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神泉苑祭

日本の各時代
旧石器時代 – 紀元前14000年頃
縄文時代 前14000年頃 – 前3-5世紀
弥生時代 前3-5世紀 – 後3世紀中頃
古墳時代(大和時代) 3世紀中頃 – 7世紀頃
飛鳥時代 592年 – 710年
奈良時代 710年 – 794年
平安時代 794年 – 1185年
鎌倉時代 1185年 – 1333年
建武の新政 1333年 – 1336年
室町時代 1336年 – 1573年
 南北朝時代 1337年 – 1392年
 戦国時代 1467年(1493年)– 1590年
安土桃山時代 1573年 – 1603年
江戸時代 1603年 – 1868年
明治時代 1868年 – 1912年
大正時代 1912年 – 1926年
昭和時代 1926年 – 1989年
 バブル期 1986年12月から1991年2月頃まで

○神泉苑
神泉苑は、平安京遷都とともに桓武天皇がつくった禁苑(天皇のための庭園)でした。
現在は当時の十数分の一しか残っておらず、文化財としては平安京最古の史蹟として国の指定を受けています。

弘法大師を本尊とする東寺真言宗の寺院になっています。
平安建都の際、都の南玄関・羅城門の東に作られた国立の寺院です。
唐の国で学んだ密教を生かし、日本初の密教寺院を誕生させました。

○神泉苑祭 平安時代
神泉苑祭は、平安時代前期の869年(貞観11年)に京で疫病が流行した際に、当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、八坂神社の神輿を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったことが始まりとされています。

○神泉苑祭 江戸時代
江戸時代より続く、弘法大師ご勧請の善女龍王をお祀りするものです。
龍王社拝殿には本神輿を安置し、境内には三本の剣鉾を建立し、諸行事を盛大に執り行います。

雅楽の演奏や御輿巡行、仏事や神事などが行われ、稚児行列や静御前の舞なども披露されます。

本年は善女龍様の千二百年を記念し、増運弁財天、毘沙門天の特別ご開帳も行います。
御神輿、剣鉾は4月29日昼頃から5月4日の昼頃までお祀りする予定です。

●教王護国寺(東寺)真言宗
真言密教の根本道場である東寺を本山とする真言系仏教宗派で、古義真言宗に属しています。
宗祖は弘法大師空海で、「鎮護国家・広度衆生」の創建理念に基づき真言宗を立教開宗しました。

東寺真言宗は真言宗18本山のひとつです。

●真言宗
平安時代初期に弘法大師(空海)が中国で学んだ密教を日本に伝えたことが始まりと言われています。

古義真言宗は、空海(弘法大師)を始祖とする真言宗の宗派のひとつで、高野山に伝わる本地身説の古義を主張する一派です。高野山金剛峯寺が総本山で、仁和寺、大覚寺を大本山としています。
高野山真言宗総本山金剛峯寺、東寺真言宗教王護国寺、善通寺派総本山善通寺、醍醐派醍醐寺、御室派仁和寺が主なお寺とされます。
1926年に真言宗高野派、真言宗御室派、真言宗大覚寺派が合同して組織されました。

◯高野山真言宗総本山金剛峯寺
弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から開創の勅許を得ています。
金剛峯寺という名称は、『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経』というお経に由来し、「この山は永遠に守り続けなければならない最上最尊の峯」という意味が込められています。
高野山真言宗は、和歌山県の金剛峯寺を総本山としており、信徒は1,000万人、寺院は3,600寺を有しています。
高野山独自の暖房施設「土室(つちむろ)」、一度に2,000人分のご飯が炊ける3つの「二石釜(にこくがま、にしこかま)」などがあり信者や僧が多かったことがわかる。二石は、280キログラム

●お教
真言宗の教えでは、『大日経(だいにちきょう)』や『金剛頂経(こんごうちょうぎょう)』が拠り所とされており、法要では『般若理趣経(はんにゃりしゅきょう)』や『般若心経』『観音経』などが唱えられます。

『般若心経』は、中国の三蔵法師(玄奘三蔵)がインドから持ち帰ったお経『般若波羅蜜多経』を300字ほどに要約して唱えやすくしたもの。
「ギャーテー、ギャーテー、ハーラーギャーテー、ハラソーギャーテー、ボージーソワカ」
ゆきましょう、ゆきましょう、捉われなき世界へ、素晴らしいところ(彼岸)へ、ひとり残らずゆきましょう、悟りよ幸あれ

●護摩祈祷「願望達成術」

高野山真言密教の護摩祈祷では、真言(仏の言葉)を唱え、護摩木を炎に投じて不動明王の深秘の法力を得る霊験あらたかな「願望達成術」が行われます。
お焚き上げ、御火加持、御真言唱和、御護摩札をまつる、 御礼詣り。
護摩祈祷の方法は次のとおりです。
①壇上に本尊を安置する
②炉に火をつけ、護摩木を焚く
③手に印を結んで真言(仏の言葉)を唱える
④火中にお供え物を投げ入れて本尊を供養する
⑤一心に願いに思いをこらし祈る

お不動様の智慧の炎により、家内安全や商売繁盛、交通安全、開運厄除などのさまざまな願いが清浄な願いとして高まり、成就することを祈念します。
「護摩木」には、願目(願い事)、名前を上から順に書きます。四字熟語、若しくは願い事を日本語で。
外国人観光客にも人気ですが信者を増やす事には繋がらないでしょう。

古義真言宗は本地法身説
真言宗最高仏である大日如来が自ら説法するとする説です。

新義真言宗が加地法身説
大日如来が説法のため加持身となって教えを説くとする説です。
鎌倉時代に衰退しましたが、興教大師覚鑁が庶民にひろく教えを説くことで復活しました。
また、弟子であった頼瑜が発展させたと伝わる。

新義真言宗は紀州根来寺に拠っており、現在は京都智積院を本山とする真言宗智山派と、奈良県桜井市の長谷寺を本山とする真言宗豊山派が二大宗派です。

●平安時代の食事
平安時代の庶民の主食は、麦類やアワ、キビなどの雑穀で、おかゆにしてかさまして食べていました。
白米は天候に左右され生産量も限られていたため、庶民の食卓に上がることはめったにありませんでした。
雑穀ででお腹をいっぱいにするのが基本でおかずは少なかった。
おかずには味付けがほとんどされておらず、自分で塩や醤などをつけて食べていました。
当時の調味料は、塩と酢、酒、それから醤油の原型みたいな醤(ひしお)のみで、それを小皿に入れて1つの台(お膳)にのせ、好みで付けて食べていました。

貴族の主食はもち米の半つき米で、1日2食と酒や菓子の間食でした。
副食は品数も多く豪華なのですが、魚貝類や肉類の多くは遠方から運ばれるため、干物などに加工してあり、新鮮なものは少なかったようです。

貴族たちの多くが栄養失調(摂取する栄養の偏り)や皮膚病、結核、脚気、鳥目などの病気になりがちで、早死にするものが多かったと言われています。
推定平均寿命は、男性が50歳、女性が40歳でした。
女性の平均年齢が低いのは、多産と自然分娩による死亡も多かったようです。

◯静御前
静御前(しずかごぜん)は、舞の名手として知られ、常盤御前や巴御前と共に平安の三美女として称されることもあります。
平安時代末期から鎌倉時代初期の女性白拍子(女性が男装して歌いながら舞を披露する日本の伝統芸能)で、源義経の妾(しょう)として知られています。

100年に一度の干ばつに見舞われた際、雨乞いの儀式を成功させた伝説が残っており、このとき居合わせた源義経は、静御前の舞を見て恋に落ちたと言われています。
静御前は、頼朝に追われた義経と生き別れ、義経との間に生まれた子を殺されるなどの悲劇に遭いながらも義経への愛を貫いた気丈な人物として知られています。

https://www.youtube.com/watch?v=xU0_Ur0TFMs

「二人静」(ふたりしずか)


●歯磨き習慣
紫式部も清少納言も口は臭かった?
平安美人も台無しの話になりますが、平安時代は歯磨きをする習慣がなかったので、口が臭かったと書かれていることを見かける。ここには見落としが有り、庶民は普及していなかったかも知れないという話であって、帝と平安貴族、僧侶達の間では歯磨きは普及していた。

平安時代には既に歯磨きの習慣が定着していたので、紫式部もお口は臭くなかったでしょう。

縄文時代の爪楊枝
縄文時代や弥生時代の遺跡からは、木の枝を加工して爪楊枝のような形で歯を磨いていたと思われる痕跡が見つかっています。

飛鳥時代の歯磨き儀式
日本では6世紀頃に中国より仏教が伝来したことにより、僧侶や公家など上流階級を中心に定着したと考えられています。菩提樹の小枝である「歯木(しぼく、もしくはしもく)」を使って身を清める仏教の儀式として歯を磨いていたようです。
古代インドでは、釈迦が弟子に仏前で経を読む前などに木の枝を使って歯の掃除をすることを指導したと伝えられています。

歯磨き粉
食塩、黒コショウ、ミントの葉、アイリスの花を混ぜたもが使われ始めたのは、応神天皇(270-310年)、仁徳天皇(313-399年)の頃と言われています。

ハッカは江戸時代の歯磨き粉に使われた記録が残る。
江戸時代には公家・武家だけでなく庶民も含め、歯磨き習慣は定着しています。
浮世絵にも歯磨きしている作品があります。

鯨楊枝
明治時代に天然材料の歯ブラシが伝わった時に「鯨楊枝」と呼ばれていたようです。
歯ブラシが国民に広くひろまったのは大正時代からで、プラスチックは昭和の物です。

歯を磨かなくても虫歯にならない人は、次のような特徴があると考えられます。
・歯質が良い(強いエナメル質)
・唾液の分泌量が多い(細菌が口内に溜まることが少ない)
・刺激時唾液による緩衝能が強い
・唾液がアルカリ性に傾いている(酸などに対する抵抗性)
・口腔内の虫歯菌の数が少ない、運が良い
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、唾液が交じることで人から人へと感染するため、キスをすることで虫歯がうつる可能性があります。

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