友達のグラデーション

久しぶりに連絡のあった友達が、会わない数年の間に手術をしていた。
わざわざ連絡していうことでもない、私が逆の立場でも同じ様に思って伝えないだろう。

大学を卒業して、友人を含め自分も地元に帰った。すると自然に会う回数が減った。最初の1・2年は仲の良かったメンバーと温泉などに集合して会う機会を作ることが出来た。
しかし、仕事で休みは取りずらくなり、友人の中には早々に結婚するメンバーもいて、結婚するとそれこそ、個人の都合を優先しづらく、わざわざ遠方から何処かにみんなで集まること自体が難しくなった。

結婚し、子供が生まれれば、当たり前にそちらの生活が優先になる。
地方とか、都内とか、住んでいる場所が離れているから、尚更、会うことに係る時間も予算もかかってくる。

年賀状ばかりの関係性が何年か続き、ある時、連絡が取れると、手術したり、人生の転換期であったりするのだ。

友人から連絡が無かったことが寂しいとかではない。
今でも電話や会う機会があれば、その瞬間に以前のような関係性に戻れるのは分かっている。
だけど、ゆっくりと友達ごとにグラデーションが出来ている。
濃かったり、薄かったり。

それは濃いからいいとか、薄いから良くない、ということではない。
詳しい今の状況を逐一話すとか、話さない、でいい悪いが決まるのでもない。

体調が思わしくない時期があり、今、元気になっているのであれば、今、会うべきではないのか?そんな自問自答を繰り返している。

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