見出し画像

底好きのサケ科稚魚 正体は?

札幌市内のサケ稚魚たちは、すっかり海へ向かったようです。湧水の千歳川では、いまどんな魚たちが泳いでいるのか、6月の様子を調べてきました。

本流の水温は13度ほど、一方、岸から染み出す湧水は9度で、真冬も今も、変わらず安定しています。元旦に調べた時にはその湧水の温かい流れを頼りに、サケ稚魚たちが泳いでいました。

サケ稚魚を探す

初夏ともなると、稚魚たちは湧水の温度を頼りにする必要がないようです。冬から春にかけて群れていた湧水の流れに姿はなく、広範囲に分散しているようです。
稚魚たちがいたのは、メインの流れの巻き返しでした。

観察してみると、サケ稚魚がいるのは流れが緩やかな場所で水面近く、サクラマスの稚魚がいるのは、流れの中で中層です。

ウキゴリかと思ったら

今回の「発見」はこちらの稚魚です。底にぴったりと張り付いて上流からのエサを待ち、見つけると食べにいって、またもとに戻って底に張り付きます。水面越しに見たフォルムと動きはウキゴリのそれなのですが、水中で見ると、パーマークのあるサケ科の稚魚でした。いったいその正体は…。
※文章冒頭の写真の稚魚。

サクラマス?→時期が遅い上に色が赤っぽくない。ニジマス?→北海道民必携の「漁業生物図鑑・北のさかなたち」によると浮上が早すぎか…。

底にはりつく稚魚のほかに、イワナっぽい稚魚もいたりして、いろんなサケ科が入り乱れているようです。

サクラマスと何?

まわりを見ると同じ稚魚が

まわりを探ってみると、湧水の小川に、底に張り付いていたのと同じ稚魚が見つかりました。よく食べています。

図鑑やらネットやら調べても、どうもこれという確証がなく、最後は専門家にアドバイスをいただいた結果、どうやらブラウントラウトの稚魚のようです。

いつか、稚魚同定図鑑を作ろうと思います。

2020年6月7日撮影






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?