。
おばあちゃんは、「へたで ええよ」ってわらうの。


そんな出だしから始まる絵本。

おばあちゃんは みみがとおくて、でんわで きくのが へたなんよ。
せやから 私がきいて、おしえるの。
「ネネは じょうずに きくねえ」


おばあちゃんは耳が遠くて電話で聞くのがへた。
針に糸を通すのもへた。
覚えるのもへたで、歩くのもへた。

だから孫のネネちゃんは、いつもおばあちゃんのお手伝いをする。
「ネネは おぼえるのが じょうずやねえ」
「ネネは たよりになるねえ」

ここまで読んで私は、
「できないことが増える おばあちゃんを手伝う孫の話かな」と。
でも違いました。

ここから、ネネは自分の苦手なことを話し出します。

おばあちゃん、あのな、わたしにもへたなことあるよ。
ボールをとるのが こわいねん。
ワタルくんはじょうずやから、そういうてあげると、
へへ、へへ、へへと あたまを かくよ。

『ボールをとるのがネネは へた。
 ワタルくんはボールがじょうず、そんな彼も走るのは へた。』

『ネネはクレヨンを にぎるのも へた。
 お友達のアスミちゃんに「じょうずにもつね」というとアスミちゃんがわらう。』

『そんなアスミちゃんは歌がへた。
 アスミちゃんは ネネの歌声をきれいねってほめてくれる。
 はずかしくて 顔があかくなる。』

ネネを囲む小学校での会話を聞くと、心が温かくなります。
友達のありのままを受け入れるネネ。
できないことは恥ずかしいことじゃないよ。
そんなネネの心を育てたのは、きっとおばあちゃんがいてくれたから。

おばあちゃんと家族との関わりと
小学校でのネネのふるまいを見ていると、
「ああ、こうやって育てられたからこう育つんだ」と腑に落ちます。

おばあちゃんに ぎゅーっとされるネネ。
お互いに「そのままで大好きだよ」っていう気持ちであふれてる。
子どもはそれが一番ほしいんですよね。

自分の子ども時代に周りにいてくれた人たちを思い出します。
この絵本にこんなに泣かされるとは!

絵本のラストにおばあちゃんのじょうずなことが出てきます。
それは、、、読んでからのお楽しみ☆


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いかがだったでしょうか。

「みんなちがってみんないい」とは言うけれど、
そう思える子どもの心を作るのは、育てられた環境なんだなと。

自分の短所を認めて「へたなんよ」って言える人、かわいいですよね。

「私はこれができない、だからダメなんだ」
「もっとこうしなくちゃ!」    

じゃなくて、

「私はへたなんよ」
「〇〇ちゃんはできるんだ、さすがだね、たよりになるね」

そんなふうに、
いつも笑顔でまわりをほっこりさせる人、素敵だなと。

もし気になったら、ぜひ読んでみてください!
他人と比較しがちで「自分は何も持っていない」と感じたり、
「何か達成しなきゃ」といつも焦っていたりする大人にもおすすめです。

私は欲張りで、娘にあれもこれもと求めてしまいがち。
「そのままでいいんだよ」というメッセージを娘にちゃんと伝えたいけれど、そのままだと動画見ながらずっと寝転がってるからなぁ。。

そう、私は、「子育てが へたなんよ 」、、(オイオイ。。)

それでは今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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