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「鞄」のアレゴリーは何か~安部公房著「鞄」の考察~

鞄について・・・ 「鞄」は、新潮社の「笑う月」にある短編のひとつ。高校の現代文の教科書に掲載されることもある。 作品のあらすじ  とある事務所にあまり身なりの綺麗ではない青年が「働かせてほしい」と言って訪ねてきた。  その青年は就活をするにしては大き過ぎる鞄を持っていて、対応する男は不審に思う。そして青年は、この会社に来た理由を「この鞄のせいでしょうね。」と言うのである。  男は青年に、その鞄を持ち歩く理由であったり、中身であったりを聞き出そうとするが青年の返答はパッとし

    • 就活で隣になったヤバい奴

      私が出会ったヤバい就活生のお話 とある合同企業説明会にて、会も中盤になったところ 私はとある大企業のグループ企業さんのブースに入った。 入った企業さんの前の限目の説明が終わるのを軽く挨拶をして待たせてもらって、無事最前列に座って一息ついたとき 彼がやってきた。 ドタドタと彼がやってきた。 彼は私の隣、中央の席に座ったのだが、鼻息が荒く動作も慌ただしくしていて明らかにアガっているようだ。 前半をゆったりとした感じで過ごしてきた私とは纏う空気が違い過ぎる。 鞄から慌た

      • 田舎の民と夜の東京~国会議事堂、皇居外苑編~

        国会議事堂前駅についた私だが、出口を間違えて国会議事堂までしばらく歩くことになってしまった。 歩いている人も少なければ、車も少なかった。 国会議事堂周辺には、警官と私しかいないようだった。 私は国会議事堂が夜間はライトアップされていると思っていたのに、 そこにあったのは、月明かりに照らされた国会議事堂あるのみだった。 さらに、国会議事堂を正面から撮れるスポットがないのである。 ひと通り国会議事堂を眺めた後、私は皇居の方へ向かうことにした。 皇居外苑につくと、辺りは

        • 田舎の民と夜の東京~浅草編~

          遠路はるばるやってきて、インターンシップを終えた私。 傷心の最中にあった。 このままでは、潰れてしまう そう思った私は、夕方、東京行の列車に飛び乗った。 とりあえず向かうのは、浅草である。 と、いうのも私のご学友のインスタグラムに数多く出現していたからだ。 さて、そんな有名観光地についた。 観光客やカップルでにぎわっていた。羨ましい。 そして、門をくぐってまずあるのは、ずらりと並ぶシャッターである。 仲見世でのお買い物に憧れはあるが、残念だ。 まだ、2軒ほどや

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        「鞄」のアレゴリーは何か~安部公房著「鞄」の考察~

          「寂しい奴だなあ」といって、缶コーヒーを差し出されたい

          「寂しい奴だなあ」といって、缶コーヒーを差し出されたい

          「ありがとう」が言えない私

          私は、「ありがとう」と自然に言える人になりたい。 自分の頼み事を相手に聞いてもらったとき、叶えてもらったとき 落とし物をひろってもらったとき、 ちょっとした気遣いを感じたとき 普段、「ありがとう」と言うべきタイミングはたくさんあると思う。 しかし、私にはこの「ありがとう」が言えないのである。 こういうタイミングで私は、意味のない別のことを言ってその場を誤魔化して逃げるのだ。 こういうことがあったことに、気づいた後はいつも後悔で頭がいっぱいになって、ときには後から「

          「ありがとう」が言えない私

          「義和団の乱(著松岡圭祐)」を読んで~穂麦むぎの読感No.1~

          作品について 「義和団の乱 黄砂の籠城・進撃総集編」(講談社)は、松岡圭祐さんの作品で、義和団事件の公使館防衛を描いた歴史小説。 作品のあらすじ  義和団、公使館に立てこもるの人々の両方の視点からこの防衛線が描かれている。  義和団の長である張徳成は、バラバラに洋人と対抗する集団をまとめあげ、「扶清滅洋」を掲げて公使館を包囲・攻撃する。  北京公使館地域を包囲した義和団20万人に対して、列強連合軍は500人で立ち向かう。  列強連合軍を率いるのは、新任駐在武官・柴五郎であ

          「義和団の乱(著松岡圭祐)」を読んで~穂麦むぎの読感No.1~