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カラーボックスを縦積みした本棚がどれだけ危険か計算してみました。


みなさんご存知、カラーボックス。 本棚としてもとても使いやすいです。

ところで、 このカラーボックスを縦に積んで使っている方いませんか? ちゃんと上下のボックス同士が離れないように繋いでいますか? もしかして、ただ載せただけ、積んだだけな方、いらっしゃいませんか?

積んだだけ、なんて危険な気がして、どれだけ危険かを試算してみました。

まずはカラーボックスに入る本の冊数を数えてみる

まずカラーボックスのサイズを確定します。 たくさん流通してそうな大手2社、ニトリとアイリスオーヤマのもので見てみました。

ニトリのものは、幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cm。アイリスオーヤマは、幅41.5×奥行29×高さ88cm。 だいたい同じサイズという前提で進めます。

本の収蔵数については、単行本の場合で計算します。まず単行本が約25冊が横に並びました。こちらはニトリのカラーボックス。

カラーボックス横幅 で本25冊_R

奥行きが30cm弱あります。単行本の奥行き(幅)は15cmが大半です。 そのため、前後に2列を並べて収納できます。

カラーボックスの蔵書、前後_R

すると1段当たりは50冊置ける計算です。 3段合計で、およそ150冊程度の収納数となります。

ちなみに、すべての本が文庫や新著だった場合です。

文庫の場合はおよそ単行本の2倍として、300冊程度(大きさが文庫は単行本の半分。厚さはやや薄い)。新書の場合は、単行本の場合の1.2~1.5倍程度で200~230冊前後がおおよその収納数量となります。 また、ムックや雑誌などA4版程度の大きさだった場合は、単行本の場合の約60%程度で約90冊となります。

一覧表にしました。

カラーボックスに入る本の量

カラーボックスいっぱいに入った本、重さに直すとどのくらい?

重さにするとどのくらいでしょうか? まず、さまざまな種類の本を10冊ずつの重さを測って見ました。

はかり

小説などのハードカバー系単行本は、4.6kgありました。これはさすがにハードカバーだけあって重い。

参考書などA5サイズのソフトカバー本は、3.8kgぐらい。

A5単行本、3.8キロ_R

ビジネス書や実用書に多いソフトカバーの単行本は2.5kgぐらい。

さまざまな単行本を想定すると、10冊で約3.5kgが平均値になりそうです。すると、カラーボックスに入る単行本150冊分は、 3.5×15=約52.5kgとなります。大体50kgはありそうですね。 結構な重さです。

カラーボックス1つ分が本でいっぱいだった場合の重さ

概算の一覧表です。

カラーボックスに入る本の重さ・重量


カラーボックス自体の自重が9kg。 中に入っている本が40~80kg。 平均的には30~60kgぐらいでしょうか。

1列のみを使うことはあまりないので、2列以上での使用想定です。 蔵書の詰め方はさまざまだと思いますが、軽い場合でもトータルで50kgは超える事が多そうだということが分かりました。

ということで出た結論のまず一つ目。

カラーボックスを縦に積み上げるのは絶対に危険! 今すぐやめましょう!


枕元に置いてある方はいませんか? 地震などで崩れて来たら本当に大変です。

繰り返しますが、 約50kg超の重量物。

これが頭に降ってくることを考えると……。

カラーボックスを縦に置いた場合の高さは約90cm。 これを縦に積むと、約180cm。 90cm以上の高さから、これだけの重量物が襲ってきます。 加速度もついてさらに落下パワーは増しているはずです。

確かに、1段で90cmで、積んで180cm。 ここまでなら手が届く方もいる高さですし、収まりが良いサイズ感で、ついつい重ねて使ってしまいがちな感じです。

でも、繰り返しますが、これはとても危険です。

上下のカラーボックスをきちんと繋いでいるから大丈夫という方もいるかもしれません。たとえば、ステープル釘や又釘などで繋いだり、接着剤でも繋いだり。それでも、板が1枚になって上下一体化になっていない以上は一定以上の力がかかるとバラバラになってしまいます。 バラバラになって、上の段のカラーボックスがそのまま落ちてきます。 直下型地震だった場合は、ほぼ無理です。

カラーボックス1台分を段ボールに入れるとどのくらいの数になる?

本棚お助け隊のダンボールは、「カラーボックスの前後2列の単行本1段分がちょうど入る大きさ」です。 ですので、3段のカラーボックスでは約3箱分です。

ダンボールの内側の高さが20cm強です。 その中に、本を寝かせて積んで入れることを想定します。 ダンボールの面はA3大ですので、単行本が4面入る大きさです。

カラーボックスの幅が40cm。 従って、1列の場合はダンボール半分。 2列で前後に並べて収蔵している場合は1箱で1段分。 目いっぱいカラーボックスに入れている場合で約3箱分となります。 4箱あれば十分に入ると思います。

実際にダンボールに入れた本の重さ例

買取キットのダンボールに雑誌などを入れた例です。

買取キットダンボール中身_雑誌 18キロ強

約18kg強です。重いですね。

買取キットダンボール中身_雑誌 (1)

雑誌は単行本などに比べて重くなりがちです。 なぜなら、カラー刷りや良質な紙を使っていて重いです。

りんごの箱、22.5キロ

リンゴの箱に入れた例。 22.5kg。20kgになると男性でも重いと感じる方が多いはずです。

たとえば、これらの本を2階の部屋から降ろすとなると、一苦労になりますね。 面倒で片付けを先延ばしにされている方もいらっしゃるかも。

結論:カラーボックスの縦積みは危険です!

ぜひ蔵書整理や処分のお時間を作って、今すぐ身の安全を確保しましょう~。

参考までに、コミックの重さも測ってみました。

コミックコレクターの方は蔵書が大量になりがちですよね。そこでコミックでも10冊ずつの重さを測ってみました。

新書版コミックは1.5kg。軽いですね。

B6版コミック(青年コミックなどに多いサイズ)は、2.5kg。ソフトカバー単行本とほぼ同じになりました。判型も似ています。

A5版のコミックは4kg。重めです。完全版や豪華版などで見かけるサイズです。新書サイズはやや軽いですね。

参考情報:カラーボックスのメーカーや値段など。

カラーボックスは、最近ではニトリとアイリスオーヤマがマーケット流通量を占めているように思います。

ネットで探す限り、最安値はニトリ。

ニトリカラーボックス

税込み1,190円。 2架で送料合わせて2,905円。

ニトリの次に安いのが、おそらくアマゾンで売っているアイリスオーヤマのもの。 1つで1,500円(送料込み、税込み)。 1つだけ買うならアマゾンでアイリスオーヤマ一択ですね。

ちなみに、ニトリとアイリスでは材質が異なるようです。 ニトリは中空ボード。アイリスは非中空。 2段以上重ねて使いたい方は、必然的にアイリスでしょうか。

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