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生き方をまとう


「親孝行しなさいよ。

あと、夫婦仲良くね。」


先日、法事で久しぶりに会った 親戚のおばあさん。


92歳でも

しっかりした

気丈なおばあさんが

わたしにくださった言葉。


何気ない言葉だけれど

ずんと重みを感じ

胸に残った。


そのおばあさんは、

亡くなった旦那さんの杖を

10センチほど切って調整し

今も大事に使われている。


旦那さんの名前が書かれた杖。

旦那さんの名前を

皺の刻まれた親指で、愛しそうに撫でられ

その文字は

薄くなっていた。


その杖は

その方の愛情と 心意気を

示しているように見えた。


家族に愛情を捧げた

その方の92年の生き方。


「親孝行」と

「夫婦仲良く」


こころに 大切に刻もう
そう想った。


生き方は

歳を重ねて

言葉や 表情や 物腰に

滲み出る。

着ている服よりも鮮明に

その人の生き方をまとっていく。



わたしは これからどんな風に

生き方を

まとっていくのだろう。


柔らかさと 優しさをまといながら

生きていきたい。





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