私が80年代〜90年代の受験事情を調べるようになった理由

私の記事では、80年代〜90年代の受験事情に関するネタを取り上げている。
残念ながら、閲覧数やスキの数は少ないが、
それでも、当時の事情を調べてまとめ上げなければならない理由があるのだ。

私は勤めている会社で、パワハラに近い言動を受けることが多い。
私がゆとり世代だから、土日学校が休みだの、やる気が少ないだの、競争心が薄いだの、世代の悪い特徴に関連する悪口を言われることが多かった。
悪口を言うのは、バブル世代(67年〜70年生)や
氷河期世代(71年〜82年生)の人間だ。

これらの世代は同学年の人数が多い。ことは分かっていた。
一時期、私は大学職員への転職を考えており、
業界の市場規模を調べていたら、
18歳人口(=同学年の人数)が年齢によって差があり、とりわけ67年〜76年生は人数が多いことに気がついた。

そう、彼らの受験競争が大変なのは理解していた。
けれども、自分が悪口を言われたときに、心の中で何も反論できないのが嫌だった。
だから、反論するための証拠を集めたかった。

そして、
80年代〜90年代の受験事情を調べて、私の世代とどちらが苦しいかを比べるようになった。

苦しさの定義にもよるが、
大学受験や大企業総合職への就職といった。
上を目指す競争は、バブルや氷河期世代の方が人数自体が多いぶん苦しい。
だが、大学進学率が低く、同学年全体に対して競争に参戦する割合は高くないので、苦しみを感じた人の割合は低いのが事実。

若い世代は人数は少ないものの、進学率が50%を超えており、大学受験への参戦が義務に近いフェーズを迎えている。
大企業への就職も、人手不足を理由に就職しやすくなっており、かつてはエリートとみなされた「大卒・大企業勤務」が容易になっている分、負けられない競争となっている。

皆が経験する高校受験ではどうか。
あくまでも、公立高校の受験の話だが、若い世代の方が、激しい競争に晒されている。
総合選抜の廃止、学区制が廃止・学区拡大のもと、競争の規模が大きくなり、
高校の総序列化・序列の細分化の中、受験に挑まなければならない。
多くの人が激しい競争を経験させられる意味では、ゆとり世代を含めた若い世代の方が苦しい。

受験という多くの人が経験する競争の事情を調べ上げることで、初めて他の世代の質的な苦しみを理解できるのだ。

自分の経験だけで、他の世代を批判してはならない。批判するなら、データや証拠を集めてから行っていただきたい。


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