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【回想録】帰国への恐怖 2020年11月〜12月頃

急に去年の11月〜12月頃のことを思い出したので書いてみます。

4ヶ月の留学生活も後半に差し掛かった11月〜12月頃、とても憂鬱な気分でした。違うんです、留学が楽しくなかったとか、そうではありません!
その憂鬱は帰国後もかなり長く続きました。 

デンマーク、そしてフォルケホイスコーレの生活にも慣れて少し余裕が出た頃にはすでに2ヶ月が過ぎていました。「ああ、もう折り返し地点に来てしまった。あと2ヶ月で日本に帰らなくてはいけないのだな」とぼんやりと考えるようになりました。

デンマーク人に「学校が終わったら何をするの?」と頻繁に聞いていた時期でもあります。「わからない」という返事をもらって余計混乱していました。今となっては「彼らは、今に焦点を当て、今を楽しむのが得意なんだな」ということを身をもって知る体験でした。

迷走する私は、デンマークからでも応募できる求人に応募したり。「既存の日本の企業に入りたくない」「あんな働き方はもうしたくない」「どうせなら、デンマークみたいに階層がなくてフラットな会社がいい」「勤務時間は8時から15時、残業無しが良い」など日本人同士で話していました。そんな会社は日本に滅多にないから作るしかないぞ!と起業について打ち合わせをしたり。デンマークの会社で働いてみたいと思ったり。しかしどれも現実味が湧いてきません。

何がそんなに憂鬱だったのだろう?と思った時、

-長時間労働に戻りたくない    
-仕事中心の生活に戻りたくない 
-「同調圧力に負けて自分の気持ちを大事にできない」生活は嫌だ


逆にこうありたいと思っていたのは    
-時間的余裕のある生活の中を送りたい
(散歩やスポーツができたり、何もすることがない時間がある幸せ)
-仕事以外の新しいことに挑戦したり、楽しいと思うことに時間を割きたい
-一つの仕事に縛られずに生活を大事にし、仕事は生活のパーツと扱いたい
-誰かのため、世間体などを気にせずに、自分の心の変化も受け入れて、心がおもむくままに生活する幸せを感じたい

といったことでしょうか。
日本に帰ると、デンマークでは実現できていたことがきっとできなくなる。また仕事中心の生活で、自分以外の人への配慮によってやりたいことができなくなり、自由時間がなく分刻みの生活に戻ってしまいそう。

デンマークに普通にあるが日本にはない何か。それは制度だったり会社だったり可視化できるものもあれば、漂う雰囲気のように見えないものもある。

なければ作ればいい!と考えてもさてどうやって? 
デンマークからの帰国、フォルケホイスコーレを終えて帰国した方には、働き方、生き方で行き詰まる人もおられるのでは?と思います。同時期にフォルケホイスコーレから帰国した仲間と、対話することでなんとか乗り越えつつある今日この頃です。

結局、日本でも「こうありたい」と思った働き方、生き方をしている人は少数でもおられることがわかりました。つまりは、自分がどうしたいのか?が大事。それを表明することから始めたらいいのか〜と少しずつわかってきました。頭でわかっても、腹落ちするにはなかなか時間がかかります。

たった4ヶ月の留学なのに、その後の学びは9ヶ月経っても続いています!

1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪