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本気の宝塚歌劇! U-NEXTがライブ配信生中継発表!

まだ記憶に新しいのではあるが、宝塚歌劇は新型コロナウィルスが流行り始めた頃、適切な対策とともに星組・雪組公演を続行していた。宝塚では、礼真琴率いる新生星組、東京ではトップコンビが退団を発表した雪組公演だった。星組公演は、専科ベテランの退団もあり、なんとか宝塚劇場の幕を閉じ、雪組公演も異例のタカラヅカスカイステージ(CS)で生中継を行い、苦しい感動の中、閉館へと動いた。とても辛い決断だったと思う。宝塚歌劇のような劇場は、きちんとインフルエンザなどにも耐えうる法律整備の基準の元に建つ劇場だ。ライブハウスなどとは異なる。もちろん世の中にはきちんと興行の為のライブハウスもあるが、ほとんどが劇場より安価で設定できる「飲食店」の基準での設備だと思う。なぜチケットに「ドリンク」が含まれているのか考えた事はあるだろうか。あれはサービスではない。あれがないと登録された「飲食店」ではなくなってしまうからだ。

さて、阪神淡路大震災以来の休館を迎えた宝塚歌劇。休館期間としては、第二次世界大戦以来なのではないかと思う。劇団を支える企業側も、タカラジェンヌも、この期間をどのように迎えたことだろう。

7月17日、宝塚大劇場の花組公演「はいからさんが通る」で幕が再び上がる。柚香光のお披露目公演であり、大正ロマネスクで全国を楽しませた作品の再演だ。心から拍手を送りたい。そして、東京宝塚劇場も新生星組で幕は上がる。そして梅田の宙組公演も。

私は復活劇が心から好きだ。涙や苦渋の決断の後、たくさんの人々の思いを受けながら、宝塚歌劇は立ち上がる。残念ながら、完璧な状態だとは言えない。ひとつずつ席を空け、貴重なシートは半数にしか割り当てられない。プラチナチケットが更に高騰してしまう。そこで、宝塚歌劇は、新しい方法を作ってくれた。それが、映画館ではない、配信でのライブ生中継だ。先日のサザンオールスターズのように、家で見る事ができる。

U-NEXTは今日、星組、花組、宙組公演のライブ配信生中継を発表した。この英断に喜ぶ人々の声が、全国から聞こえてくるようだ。

U-NEXT初、宝塚歌劇の公演を全編ライブ配信決定

そもそも宝塚劇場へのチケット入手の可能性はとても少ない。私も宝塚友の会に入ってはいるものの、なかなか希望を取れるものではない。でも、もちろんそれでいいと思っている。私は自由に体が動いて、スケジュール管理も出来て、劇場から比較的近くに住んでいる。それだけでも幸運だと思うからだ。世の中の多くの宝塚ファンが、残念ながらそのような状況ではないと思う。家族の都合で自由な時間がない、体が思うように動かない、スケジュールを自分で自由には決められない、宝塚市や日比谷へ簡単に行ける環境にはない。でも、このライブ配信生中継では、家にインターネットとU-NEXTがあれば、しっかり観る事が出来る。家のテレビがAndroidTVやFireTVであれば、しっかり家で大画面で見られる。感動することが出来る。私は、宝塚歌劇の今回の配信の選択で、今まで悔しい思いをしていた人たちが、しっかり感動を掴むことが出来ると思っている。日本中で、悔し涙ではなく、感動を掴むファンが沢山現れるのだ。同じ宝塚ファンとして、ただ幸せでしかない。

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