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知らない街を歩くときのこと。

居心地のよかった場所を離れるという経験が、私は人よりも少ないかもしれない。
高校までは地元だったし、大学在学中もずっと同じところに住んでいた。
ひとところに留まることが好きな私は、今年の春3回目の引っ越しをした。

これまでぬくぬくと過ごしていた場所を出ていくのは初めてではないし、
いつもは自分でも拍子抜けするぐらいあっさりと次の場所での生活に向かっていけるのだけど、今回はなんだか勝手が違う。

”学生”から”社会人”というステージにたって、毎日通う道も、帰ってくる街もこれまでと全然違うことに特別なさみしさを感じているのかもしれない。

『見知らぬ街を自分の身体にフィットさせるためには、一人で風景と対話する時間が必要だ』

私の大好きな本のなかの一節が浮かんだので、
GWは近くをふらっと散歩する時間にした。
壊滅的に方向音痴なのでよく迷子になるけれど、
それも「風景との対話」と思ったら楽しくなった。

まだまだ慣れてはいないけれど、「いい街だなぁ」と思えるくらいには、
穏やかに過ごせています。


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