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コンビニ人間と制服マジック

久々に本を読みたい気分が戻ってきた。

私は根っからの読書家ではなく、時間と気持ちに余裕がなければ本が読めないのだが、やっと少しゆとりができてきたようだ。

手に取ったのは村田沙耶香さんのコンビニ人間。

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村田沙耶香さんの本は以前に「しろいろの街のその骨の体温の」を読んだことがあり、それ以来苦手意識を持っていた。

あまりにもまっすぐすぎて、傷つけ合い、もう辛くて辛くて、トラウマになるレベルだった。
読むのもしんどいのだけど読み進めてしまうという不思議な引力のある本。
そんな感じで読後はぐったりとしてしまったので、もう村田沙耶香はしばらく読まないと決めていた。

それなのになぜかコンビニ人間読んでみよう!と昨日図書館で思ったのだ。
芥川賞受賞で話題になっていた頃は怖くて手に取ることはしなかったのに。

36歳、コンビニバイト歴18年、未婚の女性が主人公。
彼女は最終的に大切なものに気づく。

結局自分が納得しているかどうかが重要なのではないかと思う。

昨今は自分軸をしっかり持つだとか、他人に影響を受けすぎない、人目を気にせず他人からの評価を気にしない、そんなあれこれが良しとされている風潮があると思う。

たしかにそういう人は素敵だし、そんな風にいられたら自由で強いだろうなと思う。
できるだけそういう考えでいたいとも思う。

でも周りに合わせ、周囲の人を安心させ、それが自分にとっても心地良いのであればそれもいいだろう。
自分が納得しているのであれば。
自分にとっての普通が誰かにとっても普通とは限らない。

そんなことを考えさせられた一冊だった。

ページ数が少なくあっというまに読み終えてしまった。
村田沙耶香さん、今回はトラウマにならず。
現代社会についても考えさせられるとても面白い本でした。

縄文時代から社会は変わっていないのか…。


話は変わります。

制服マジックってありますよね。

仕事を始めてまだ1ヶ月経っていないのだけど、制服を着て働く人々というのはどうしてこうも輝いて見えるのだろう。

中高生の頃、みんな同じ制服で、でもその中で垣間見える個性に魅力を感じるということがあった。

情報量が少ないからこそ、わずかな個性にスポットライトが当たるというか、オフィシャルな中に少しのプライベートがのぞく特別感。

何が言いたいかというと、職場で目の保養的存在の人がいて、その人の靴下がこの間チラッと見えてて、清潔感のあるグレーの靴下で、ちょっとプライベートを覗いてしまったような、そうかグレーの靴下かなんか素敵やなと思って。

これが若者っぽいくるぶし丈の靴下やったらちょっと残念やし、イメージ通りでちょっとうれしかったという話です。

そんなことよりちゃんと仕事しよう。

大丈夫、真面目にやってます!!


では、明日からもがんばりましょう♪





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