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集中することに集中する

数年ぶりの「集中ブーム」到来。

わたしは頭の中ではかなりおしゃべりだ。
常に何かしらの独り言が脳内で繰り広げられている。
そのうち口から言葉となって出てくるのはおそらく数%、1割にも満たないと思う。

「頭の中のひとりごと」という存在に気づいたのは5年ほど前。
ある一冊の本を読んだことがきっかけだった。
それは目の前にあるものに集中しようという内容で、脳内おしゃべりの暴走を意識的に止めたほうが良いというものだった。
その本を読んで初めて、そっかわたしは目の前のことではなく頭の中の世界に支配されているのだなと知った。

瞑想に通じる。
考え事をせず、頭の中を空っぽにする。
今いる場所、見えているもの、していることに集中する。

考え事を常にしているとミスをしやすい。
気持ちが脳内の世界に持っていかれるので現実の自分の行動に意識が向かない。
そういう時にメガネをかけながらメガネを探したり、シャンプーしたのにまたシャンプーをしてしまって、めっちゃ泡立って、2回目だという事実に気づいたりするのだ。

だから自分が今脳内に持っていかれてるなと、まず気づく。
そして現実世界で目に見えるもの、感じることに意識を向ける。

なんだか難しく書いてしまったかもしれないけれど、たとえば運転する時。
信号が見えている、信号は青だ、薬局はまだ開店していない、暑いからエアコンをつけよう、エアコンの風は冷たい、右へ曲がろう、ウインカー出しました、直進してくる車を待ってから曲がろう。
ただその現実に起こっていることだけに意識的になる。
そこで今日の夜ご飯何にしようとか、あの時あの人にかけた自分の言葉は本当にあれで良かったのかなとか(こうゆうことを考え始めると厄介。)は考えない。

これ、簡単そうでわたしにはめちゃくちゃ難しい。
すぐに脳内でおしゃべりが暴走しはじめるのだ。
でもそこでもう一人のわたしが登場してストップをかける。
またしょうもないこと考えてるでー。
しまった、目の前のこと目の前のこと、と。
繰り返し訓練である。

前回本を読んだ時にあれほど感銘を受けたにも関わらず、人間はやっぱり忘れてしまう生き物。
いや、ちゃんとその時点で自分のものにできる人はできるのだろうけど。
わたしはすっかり元の脳内おしゃべり人間に戻っていた。
そして最近になって友人がたまたま似たような話を持ち出し、やっぱり大事なことだなと思い、ブーム再来となった。

でも頭の中のひとりごともやっぱり無意味ではないと思うんだよなあ。
あーだこーだ考えて、だからnoteという場所にいる。
そしてここが好きな人々は日々脳内で盛大におしゃべりを繰り広げているんじゃないかなあと思っている。

つまりメリハリが大事、ということで。
今後もここで頭の中の言葉を書き残していきたい。





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