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10年ぶりに料理本を買ったら良いことしかなかった

家庭料理のレシピ本を買った。
長男の離乳食の本を買って以来、実に10年ぶりのこと。
主婦になってもうずいぶん長くなり、それなりに料理はある程度できるような気になっていた。
検索すればいろんなレシピが出てくるし、本を買うまでもないだろうと。

ところがGW明け、急に料理の本が欲しくなった。
食事のレパートリーがマンネリ化していて、なにか変わったものを作りたいなという思いからだ。
ネット検索ももちろん便利なのだけれど、一冊の本のレシピを参考にあれもこれもとじっくり見て、選んで作りたい。
紙の本はすぐに戻ったり比べたりできるから便利だ。
これがネットだと、後日同じレシピを出そうとしても二回目は辿り着けなかったりする。
さっそくその日書店へ、一冊選んで購入した。

料理本を買ったらいろんな良い影響があったので、今日はそんなお話を。

本を買ったその日、ほうれん草を使ったガレットをレシピを参考に作ってみた。
長男はほうれん草が苦手。
我が家では胡麻和えにすることがほとんどで、それを長男は食べない。(次男は大好物で、兄弟で好みが違うのも悩ましいところ。)

そのレシピは細かく切った野菜に片栗粉とコンソメ顆粒と、ピザ用チーズをポリ袋で混ぜ、オリーブオイルを入れたフライパンに広げてカリッと焼くというもの。

こんがりチーズがきつね色になり、ピザのようにも見える、洋風のほうれん草料理に仕上がった。

食卓に運んでいくと子供達は目新しいその料理に興味深々。
ほうれん草嫌いの長男もまずそのガレットに箸をつけた。
「うん、チーズや!」
という感想。
美味しいという言葉は引き出せなかったが完食。
さっそく料理本効果!
ほうれん草食べた!

翌日は鶏肉を茹でたスープが残っていたので、その出汁で豆腐のたまごスープを作ることにする。
豆腐をスプーンで大胆に崩し入れ、長ネギとカニかまを入れて、とろみをつけた中華風のもの。
豆腐の形状とカニかまというのはレシピから得たアイデア。

その日は次男が手伝いたいとキッチンにやってきた。
豆腐をスプーンで入れたり、溶き卵を仕上げに入れたりしてくれた。
「このスープは〇〇が作ったんやで。」
と誇らしげ。
長男、次男ともにおかわりして食べてくれた。

それから子供達は、今日は何作るの?と聞いてくれるようになった。
長男はレシピ本を何度も眺めては、これも美味しそう、これも食べてみたいと興味深々。

これが食育か。
もっと早く料理本の力を借りればよかった!
と思う反面、まだ今からでも遅くないとも思ったりもして。

料理をする側としては、自分のやっていることに興味を持ってくれたり、苦手なものを調理方を変えたことで食べられるようになったり、バランスよく食べてくれたなあと思うとやりがいを感じる。
何より「おいしそう」「おいしかった」を聞けることが一番嬉しい。

わたしにも変化があり。
「今日は何にしようか」と思う気持ちが、なんというか明るい。
今までは、同じ「今日は何にしようか」でも負の感情というか、めんどくさいなーが強かったのだけれど。
そしてその日の献立をちゃんと食べたくて、つまりスープや味噌汁なんかも飲んで、結果ビールを飲む量が減った。
酔わないから片付けがはかどり、早く片付くから時間がたっぷりある。
ゆっくりお風呂に入り、きちんと短いヨガをして、さらに読書までして眠りにつく。
お酒が残っていない状態なので睡眠の質もよく、翌日の朝も身体が軽い。
すばらしすぎる!
なにこの健康的なルーティン!!
すべては料理本から始まったのだ。

餅は餅屋、その道のプロの知識を借りることは大切。
一冊のレシピ本でわたしの料理の世界は確実に広がった。
家族のチームワークも良くなった気がする。

さて、今日は何にしようかなー。





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