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のびのびやろう。ってどうやって?

イタリア料理教室を始めてすぐ、生徒さんたちが一様に一番驚かれたのが、

ほうれんそうをはさみで切って、少しの湯で茹でたこと。
やわらかめに茹でて、茹で上がったら冷水につけることなく、おにぎりみたいに握って水分を絞ること。


「ええーっ!!そんなことしていいんですか???」

「いいんです。そうして冷蔵庫保存するほうれんそうは、味つけしながら蒸し炒めすることになるから、微妙なシャキッな食感も、目の覚める緑色も必要ないから。」
料理での「思い込み」をはずしたら、作ることの楽しさが、いきなり見えてきたんです。

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ホームステイしていた家のマンマが、料理の味見をわたしにさせて、心配そうな顔で「マンカ サーレ?」といつも聞きました。
マンカは足りない。
サーレは塩。

そうか、塩と油が充分ならば、それなりに「おいしい」と思う味になるらしい。

イタリア料理には野菜のうまみがたっぷり。肉のうまみも入るし、海岸線沿いなら魚のうまみも入る。

塩+油+うまみ。 うまみが重なればうまみの相乗効果が起こります。

そうか、まずかろうはずがない。

塩や油を減らしたければ、うまみを増やせばいいのです。

いろんな調味料でニュアンスを変えて。
日本にはいろんな国の調味料があるから際限なく楽しめますね。

マンマたちの料理から、気づいたことでした。

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これはトラットリアで食べたのだけど、ちっさな魚介類を茹でたお湯でパスタを茹でていて、パスタに魚介の味が沁み込んでいるんです。
茹でる魚介が多いほど、パスタの味ははっきりします。
あるところで「魚介のパスタ」っていうから食べてみたら、見える魚介は、いかの足の先っぽが、しかも1本2本だったのよ(ぷんぷん)。
でも、まさに魚介のパスタでした。
忘れえぬおいしさ。今も思い出します。

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