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保護猫と家族になるためには~得たものと必要な覚悟~

我が家には保護した茶トラのオスの「ごろ」が暮らしています。
子供が苦手な猫が多いで すが「ごろ」は 4 歳の息子と大の仲良し。
家ではいつも身を寄せてすごしています。

そんな「ごろ」とわたしと家族の出会いは今から 4 年前のことでした。

4 年前の夏、息子が生後 2 か月ほどの頃でした。
当時住んでいたアパートの駐車場で怪我 をして衰弱している子猫を見つけました。
ひとまず自宅で保護して、最寄りの動物病院へ…。
怪我は軽傷でしたが食事がとれていなかったようで、衰弱がひどく、数日入院。
退院後は我 が家で一時保護をしていました。

私自身、乳幼児を抱えていたため、当初は自分で飼う予定はなく、保護団体に相談していま したが飼育施設をもたない保護団体だったため、飼い主が見つかるまで預かりボランティ アとして自宅で預かることになりました。

しかし、日に日に大きくなって、懐いてのどをごろごろ鳴らす小さな姿を見ていると、愛お しさが増していき、悩みましたが家族として迎え入れることにしました。

【家計を直撃した去勢手術費用に、緊急手術代…】
もともと動物好きで、動物の専門学校を卒業した私は動物看護士の資格を持っていまし た。

猫の飼育は人生初でしたが、知識はあるし大丈夫!と思っていました。
しかし、ノーマークだったのが猫を飼育する上での医療費です

まず、家の中で猫を飼うには必須となる「去勢手術」です。 オス・メス共に室内飼いの猫には推奨されます。

怪我も病気もしていないのに手術をするなんて…。
と思う方もいるかと思いますが、愛猫に 子猫を産んでもらう予定がなければ少しでも早く去勢手術をお勧めします。

第一の理由は、愛する猫の寿命を延ばすためです。
猫の死因の上位を占める、生殖器の病気 は去勢でしか防げません。

さらに、オス猫で未去勢だと、本能で「屋外に出て縄張りを持ち たい」という気持ちが強く出てしまう子が多いため、家猫として過ごすことに大きなストレ スを感じてしまいます。
家猫として健康にストレスなく暮らすには去勢は絶対条件だと思 っています。

我が家の「ごろ」は手術の適応年齢である生後半年を過ぎた頃に去勢手術をしました。
多くの場合、手術は日帰りで済みますが金額は 5 万円~10 万円程度かかります。
手術の必要性や手術の方法は知っていましたが、正直、お値段には驚きました…。

無事に去勢を済ませて、「ごろ」が1歳を迎えた頃です。
手術のおかげもあり、大きな病気もストレスによる問題行動もなかった「ごろ」でしたが、 ある日突然ご飯を食べなくなり、ぐったりと横になってしまいました。

急いで動物病院へ連れていくと、「尿路結石による急性腎不全」の診断で緊急で処置をして もらい、数日間入院しました。
なんとか命は助かり、元気に回復してくれましたが、手術と入院費用で負担金は 10 万円を 超えました。
この時、改めて猫を迎え入れる上では覚悟が必要だと再認識しました。

【大変…でもそれ以上に癒やし、救ってくれる大切な存在】


日々のお世話や体調管理など、猫を家族に迎え入れると大変なことは多いです。
でも、そんなことも吹き飛ぶくらい、その存在は癒やしになります。

仕事から帰ってくると玄関の前で待ってお出迎えしてくれる姿、 息子に寄り添って子守をしてくれる姿、 まんまるくなって安心しきって眠る姿、 すべてが愛おしくかけがえのない存在になりました。

仕事で悩んだ時も、育児に疲れてしまった時も、また頑張ろう!と立ち上がる勇気が出てく るは「ごろ」の存在があるからです。

この先、家族として一緒に過ごせる時間がどれだけあるのか分かりません。 1 日でも長く、楽しく、幸せな「ごろ」の人生をサポートできるように頑張りたいと思いま す。

【猫と子供の関係について】


わたしは小さい頃から動物が好きだったので、猫を迎え入れることに抵抗はなかったの ですが、子供と猫の関係性には不安がありました。
生まれたての頃から一緒にいるおかげというのもありますが、猫も子供も一緒に暮らして いけばだんだんと慣れていくようです。

それだけではなく、子供自身も小さいながらにお世話をしたり、かわいがったり、自分より 小さくて弱いものにどう接すればいいのか、学んでくれている気がします。

【保護猫を家に迎える前に…】


猫の生活環境を整えてあげるのはもちろんのこと、猫の一生を支えるのにどの程度お金 が必要か把握することはとても大切だと思います。

「ペットを飼う」と言ってしまえば簡単に聞こえますが、「命を預かり、一生に責任を持つ」 というのは簡単なことではありません。

自分の人生と猫の人生の将来を見据えて、家族に迎 え入れてあげてください。
覚悟と準備さえできていれば、幸せな癒しの猫との毎日が待っていますよ。

【ライター あやのさん】

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