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書くことをたのしむためのオーダーノート
この6年、1年の終わりが近づくたびに必ず訪れている場所がある。
蔵前にある『カキモリ』という文房具屋さんだ。
自分でノートをつくれるお店があると知ったのがきっかけだったと思う。
「自分だけのノートがほしい!」と当時住んでいた場所から1時間半くらいかけて出かけ、念願の初代ノートをお迎えした。
もともと「書く」ことが好きな私にとって、手で文字を書くということは、五感をめいっぱい楽しませてくれる瞬間
9月に置いていきたいこと。
あっという間に、という言葉を今年は何度使っているだろう。
春も夏もそんなに記憶にないのに、いつのまにかいちばん好きな季節がすぐそこにきていて、あっという間に、という言葉が頭に浮かぶ。
でも、ほんとうに?
いろんなことがままならなくなった4月から、
残り少ないガソリンで走り続けている状態じゃなかった?
膝を抱えて夜を数えて、
いつになったら日差しが差し込むのかわからない時間を過ごしていなかった?
華金よりも水曜日の甘やかし
『月曜日が楽しみになるサイクルをつくりなさい』
1か月前、入社してすぐの頃に言われた言葉を思い出した。
大学生のときにはバイトや講義の違いとか、楽しみにしてる番組だとか、
そういったことでしか気にしてなかった「曜日」に意味を持たせること。
これはけっこう、うまく生活のリズムをつくっていくコツになりそうなのである。
月曜日は、週末がちょっぴり名残惜しくて確かに足取りが軽いとは言えないかもしれない
仲良くなりたい5月のこと。
5月を好きになりたい。
5年前から常々願っているのに、毎年同じようなことをつぶやいてしまう。
5月のことが嫌いというわけじゃない。
ちょっとずつ彩られていく緑は私のお気に入りの色だし、
太陽の機嫌がよくなった空は穏やかだけどエネルギーを感じるし、
風だって思わず散歩したくなるくらいに心地いい。
春から初夏へうつろっていく瞬間は大好きなのに、
5月はなぜだかいろんなことが重なる時期でもあった。
日常にテーマソングをつけてみる。
社会人になって1か月、毎朝もみくちゃにされながら電車に揺られている。
これまで、「どこかに通う」ということにストレスを感じたことが
ほとんどなかったから、自分も揺られる側の人間になって痛感した。
「通う」って行為は、こんなに体力も気分もすり減るものだったのか。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた状態じゃどうにも気分なんてあがらなくて、
イヤホンをつけてなんとか自分だけの空間をつくっている私は、
きっと
知らない街を歩くときのこと。
居心地のよかった場所を離れるという経験が、私は人よりも少ないかもしれない。
高校までは地元だったし、大学在学中もずっと同じところに住んでいた。
ひとところに留まることが好きな私は、今年の春3回目の引っ越しをした。
これまでぬくぬくと過ごしていた場所を出ていくのは初めてではないし、
いつもは自分でも拍子抜けするぐらいあっさりと次の場所での生活に向かっていけるのだけど、今回はなんだか勝手が違う。