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隙間時間に読みたい!おすすめの短編集3選。

読書は好き。

でも長編だと続きが気になり、思った以上に長時間読んでしまう。

やらなくてはいけない事を後回しにしてしまう。(私もこれ。)

あるいは読書はしたいけど長編は読みきれるかどうか…

そんな本好きの方にも読書ビギナーにもオススメなのが短編集です。

区切りが付けやすく読みやすい。

作家さんの魅力もギュッと詰まっている。

今回は、そんなオススメの短編集を三冊選んでみました!

参考にしていただけたら嬉しいです。


おまじない  西加奈子


「悩みを抱える女の子」が「おじさん」に救われる8編。

「おじさんに」という設定がユニークですが、西さんは「そんな話があってもええんちゃう?」というような感じで決めたそうです。

ユーモア、人情味があり温かい気持ちになれる一冊です。

そのままで良いんだと思わせてくれます。

すごく読みやすく、西さんらしさの感じられる一冊なので西加奈子さん初心者の方にもおすすめです。

個人的に好きなのは「いちご」

いちご農家の浮ちゃん、いい味出してます。


週末のフール  伊坂幸太郎


「8年後に地球が滅亡する」と発表されてから5年、残り3年という限りある時間をどのように過ごすのかを描いた8本の短編。

伊坂さん在住の仙台を舞台にしています。

それぞれのお話は繋がりを持っていて、伏線もしっかり回収される、引き込まれる事間違いなしの一冊です。

「籠城のビール」が特に伊坂さんらしさが濃 く、話の流れが秀逸で、とても面白かったです。

家族や夫婦の在り方、自分の生き方について考えさせられます。

「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」という言葉が印象的でした。


鍵のない夢を見る  辻村深月


普通の人々に魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落をとらえた5編。女性を主人公に、現代の地方の姿を鋭く描いた作品。

この本の闇は深い!

全編に漂う不気味さは圧巻です。

モヤモヤしたい方におすすめ。笑

辻村さんは人物描写の神だと思っています。

ダメ男が何人か出てくるのですが、全くブレがなく、あーこの男ならそう言うよなとか、外見もまさにいるいる!と思わせる鋭さ。

育児ノイローゼの話は子育て経験者としては共感しつつもホラーです!

怖い怖い!!

ブラック辻村にチャレンジしたい方はぜひ読んでみてください。

モヤモヤも含めてかなり面白いです!


以上、おすすめ短編小説3選でした。

ぜひお試しくださーい。







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