9月に置いていきたいこと。
あっという間に、という言葉を今年は何度使っているだろう。
春も夏もそんなに記憶にないのに、いつのまにかいちばん好きな季節がすぐそこにきていて、あっという間に、という言葉が頭に浮かぶ。
でも、ほんとうに?
いろんなことがままならなくなった4月から、
残り少ないガソリンで走り続けている状態じゃなかった?
膝を抱えて夜を数えて、
いつになったら日差しが差し込むのかわからない時間を過ごしていなかった?
本当はきっと、全然あっという間なんかじゃない。
すこしずつ、大丈夫でいられるようになりたいと願ってきたから、今そう言えるのだ。
あんなに真っ暗闇のなかを進む時間なんてもうまっぴらなので、
これまでの正直好きになれない私をできるだけ9月に置いてって、
いっとう好きな季節を迎えよう。
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