水戸サポが感じた #甲府にチカラを のチカラ
2024明治安田J2リーグ第2節
水戸ホーリーホック対ヴァンフォーレ甲府戦。
水戸は後半立て続けの失点で1−2敗戦。久保選手のプロ初ゴールはあったものの、水戸にとってはほろ苦い敗戦となった。
チームとして、あらゆる面でまだまだ練度を上げていかなければいけない、そう痛感させられたサポーターは多かっただろう。
ミスから失点するのはなかなか辛いものがある。ただ、ここは前半耐えて勝機を狙って修正してきた相手を褒めるべきだったと思う。
それよりも何よりも、この試合を見ていて、いちサッカーファンとして嬉しかったことがある。
対戦相手はアジア16強に入ったチームだった、ということ。
J1のチームなら、ACL参戦クラブと対戦することがほぼ日常のことだから、特に気にすることもないだろう。
ただ、今水戸が戦っている、
このリーグは、J2だ。
明らかに場違いである。
場違いは言い過ぎかもしれない。
甲府さんは天皇杯を優勝して、正当にアジアチャンピオンズリーグというアジアNo.1クラブを決める大会への出場権を手にしたのだから。
ちなみに、クラブワールドカップに繋がる大陸毎のクラブ選手権は各大陸に数々あれども、2部リーグ所属での参戦は世界中見渡してもレアケースだ。
たまにヨーロッパリーグ(欧州ではカップ戦王者はCL出場不可)にカップウィナーが出ることがあるけれども、おおよそ3年に一回あるかないかだ。
しかも近年はビッククラブへの資本集中が進んでいるから、その頻度は減る一方だ。
アジアチャンピオンズリーグにおいても、2部リーグから参戦した事例は、04年の東京V、22−23年の全南(韓国Kリーグ2)、そして今季の甲府の3例しかない。
それだけレアな事態な上に、グループリーグを突破して決勝トーナメントまで勝ち上がったのだから、同じリーグのチームを応援するものとして間接的ではあるが本当に誇らしいと思っていた。
自分は甲府さんのACLホームゲームは初戦のブリーラム戦を除いて全試合観戦している。(初戦だけ仕事の都合が合わなかったのが悔やまれる)
いつもの小瀬ではなく国立になった経緯は甲府サポさんによって多数語られているのでここでは割愛するが、試合を経るにつれて観客数が増えて行き、他サポも含めて巻き込んでいった、その熱量を忘れることができない。
ある意味で緊急事態だったとはいえ、それをプラスに変える力、地元広告会社と共同で前例にないプロモーションに挑戦していく姿は、自分たちの地元クラブがもしACLに出ることになったらこうなる、という疑似体験をするようだった。
いや、うちでもここまでできるのだろうか…?
結果として、今までのどのクラブがACLに出た時よりも、当事者的な熱量を持って応援することができたのは、他サポの立場からして大変貴重な経験だった。
他サポをちょうどいい場所で受け入れてくれたことを含めて、交付の皆さんには本当に感謝しかない。
そしてもちろん、J2のレベルをそのままアジアの大会に持ち込んだとしても、それなりに(というかむしろJ1クラブともほぼ遜色なく)戦えたのは、むしろ今後更なる波及効果をこのリーグにもたらしてくれそうな気がしてならないのだ。
例えば水戸がベトナムのソンラム・ゲアンと提携を結んだように、地方クラブがアジア各国と交流なり育成プログラムを始めようとするときに、甲府の事例を挙げて、J2でも世界と比べれば実力のあるリーグであること、あらゆる面で懐の深いリーグであることをアピールできることはプラスでしかない。
地方の街クラブでもJ2レベルであれば世界と繋がることができるのだ。甲府さんが残してくれた足跡はとてつもなく、大きい。
話をリーグ戦に戻そう。
ホームでは甲府さんに勝てなかったものの、昨年のホーム戦と比べればすこぶる戦えていたし、お互いに成長した中でいいいゲームができたことを誇りに思っている。
(その後のリーグカップでYSCCにやられるなどは、最近の水戸らしいとも思うが、むしろここから学べることは多い)
何度もこのnoteに書いているが、水戸ホーリーホックというクラブは敗戦から学んで強くなれるクラブだ。
アジア16強の甲府さんとは、最終節に小瀬で対戦がある。その時までに、こっちがどこまで成長できるか。
今からワクワクして仕方がない。
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