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「ここにいるよ」と言える大人になりたい

皆さんは「大人」ですか?
自分のことを「大人」だと思っていますか?

「40歳だけど大人になりたい」という本を読みました。

現在、僕は28歳。
40歳まで、ちょうど干支一周です。
40歳になるころ、自分は大人になれているのでしょうか?
僕は、10代の頃から「大人」に憧れていました。
「大人って楽しそうで、色んなところへ行けるし、はやく大人になりたい」
28歳も「大人」と言われる年齢だと思いますが、今改めて

「大人って何だろう?」

と考えると、楽しくいられることに違いはないけれど、10代の頃とはまた違う捉え方をする自分もいるなと思います。

本の中の「インターネットと大人」の文章が好きで、何度も読み返しています。

クソリプとか誹謗中傷とかを食らうこともたまにあるけど、それでも人の気配を感じることに安心せずにはいられなかった。

人の気配。
子どもの頃って、人の気配なんて「意識せずともそこにあったもの」のように思います。
むしろ邪魔になるくらい近くにあったかもしれません。
学校に行けばクラスに同級生や先生がいて、帰る場所にも誰かがいる。
それが大人になると、人の気配は「探さないと感じられないもの」になるのかもしれません。
一人暮らしの休日、一歩も家から出なかった夜、一言もしゃべっていないことに気付く。
「SNSでの繋がり疲れ」という言葉も聞くし、確かにそんなこともあるのだろうけど、「人の気配」が全く感じられないのはやっぱり寂しいなと思います。
SNSでの言葉にうんざりすることもあるけれど、「画面の向こうに誰かいる」という「人の気配」に救われることもあります。

本では『あの頃ペニー・レインと』という映画のセリフが引用されていました。

「俺はいつだって家にいるよ。クールなやつじゃないからさ」

著者の王谷さんは、このセリフを

大人が子供に言ってあげられる最も優しいセリフのひとつだと思う

と書いていて、共感しました。
いつか僕も「ここにいる」と言える大人になりたいと思います。
「ここ」とは、家かもしれないし、インターネットかもしれないし、また別の場所かもしれません。
今はまだ分からないけれど、笑いながら「ここにいる」と言える場所で、誰かにとっての「人の気配」になれる大人を目指したいと思います。

皆さんにとっての「大人」はどんな人ですか?
「なりたい大人」はどんな人ですか?

*

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