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付箋を貼りながら読書をしてみた。

本を読み終えて、もう一度読みなおしたくなる場面や言葉がある。

そんな時、なかなか見つけられなかったりする。


付箋を貼りながら読書をしてみた。

図書館で借りた、森絵都さんの「出会いなおし」という一冊。

この本には書き留めておきたい言葉がたくさんあった。

付箋を貼った箇所はのちほど。

今回は小説だったけど、実用書であればもっと具体的にここ重要!とか、覚えておこう!といった箇所が分かりやすいだろうな。

小説に付箋をつけて感じた事。

覚えておきたい明確な言葉が出てくる作品と、言葉ではなく空気感だったり表現だったり曖昧な部分に魅力を感じる作品。

前者は付箋を貼りやすいが、後者は悩む。

もちろんどちらかに必ず属するという訳ではなく、それぞれのバランスがある。

どっちもいいよね。

noteを始めてから読書量が減っていたが、最近また読書したい熱が高まってきた。

なので、しばらく付箋を貼る読書を続けてみようと思う。


森 絵都「出会いなおし」から付箋を貼った部分を書き出します!

この本は5編の短編集です。


表題作より

変わった自分を見てほしい。そう願いつづけてきた相手が、いざ再会してみると、自分よりも桁違いに変わっていた衝撃。

自分だけではなく他者にも同じように時間が流れている。

自分以上に相手が変わっていることももちろんある。

会わずにいるとそのことに案外気付かなかったりする。

年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。~私は泣きたいくらいに強く、面白い、面白いと思い続けたのだった。

そうだ。年を重ねることは素晴らしい。

人生捨てたものじゃないと思える一節。


「ママ」より

体がすこしらくになったら本を読みなさい。問題の多くは、自分だけの問題にとらわれすぎることから生まれるものよ。

自分に意識が向きすぎると色々と悩んでしまう。

自分以外の誰かの物語に集中することで、悩みが大したことではないと気付くことがある。


「むすびめ」より

理解しあうために必要な年月もある。人は、生きるほどに必ずしも過去から遠のいていくのではなく、時を経ることで初めて立ち返れる場所もあるのだ。

時間が経ったからこそ話せたり、様々な経験を重ねたからこそ素直になれたり。

理解しあうベストタイミングはたしかにあると感じる。


年を重ねるっていいものだなと思わせてくれる一冊だった。

もうすぐ夏休み。

子供たちと一緒に8月はたくさん本を読もう。

付箋の使い方はこれであってるのかな?

その辺りも模索していこうと思います!



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