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一緒に観ようは、一緒でなくていい。 HBO x Scener

世界中のエンターテイメント界は、時間の奪い合い。映画にゲームにドラマに、YouTube…少し前は利用者の実際のライフスタイルを無視して、ネット環境やデバイスといった技術戦争でした。しかし、現在は完全に「ユーザーにとって、いかに魅力的か」、という健全な論点になっていっている気がしています。サブスクの世界では、特に今年のアメリカでは激戦が繰り広げられていると言えるでしょう。「ストリーミング戦争」と表現されていますが、Netflix、Amazon Prime、hulu、Disney+、Peacock、AppleTV+、HBOMax…という主演級の役者が揃いつつあり、更にはCovid-19の影響でホームエンターテイメントの需要が高まっていることも手伝い、何をどう提供するかという各社によるリリースの嵐の中での戦いです。

そんな中、今週のDEADLINEの記事には、気軽で面白いものがありました。

HBO And Scener Set Social Co-View Deal, But It Won’t Apply To HBO Max At Launch (HBOとScener社が、パーティ視聴の提携するって、でもHBOMAXではないみたいよ。)

HBOは日本でいうWOWOWのような有料放送サービス。コードカッティングが叫ばれる中での対策として、HBOは、数年前からHBO-NOWやHBO-GOといったチャンネルと一緒にセットで売る為のオンデマンドサービスを提供していました。今回の記事は、そこにScener社と技術提携して、「パーティ視聴」を可能とするというものです。パーティ視聴とは、別の場所にいる友人や家族と、一緒に同じコンテンツを同時視聴できる機能のこと。更には、インタラクティブ性もあり、チャットやビデオでの会話も出来る、というものです。PCデバイスに限るようですが、Covid-19で自粛が続く中では、非常に好まれるファンクションと言えるでしょう。オンライン飲み会ならぬ、オンライン上映会となるわけですね。共に会員である必要がありますが。

以前から、NetflixにはNetflix PartyというChromeにだけ対応していた同様の機能がありました。しかし、これは、Netflixのオフィシャルファンクションではないのです。(知った時は少し驚いた。)ま、ネフリ側も静観しているということは、やはり恩恵を被っているからかしら?でも、コンテンツのセキュリティ面で考えると、黙っているのも良くはないと思いますけどね。

HBOについては、オフィシャルの機能という事なのでしょう。ただ、既に発表されている通り、ジブリなど、他社作品も多数入るであろうHBOMaxでは、まだ未定ということでしょうか。繋がる両者が、そのサービスの正規の会員であれば、同時に再生というだけなので、作品の価値を守るという意味でも大丈夫な気がしますけどね。日本でも広がるのでしょうかね。個人的には、とても面白そうですし、期待したいファンクションであります。

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