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温故菓新-オンコカシン

温故知新という四字熟語があります。訓読みすると「故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)」となります。”温”には「おさらいする、たずねる」”故”には、古いものごと」といった意味があります。それは、「お菓子の世界」でも同じこと。国内外でさまざまな種類のお菓子が作られていますが、ふと「世界で一番古いスイーツって、何だろう?」との疑問が浮かび、さっそく調べてみると次のようなことが分かりました。

世界最古のスイーツ「セアダス」

イタリアの地中海に浮かぶサルデーニャ島に5000年前から存在するヨーロッパ最古のデザートと言われています。紀元前3000年発祥と思うとかなり長い歴史で、世界最古と言われることも。島の名産でもある新鮮な羊乳を使ったペコリーノチーズ(※イタリア語で雌羊を「ペコーラ」というところから)を自家製生地に挟み、オリーブオイルで揚げてはちみつをかければ、島の伝統菓子「セアダス」の完成。少しカロリーが気になるけど美味しそうです。

世界最古のスイーツといわれる「セアダス」

現地住民の多くは、甘いデザートワインを合わせるのが至福の味だそう。
チーズの塩気とはちみつの甘さが重なり合い、なんとも言えない美味しさなんだどか。東京・自由が丘には、日本初の専門店があるとのことです。
地方にも食べられるお店があればいいのですが、今のところは難しいかな。

ちなみに日本最古は…

「世界はわかった。じゃあ、日本は?」と思った読者さん。ご安心下さい。
調べてみました。日本最古のお菓子とされるのが京都発祥の清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」という一見、どこかの雑技団のような名のお菓子。
京都にある老舗和菓子屋が販売する、およそ1000年もの歴史がある逸品。

清浄歓喜団…どことなく某有名マンガのアレみたいな見た目

中にはあんこが入っており、宗教的な意味合いのあるお菓子ということで、あんこにはお清めとしてハッカや丁子 ちょうじ、ニッキ、白檀 びゃくだんなど七種の香りが混ぜ込まれています。地元住民の中には「食べるお香」と呼ぶ人もいるほど。

「菓子工房ポコアポコ」にて販売中の「レアバウム」をはじめとした「バウムクーヘン」も本場ドイツの伝統製法を受け継ぎ、製造しております。


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